261.勇者の剣の〈贋作〉をつかまされた男の話 ☆
今日の紹介は中編作品なのでネタバレっぽい感想が若干ありますし、そういうのが嫌な人はあらすじ、評価部分だけみることをおすすめします。
[作者]
書店ゾンビ 様
[あらすじ]
はじまりは、嘘だった。青年は馬鹿正直な馬鹿であり、嘘を信じて戦った。その嘘が誰かを傷つけることもあった。けれど、彼は戦い続けた。そのくだらない嘘が、真実に変わるように。
[感想]
昨日、日間1位を取っていた作品ですね。私が見つけたときこんな面白いのに感想ないなんてまじかって思ってたんですけど、次の日に日間1位取ってて驚きました 笑
短編寄りの中編なのであまり内容には触れられませんが軽く説明すると、馬鹿正直な主人公が商人に騙されて勇者の剣を買わされるのですが、主人公はその剣が本物だと信じます。ある時、国中に正体不明の化け物たちが出現するのですけど、主人公は自分が勇者だと信じ化け物退治の旅に出ます。まさに真実が嘘に、嘘が真実になっていくといった内容の作品で、3万文字に満たない中編とは思えないほど読み応えのある作品でした。
また、主人公だけで旅をするのではなく、少しずつ仲間が増えていくという王道っぷりもなかなか良かったかなあと。そしてそれだけではなく、途中の絶望的な場面などもしっかりと味が出ている作品ではないかと思います。
ちなみに私は最初の仲間になるシーンが大好きで、作中で描かれてはいないですが、そこから友情が育まれていくのとかを想像すると楽しくなってしまいました 笑
困難に立ち向かい嘘を真実としてしまった男の英雄譚、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:8.5
恋愛:0
ハーレム:0
無双:1
[その他]
完結済み作品
文字数:3万文字
読了時間:20分程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n9359ex/




