239.齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~ ☆
[作者]
榎本快晴 様
[あらすじ]
5000年生きたドラゴンといえば大層な響きだが、そのドラゴンはいたって人畜無害な草食のそれだった。
しかし無駄にでかい図体と風格のせいで魔王軍の幹部と誤解され、近くの村から生贄の少女が捧げられる。
基本的に臆病かつ気弱なドラゴンは少女を追い返そうとするが、やけに気合いの入った生贄少女はなかなか引いてくれない。
やむをえず「じゃあお主の魂ちょっとだけ食ったから、それでもう帰って」と方便で告げたところ、思い込みの激しい少女はそれでドラゴンの眷属になったと誤解してしまう。
そしてあろうことか、彼女は誤解のままに妙な力を発揮し始め――無力なドラゴンは何の間違いか、魔王軍に反旗を翻すことになる。
反旗も何も、最初から部下でも何でもなかったのだけれど。
[感想]
勘違いものが苦手な私が珍しくハマった作品です。そこらの作品と違う点としては、「一番勘違いしているのはヒロインでその勘違いがエゲツない」、「主人公は超弱いのに最初から世界規模で勘違いされて恐れられている」、「勘違いされていることを主人公は知っているが否定したら即人生もとい龍生が終了する危機にあるのでできない」、「ヒロインの勘違いに対する主人公のツッコミのキレが良い」これらが各々合わさって上手い具合に相乗効果として苦手な人でも読めるように作品を作り上げているのかなあと思いました。
大体の内容は、主人公のことを邪龍として尊敬しているチートヒロイン(誤解)が毎回主人公のために大暴れしようとするのをなんとか抑えるといった感じです。周りも勘違いしているのですが、とにかくヒロインの誤解が凄いというかやばい。良かった点として先ほども上げましたが、主人公とヒロインのツッコミや掛け合いが本当に面白いのでオススメです 笑
あらすじにヒロインがチートを手にした理由が書いてありますけど、読んでいくと実は勘違いだけではなくちゃんとした理由があったりしたところも良かったです。こういうのって結構適当になりがちですからね 笑
9割コメディーですが、ちょっとだけ真面目なときもあったりなかったり。まあほぼ笑いが絶えないのでハマればサクッと読めちゃうと思います。
ちなみに2巻以降はWeb版からの変更点が多いみたいなので発売されたら買って読みたいですなあ。
ヒロインの勘違いのせいで常に命の危機に晒される主人公、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:10
恋愛:0
ハーレム:0
(眷属が)無双:1000000
[その他]
書籍化作品
更新頻度:不定期
文字数:40万文字
読了時間:15時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n9375ea/




