375. 蛍光色のチカ先輩は異界の迷子を保護しています ☆
[作者]
阿井 りいあ 様
[あらすじ]
我が校にはとてつもなく目立つ有名人がいる。チカ先輩だ。
見つけようと意識しなくても彼女はみつかる。なぜなら、チカ先輩は全身、蛍光色でコーディネートをキメているからである。
だけど、僕は知っている。彼女が蛍光色である理由を。
一つ、あえて目立ちすぎる格好をすることで目を逸らさせ、女優であることを隠すため。
そしてもう一つは──
──魔法少女であることを隠すため。
チカ先輩の使う魔法道具はどれも蛍光色だから、持ち歩いていてと不審に思われないようにという配慮なのだそうだ。
そんな彼女と縁が出来てしまった僕と幼馴染みの斗真は、時折、放課後に先輩の仕事を手伝うことになってしまった。
突発的な事故で世界と世界の狭間に迷い込んでしまった異界の存在を保護し、元の世界へ帰すという仕事である。
……よくわからない? 安心して、僕もだ。
これは、僕と、チカ先輩と、斗真の三人が、異界の迷子と交流しながら、何やら訳ありらしい過去を清算するお話である。
……はぁ、さっぱり意味がわからない。言い換えよう。
これは、僕がチカ先輩に振り回される日々を綴った物語である。
[感想]
魔法少女な先輩に振り回される2人の男子高校生というシチュが個人的には面白かったです 笑
とある高校が舞台で、主人公たちのいる世界には時折異世界から迷子がやってきます。人や動物、幽霊、はたまた悪魔なんて存在まで。そんな異世界の迷子たちを保護して元の世界に帰してあげる代わりに、魔法少女な先輩とその部下(?)である主人公たちが対価としてその世界のことを聞いたりする物語となっています。
一つ一つのお話は基本的には独立していますけど、読んでいると思いもよらぬ繋がりがあったりするところが良かったです。迷子を保護して異世界のお話を軽く聞くだけなので、章ごとの内容はそれほど多くないですし、サクサク読めます。まあそのため終盤の展開も結構早かったのでちょっと急な気もしましたが、全体的に上手くまとまっていてスッキリとした終わり方でした。
異世界のお話を聞くといっても問題を抱えた人たちが来やすいので、どちらかというとお悩み相談所みたいな感じです 笑
ちなみに主人公の名前がなかなかユニークな名前なのですが、最後まで読むといろいろと深い意味があってそういうところも好きでした 笑
異世界からきた迷子たちのお悩み相談室、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7
恋愛:1
ハーレム:0
無双:0
[その他]
完結済み作品
文字数:12万文字
読了時間:3時間程度
作品URL: https://ncode.syosetu.com/n9230fh/
ちなみに作者さんの意図は不明ですがレビュー不可、検索除外中という隠されていて非常に探しにくい作品となっていて、もし作者さんからここに載せないようにとの連絡が来た場合は削除作品扱いにしますのご注意ください(゜ω゜)
中編の紹介!
【作品タイトル】
『ある魔術師とある王女の駆け落ち』
【あらすじ】
ある国で、ある魔術師とある王女様が駆け落ちをしたと噂されるようになりました。これは当事者たる二人と、その周囲の人々の物語。ある魔術師は苦悩し、ある王女は可憐に頬を染め、ある騎士は怒りを覚え、ある養父は懺悔し、ある侍女は胸を痛め、ある王子は笑い声を上げています。果たして、二人の行く末は―――――
【こんな作品だよという感想】
最初に主人公視点のお姫様と駆け落ちするまでの導入があり、それ以降はそれぞれの話で主人公たちに対する印象とか駆け落ちした後の状況が周りの人物たちの視点で描かれています。
主人公は魔術の才能はピカイチなんだけど、幼少期に過酷な生活を送っていたせいか人間関係がダメダメな無表情男で、ヒロインは母親の出身が複雑なせいで孤立してしまっている泣き虫なお姫様、そんな2人がお互い想い合っているのに微妙にすれ違ったりするけど大好きなのが見ててわかるというのが最高すぎました 笑
こう告白するシーンってたまにほんとグッとくるものがありますよね!
1ページ目のヒロインの告白を脳内で想像しながら読んでいたらめっちゃグッときました 笑
作風としては女性が好きそうな感じの設定ですが、甘めの作品が好きという人なら気にいると思います!
面白いので是非一度読んでみてください!
【作品リンク】
https://ncode.syosetu.com/n5419bj/
【次回予告】
特殊な能力に目覚めたせいで知りたくなかったことを知ってしまい、突っ込みあふれる日常になってしまった男子高校生のお話
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。