6.予言の経済学 ~巫女姫と転生商人の異世界災害対策~ ☆
[作者]
のらふくろう 様
[あらすじ]
「どうか聞いてください。今年、西方より大いなる災いがこの国を襲います」
平和を謳歌する王国に王女アルフィーナの不吉な予言が告げられる。だが、反逆者の血筋を疎まれる姫の言葉は無視される。
経済学部院生から行商人の子に転生した主人公リカルドは身分社会で大商人の妨害に苦戦。情報を求めて入った学院でも早々に反感を買っていた。
そんなリカルドを庇ったのはアルフィーナだった。「王女なんてボラティリティーの高い人間には近づかない」と保身に走ろうとするリカルド。だが「策士を気取ってる割にチョロい」と幼馴染に嘆かれる彼は、姫の予言に巻き込まれていく。
「もっともらしさは問題じゃない。仮説の成否を検証できるデータをどう取るかが重要だ」
災厄の本体ではなく被害後しか映さない予言に対し、リカルドは現代知識の概念を魔力災害に応用することで解明していく。
[感想]
とにかく保身が大好きな主人公ですが全然できてません。やることなすこと全部厄介ごとに繋がります。そしてその都度どこからか別のヒロインをひっかけてきます 笑
大まかな内容としては、曖昧だけど未来予知ができるが血筋により周りから疎まれているお姫様に、経済に詳しい転生者である主人公が協力して最悪の未来を変えていくといった感じです。凄いアバウトにいうと内政チートの成り上がりものですね。
ちなみに主人公は転生者ですが、肉体スペックはかなり低いです 笑
一応、経済学や生物学などの基礎知識がでてきますけどそれほど専門的なものはなく、使うときに噛み砕いて書かれているのであまり読む上での支障にはならないと思います。
今まで紹介した作品ほど熱くなれる部分は少ないのですが、いつも更新されるのを楽しみにしていた小説でした。
終盤は軍が絡んだ戦いなどもありましたけど、シリアスな部分もほとんどなく不安にならないで読んでいられるのが大きいと思いますし、主人公は学生ということもあり、学園イベントとかもあったのが理由かなあと思います。
あと、とりあえずメインヒロインのアルフィーナが健気で可愛いのでおススメです。この作品で私一押しのヒロインですわ。ミーアやメイティールも好きなのですけどね 笑
基本は学園生活、ときどき保身(笑)にはしるような事件がおきるラブコメディー、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:8
恋愛:6
ハーレム:7.5
無双:4
保身(笑):10
[その他]
完結済み作品
文字数:100万文字
読了時間:35時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n6472dl/




