143.英雄《しゅやく》になれない槍使い ☆
[作者]
笹木さくま(夏希のたね) 様
[あらすじ]
西暦二〇三一年、謎の結晶体「CE」の襲撃により、人類は緩やかに滅亡への坂を転がり落ちていた。
これは、聖剣の輝きによって地球を救った、偉大な英雄の物語――ではない。
英雄の陰に埋もれ、歴史の闇を駆け抜けた、一人の槍使いの物語。
よくあるチートハーレム系主人公の物語が、本当は陰謀にまみれていた事を、脇役の視点から真相に迫るようなお話です。
基本的には学園バトル物のノリとなっています。
[感想]
読めば読むほど惹きこまれて多分ほぼ1日で読破した気がします。それほど面白かったです。設定や世界観だけでなく次々に明かされる真実や敵の正体などよくここまでの作品を考えて作りあげたなあと思いました。
あらすじなのですけど、微妙にこの作品本来の話から逸れて書いているように思えます。というより詳しい説明を省いていますね。まあそれをしないと物語の大事な部分をネタバレしてしまうので敢えてなのでしょうが。多分この作品を読んだことがある人には言いたいことが伝わると思います。まだの人は読み終わったあとにもう一度あらすじを読んでみてください。いろいろと足りていないなあということがわかると思います。ただ別に書いてあることが間違っているわけではないです 笑
内容についてあまり触れられないので作品の要素だけ書いておくと、主人公は結構堅物で強いですけど無双するほどではないです。そして作中では敵に対抗するための教育学校がありそこの生徒たちがメインになります。どうして子供なのかという疑問はちゃんと理由がありますので読めば納得できます。まあ序盤に説明される表向きの理由だけではなくあとあと出てくる裏の理由もあるのですが。この作品の主人公や陰謀に巻き込まれたハーレム主人公はそこに所属しています。
今回あまりきちんと紹介できているか不安ですが、比較的なろうの中でもしっかりと物語が作り込まれた作品で、読み応えはかなりありますし読んで損はないと思います。
ちなみに終わりが私は最高によかったです。音姫のほうもどうなったのか気になりますけどね。あとは章末に毎回ある英雄伝説もよかったです。全てを知ったあとに最初から読み返すと歴史の闇を感じました 笑
英雄の物語の裏側を生きる者たちが解き明かす真実、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください!
[評価]
総合評価:9
恋愛:4
ハーレム:5
無双:4
[その他]
完結済み作品
文字数:50万文字
読了時間:20時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n9682dd/




