320.偽・聖剣物語 ~幼なじみの聖女を売ったら道連れにされた~
[作者]
溝上良/水星 様
[あらすじ]
【勇者アリスターは、聖剣■■■■■■を扱い多くの人々を救った伝説の勇者である。そんな彼と常に共にあったのが、聖女マガリ。二人は底なしの優しさと慈愛の精神で、たとえ自分たちがどれほど危険な目に合おうとも困難や理不尽に苦しむ人々を救ってきた。この書は、史上最高の勇者と聖女と名高い二人の伝説を記したものである】
『聖剣伝説』まえがきより抜粋。
幼なじみのマガリが聖女に選ばれた。
これから、王都で誰にも笑顔を振りまき、マナーとかダンスとか恐ろしく堅苦しい世界で生きていかなければならないらしい。
生まれてからずっと一緒にいたんだ。やはり、思うところはある。
俺は一抹の寂しさを感じつつ……何が何でも逃げ出そうとしていた幼なじみを羽交い絞めにして迎えに来た騎士に突き出した。
「アリスタあああああああああああ!!」
怨嗟の声が聞こえたけど気のせい気のせい。
最後の悪あがきで王都まで見送りに付き合わされる……が、とくに何もなく無事終わる。
「じゃあ、俺は帰るから。頑張ってな^^」
恨みがましい目を向けてくる幼馴染に背を向けて帰路に着いた俺は……ゴブリンに追い掛け回されていた。
「いやあああああ!! 誰か助けてえええええええええ!!」
これは、性格が最低な勇者と聖女が全力で脚を引っ張り合いつつ幸せな生活を追い求める勘違い英雄伝説である。
[感想]
勇者と聖女の王道的な物語は沢山あっても、実は2人とも真性のクズだったという作品はなかなかないので、とても面白い作品でした 笑
あらすじを読めばわかることなのですが、とある事情から勇者と聖女に選ばれてしまった2人が、お互いの足を引っ張り合う作品です。2人とも真性のクズなのに外面がすごい良いのですけど、両方ともそれを知っているので常にいがみ合っていますし、相手が不幸な目にあうとメシウマに感じるところとか凄い笑えました 笑
具体的な物語の流れとしては、周りに良く思われたいという外面のせいで面倒ごとに対して嫌と言えない2人が、内心でクズっぷりを出しながらも毎回事件を解決して周りからの評価を上げていく感じです。
作中もだいたいあらすじみたいな感じのノリなので、あらすじを読んで面白そうだと思ったのなら多分本編の方も気にいると思います。
ちなみにこの作品、読めばわかりますがもう1人(?)の重要なキャラがいて、それのおかげで更に面白い作品となっております 笑
あとちょくちょくあらすじにあるような勇者と聖女の英雄譚の文章が出てくるのですが、そこで描かれている文章と実際の本人たちの内心が違いすぎるところが地味に好きです 笑
クズな勇者と聖女の本人たちも望まない英雄譚、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:8.5
恋愛:1
ハーレム:2
無双:1
[その他]
書籍化予定作品
更新頻度:不定期
文字数:25万文字
読了時間:8時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n4023fj/
【次回予告】
主人公が超能力を得て脱サラして秘密結社(偽)を作る物語
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。




