27.自分が異世界に転移するなら ☆
[作者]
昼熊 様
[あらすじ]
目が覚めるとそこは巨大な教室だった。
子供から大人まで、年齢性別を問わずに集められた人々の前に現れた、女教師はこう言う。
「異世界に転移してもらいます」
異世界転移について知識がある人々を集めた教室で、何度も小説サイトで見てきた展開であるスキルの割り振りをする主人公だったが。
死んで異世界。ポイントでスキルを取る。ありきたりと思われたテンプレの異世界冒険譚の筈が実は……。
主人公は虐められっ子でもなく、天才でもありません。強力なスキルの代表である『奪取』『錬金術』も使えず、特別なスキルを神に与えられることもなく、かといって地雷スキルを選ばされたわけでもない。
彼は生き延びる、それだけを目標に日々を過ごす。そんな物語です。
[感想]
書籍化していないのが不思議なほど完成度の高い作品です。(確認したらいつの間にか書籍化してました)
最初よくある普通の異世界集団転移系のものかなと思ったのですがいろいろと良い意味で裏切られました。
異世界に転移するのはそうなんですけど他の作品に比べて結構ダークです。ほぼ報われることがない&少し幸福がくるとすぐまた落とされるという読者にも主人公たちにも辛い物語です。
しかし、そんな状況でも抗う人間というのがとてもいいです。
ほぼ最後まで普通に絶望させられる辛さですがなんとか折れないで闘い続ける主人公に涙がでました。しかも全て読めばわかりますが未来まで主人公は希望がありませんし。
私は文章の作り方とかはよくわからないのでそこらへんは評価できませんが、話が読みやすく続きが気になってどんどん読んでいってしまったので物語の作り自体はとてもよくできていると思います。
不幸を定められた運命に抗うものたちの物語、そんな話を読みたい方は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:8
恋愛:3
ハーレム:0
無双:2
絶望:8
[その他]
完結済み
文字数:80万文字
読了時間:25時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n5645ci/




