307.サラリーマン流 高貴な幼女の護りかた
[作者]
逆波 様
[あらすじ]
「金が欲しい、権力が欲しい」
己が欲のまま意識高い系サラリーマンとして出世街道をひた走る青年、榊平蔵。
しかし、ある日の仕事帰りに、一振りの“鉄の棒”に触れたことで環境は一変!
彼は一般社会から抹殺。特殊な刀を振り回し、この国を守る能力者集団『近衛』に放り込まれてしまう。
そこで出会ったのは国を統べる皇族の一人娘、日桜殿下で――――。
今まで築き上げてきたエリートの立場を剥奪されて、任命されたのは”高貴な立場にある幼女の護衛”。
幼女の世話をし、幼女に諭され、幼女を護る。そんな青年の新しい仕事が始まる!
[感想]
最初はあまり私好みの内容ではないかなあと手を出してなかったのですが、書籍の絵が結構好みだったので読んでみたら予想していた内容とは違い、とても面白かったです。
元々はただのサラリーマンだった主人公が、とある事件に巻き込まれて強制的に皇族を守る『近衛』の一員とされてしまいます。最初は大好きなお金のために働いていた主人公が、徐々に国のため、そしてなにより殿下のために働くようになるというところがとても良い。
主人公が所属した『近衛』という集団は政治に関わらずに国を守るためだけの組織といったもので、割とお硬い組織で融通がきかないところが結構あるのですが、そこで敏腕サラリーマンだった主人公が得意の話術とか発想を武器に他の『近衛』にはできないようなやり方で活躍するといったのがこの作品のオススメポイントかと思います。
また、現代日本風とった感じでちょくちょく現代日本とは違う部分があったり、裏の世界では『近衛』や外国の軍人などの特殊な力をもった人間が多くいて、作中でも戦闘が頻繁に行われます。主人公も勿論戦いますし、かなりがっつりとした戦闘が繰り広げられたりするのでそういうところも面白いかと。
あとはやはりこの作品の肝である美少女(幼女?)殿下とのやり取りが好きな人が多いと思います。怒ったときに膝枕をしようとするところとか可愛らしいですよね 笑
サラリーマン時代の知恵を使い殿下と国を守ろうとする男、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:8
恋愛:2
ハーレム:4
無双:1
[その他]
書籍化作品
更新頻度:週1
文字数:65万文字
読了時間:20時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n8489dw/
【次回予告】
凄い魔法使いとその弟子のほのぼのとした6年間
【追記】
次回作のタイトルがわかった場合、ネタバレ防止のために感想欄で直接タイトルを回答するのではなく、読んだ人になら伝わるなって感じで軽くボカしてくださると嬉しいです。