331.嘆きの亡霊は引退したい 〜最弱ハンターは英雄の夢を見る〜
[作者]
槻影 様
[あらすじ]
世界各地に存在する宝物殿とそこに眠る特殊な力の宿る宝具。富と名誉、そして力。栄光を求め、危険を顧みず宝物殿を探索するトレジャーハンター達が大暴れする時代。
幼馴染達と共に積年の夢であるハンターとなったクライは、最初の探索で六人の中で唯一自分だけ何の才能も持っていないことに気付く。
しかし、それは冒険の始まりに過ぎなかった。
「もう無理。こんな危険な仕事やめたい。ゲロ吐きそう」
「おう、わかった。つまり俺達が強くなってお前の分まで戦えばいいんだな、いいハンデだ」
「安心してね、クライちゃん。ちゃんと私達が守ってあげるから」
「あ、ストップ。そこ踏むと塵一つ残さず消滅しますよ。気をつけて、リーダー?」
強すぎる幼馴染に守られ、後輩や他のハンターからは頼られ、目指すは英雄と強力な宝具。
果たしてクライは円満にハンターをやめる事ができるのか!?
[感想]
最初あらすじを読んで、てっきり主人公はおとなし目の不幸系キャラなのかなあと思っていたのですが、実際に読んでみると主人公自身がかなりふざけたキャラをしていてかなり笑えました 笑
物語の内容としては、周りの友人達が強過ぎて帝都でも有名なクランのリーダーとなってしまった主人公がクランをやめて(やめられない)平凡な生活を送ろうと(送れない)するのですが、やることなすこと全て大事に繋がって周りからの評価が良くも悪くも上がっていくといったものです。ただこういった勘違いものの作品として、既に主人公の地位とか評判が上がっている状態でのスタートというのはなかなかないので新鮮でした。
主人公自身のスペックはかなり低いのですが、超御都合主義体質というぶっちゃけある意味もっともやばいチート持ちです。何をやっても勘違いされますし、内心で焦っていてもなんだかんだなんとなかってしまうは面白かったです 笑
あとはコメディ系としては当然かもしれないのですけど、主人公以外の登場人物たちの個性がかなり強いので読んでいて楽しいというのもあると思います。こいつら楽しそうだなあとつい自分もわくわくしてしまいますわ 笑
最弱なのに最強パーティのリーダーである男がなやかんや周りを振り回す、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7.5
恋愛:1
ハーレム:3
無双:2
[その他]
書籍化作品
更新頻度:週1-2
文字数:100万文字
読了時間:35時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n6093en/