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224.逆臣ルキウス ☆

[作者]

コーチャー‬ 様


[あらすじ]

 ルキウスは、本来ならば歴史に名を残すことない侯爵家の三男に過ぎなかった。しかし、国王ルートヴィッヒによって父と兄を殺されたことによって彼の運命は大きく変化する。ルキウスは、隣国の王女や商人の力を借りて王への反逆を開始する。復讐の果てに逆臣と呼ばれる彼の戦いを綴る魔法もチートも転生もない、ないないづくしの戦記物。


[感想]

1巻完結型の戦記ものですけど、しっかりと起承転結ができているのでとても楽しめました。

内容に関してはあらすじで十分要点を押さえられていると思いますから補足だけです。序盤は主人公とかの説明やキーパーソンとなる人物たちと知り合う感じで、中盤以降にあらすじにも書かれている事件が起こり、戦火が広がっていくといった流れですね。ただまあ文字数からわかる通り、それほど戦場が転々とするわけではありません。しかし、それでも重みある展開が描かれていて凄かったです。

主人公は飛び抜けて秀でている部分はありませんけど、皆に愛されていますし、ここぞというときの決断力や怯える内心を隠してでも堂々とするところに好感が持てました。

ちなみに私は、主人公のお兄さんとお嫁さんの会話が好きでした。どちらもカッコ良かったです。

それと主人公の部下たちですね。ちょくちょく良いキャラをしていたり、やるなあと思わされてしまうことが多々ありました 笑

逆に国王に関してはこいつ本当に王かよってくらいダサくて嫌いでしたわ 笑

あとは多分、この作品は王女様がいたからこそ主人公は戦えたのだなあと思います。それだけ支えとして大きい存在だった気がしますし、ただの物語のお飾りではなかったです。

大切なものを奪われたことによって上がる臣下の叛逆の狼煙、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。


[評価]

総合評価:7

恋愛:2

ハーレム:0

無双:4


[その他]

完結済み作品

文字数:12万字

読了時間:3時間程度

作品URL:https://ncode.syosetu.com/n1858cc/

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