212.僕は僕の書いた小説を知らない ☆
[作者]
Q7/喜友名トト 様
[あらすじ]
ある日、昨日の記憶がないことに気が付いた小説家の「俺」。
1日ごとに記憶がリセットされ、新しいことを覚えられないという症状を抱えた「俺」は、それでも過ぎていく日常のなかで足掻く。
「俺」は恋をすることが、小説を完成させることが……そもそも生きていくことが、できるのか?
[感想]
つい4時間ほど前に感想欄で他の方から教えていただいて一気に読破しました。
かなり大雑把なあらすじの説明となりますが、1日しか記憶が続かない主人公が様々な出来事がある中、紆余曲折を経て小説を書き続ける物語となっております。
なろうで文芸ものはあまり受けないのはわかっていますけど、是非皆さんにも読んでみてほしくなり、読み終わったあとの衝動に突き動かされてすぐ紹介してしまいました 笑
主人公の生き様が格好良くて好きです。自分だったらこんな状況になってなにかをできる自信はありませんし、素直に尊敬できます。
また、周りの人たちとの関係性も読んでいて気持ちよかったです。人は一人では生きられない。当たり前ですけどこういう状況にならないと感じることができないのかもしれません。
「諦めるものか。負けるものか。」
私はこの執念ともいえる一文がとても心に響いています。
ちなみに、ある程度読んでいたらだいたいの展開が予測できてほぼその通りでした。しかし、それでも読了後の充実感がしっかりとあるので、文章の書き方など展開の流れに関係なくそれだけ素晴らしい作品ということの証明になるのではないかと思っています。
この作品書籍化しないですかね。そうすれば更にいくつか加筆されるでしょうし、今よりも完成度の上がったこの作品を読んでみたいです。
記憶に障害を持った男の描く生き様、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:9
恋愛:4
ハーレム:0
無双:0
[その他]
書籍化作品
完結済み作品
文字数:12万文字
読了時間:2時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n7248el/
【追記】
書籍化しませんかねとか言っていたらしちゃいましたね(゜ω゜)
買いましたけど書籍版も中々良かったので興味ある人は是非!




