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召喚チート能力者の異世界ライフ  作者: マルチなロビー
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95話 変わりゆく世界

 私達は茂みに隠れて魔物を観察していた。町の管理ホールで確認したら、新種の魔物が大量に現れたとの情報が有り、私達は驚きを隠せないでいた。


 だが、我が主であるタイチ様は全く気にした様子がなく、新しい魔物を黒い何かで確認している。あれはいったい何であろうか。


 「とりあえず殺ってみるか…それが早そうだ」


 そう言ってタイチ様はどこから取り出したのか分からない、長めの銃を取り出し、狙いを定める。なんというか…絵になる。カッコイイ。


 タイチ様がトリガーを引いたら魔物は足元から崩れ落ちる。え? 本当に一撃で始末したというの? 嘘でしょ?


 「生きていたら面倒だからもう数発くれてやるか…」


 タイチ様は何度かトリガーを引き、魔物は一回だけ身体を跳ねらせるのだが、三発目を受けてからは全く動かなくなった。


 「よし、近寄って確認をしてみよう」


 そう言って、我々は近くに行くと、魔物の頭には数発の穴が有り、そこに弾が当たったのだと言うのがわかった。


 「コイツが…新種か?」


 足で魔物の体を蹴り転がし状態を確認するタイチ様。取り敢えず食べられるのかも分からない魔物をタイチ様は袋の中に仕舞う。あの袋はどのくらい入るのだろう…。暫くすると新種の群れが現れる。


 「ミリー、シオン…殺れるか?」


 「「は、はい!」」


 急に話を振ってきたので私達は慌てたが、私達は戦えるはずだ…タイチ様の役に立つため、私達はあの魔物を倒す!


 「ちょ、ちょっと待て、ミリー」


 剣を抜き走り出そうとしたらタイチ様が私を止める。どうしたと言うのだろう。


 「コイツで殺ってみろ。いきなり戦うのは怖いだろ?」


 そう言って私に銃を渡す。先程の物とは異なるが、殺傷能力は先程見た通り、一撃必中の能力を秘めている。私はそれを受け取り、狙いを定めて魔物に攻撃をする。タイチ様のように一撃では倒せなかったが、数発身体にぶち当てたら魔物は動かなくなり倒したと思われる。他の魔物はシオンがやってくれ、私達は初めて魔物を倒したことになる。


 「ミリー、頭に撃ち込んだほうが良いよ。もしかしたら生きてるかもしれないし、この武器は離れたところから攻撃できるんだ。念には念を入れておこう」


 シオンが言うので私は脳天に銃弾を撃ち込んでやると、魔物の体はビクンと跳ね、本当に絶命したことを現したかのように反応したのだった。


 私はまだ自分の甘さを痛感する。シオンに言われなければ…もしかしたら怪我をして私のご主人様に迷惑をかけていたかもしれない。戦いは常に無情で非情にならないといけない。それをシオンは教えてくれた気がする。


 足で蹴っ飛ばして死んだかどうかを確認する。全く動く気配がないが、もう数発撃ちこんで死んでいる事を確認。死んでいるようだったのでタイチ様の顔を見ると、タイチ様は私の頭を撫でてくれ、死骸を袋に詰め込んだ。


 それから何匹もの新種の魔物を打ち倒す。この武器は本当に凄い。空を飛んでいる魔物すらあっという間に撃ち落とせるものだ。私は目が悪く近くの物を見るのにも苦労したが、今はタイチ様のおかげでそういったことは無い。空は青く、どこまでも遠くに広がっている様な気がする。皆はこんな景色を見ていたのだと思うとちょっと羨ましい。


 町に戻り、コアを買い取ってもらうと、やはり新種の魔物らしく名前すらついていない魔物だという。解体するのに時間がかかると言うので、翌日コアのガルボを回収しに来てくれと言われ、私達は家に帰る事にした。


 家に帰り、タイチ様が食事をお作りになるというので我々三人は、そのお手伝いをさせて頂いた。全員で食事をして夜を迎えようとする。私は部屋で今日一日あった事をまとめていると、外で警報が鳴り響く。


 「な、何この警報は!!」


 私は窓を開けて外を見る。だが、何が起きているのか全く分からない。


 「ミリー! 町の入り口の方が!!」


 シオンの声で私達は外に出ると、町の入り口のほうが騒がしく感じた。


 「ミリー、シオン、アズロット! 町の入り口の方へ行くぞ!」


 タイチ様の指示により私達は急いで準備をする。そしてタイチ様と共に町の入り口へ向かうと…そこのは見たことのない二本足の巨大な化け物が数匹おり、口から火を噴いたりして町を破壊していた。


 他の冒険者も応戦しているのだが、その化け物は固く、そして力強く何人もの冒険者が蹴散らされる中、タイチ様は腕を組んで考えているようにおもえる。


 「た、タイチ様?」


 「本当に町を襲撃するようにしたんだな。それに新種の魔物か…面倒だな。これから、冒険者というものの存在意義が問われる時代になるぞ…」


 タイチ様の言っている意味は理解できないのだが、今、この世界が大変なことになっているということは理解できたのだった。


 「た、助けなくて…良いのですか?」


 「良いよ、もうちょっと状況を確認したい」


 タイチ様がそう仰るのであれば、我々は動くことをしない。我々の決定権はタイチ様がお持ちになっているからだ…。それから暫くして、町にいるギルドに所属している人達が、なんとか魔物を駆逐して脅威が去るのだが、被害者の数は半端ないほどの数を表しており、町は混乱に包まれていたのだった。私の目が見えるようになってから世界は何か動き出したかのように感じる…。

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