200.斜陽世界《アフターグロー》に終止符を ☆
[作者]
抹茶 様
[あらすじ]
「この世界は閉ざされているんだ」
青年の言葉で物語は幕を開ける。
鞄の少女は命を狙われ、大道芸人の青年は少女を守る。
青年騎士は力を求め、その兄は不穏を纏い首を刎ねる。
音楽家は連なる不幸に嘆き、旅商の女は運命を嘲笑う。
飛空士は騒乱を目論み、剣聖の女は国を守らんと願う。
教皇派と枢機卿派、国を二分する権力闘争の渦中。
人知れず終わりに向かう世界の中で、自らの生き方を貫く八人の物語。
[感想]
なんというか良い意味でなろうらしくないしっかりとした作品です。
物語のメインの進行は2人(+1)で、あと6人それぞれの物語がときどき絡んでくるという感じです。今はちょうど物語の佳境にあるので全員が揃っています。
作品の形式状、主人公という言葉を使いづらいのでいつもみたいに紹介しにくいのですが、暗殺者に何故か追われる少女とヘッポコ大道芸人である青年が出会って一緒に過ごしていくうちに大きな陰謀に巻き込まれていくお話です。
ちなみに大道芸をやっている青年は何故か暗殺者とやり合えるほど強いですけど、それにはちゃんと理由があります。なにかしらの事情はあるんだろうなと思っていましたが、物語の根底に関わるレベルですし予想以上に複雑でした。
この作品の凄いところは読めば読むほど面白くなっていくところですね。物語が進むにつれ明かされていく謎や、登場人物たちの事情や考え方を少しずつ知っていくことにより、気づいたら作品に惹き込まれてしまうのですよね。
また、本当に登場人物たちの心情の描き方が上手くて実際に生きてるんじゃないかと読んでいて錯覚しますし、戦闘描写に関してもかなりしっかりと描かれていると思います。
あと、これだけ質が高い作品なのにほぼ毎日更新しているという点が尊敬できます。
作品の質と注目度が全く釣り合っていないと思いますが、正当に評価をされたら一気に書籍化までいっても良い作品じゃないかなあと個人的に思っています。
最初にある登場人物紹介のイラストがすごく綺麗なので見ることをお勧めします。そして外部サイトですが、この作品オリジナルの曲があるので是非聴いてみてください。歌もついていてクオリティー高すぎですし、読んだ後に聴くと作品にマッチしすぎてやばいってなると思います。あとがきの部分にURLを載せておきますね。
陰謀に負けず己を刻みつける八人の熱き生き様を描いた群像劇、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:9.5
恋愛:2
ハーレム:1
無双:2
作中歌:10
[その他]
完結済み作品
文字数:230万文字
読了時間:75時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n1270dz/
https://youtu.be/kvWViHp_ENA
↑作品イメージ曲
そしてとうとう200作品目です!
みなさんいつもありがとうございます!