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召喚チート能力者の異世界ライフ  作者: マルチなロビー
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89話 声と目

 掃除と言っても一人は喋ることができず、一人は目が見えない状態だ。正直、掃除ができるのはシオンだが、コミュニケーションをどうやって取って良いのか分からず、しかも、ミリーだけ何もさせないとなると、二人の関係に何かが生じてしまうかもしれない。俺はどうやって二人に掃除をさせるか悩んでしまう。


 「二人は病気で目と口が駄目なのか?」


 「は、はい……タイチ様……。そのように言われておりますが……」


 少し怯えた声を出すミリー。それについてシオンも頷く。


 一応、病気を治す魔法があるらしいのだが、その魔法使いは世界中でも少ないとの事と、物凄く高いガルボを要求されるらしい。回復魔法の一種らしいのだが……。


 俺は自分のステータスを確認する。


★――――――★

名前:鈴木(すずき)太一(たいち)

レベル:79

力:146

器用:440

素早さ:80

体力:200

魔力:267

HP:385

MP:158

スキルポイント:231

【装備】

 ・不知火の剣(剣)

 ・漆黒のエストリア(上着)

 ・風のマント(装飾)

 ・イスラの盾(盾)

 ・冒険者の服(服)※カシミヤ製

 ・スニーカー(靴)

【マジックアイテム】

 ・魔法の袋(神器)※神が与えた魔法の袋。無限に物を詰め込む事が出来る。

【スキル】

・アイテムクリエイト(生物以外を生み出す事の出来る世界で一つのスキル)

 ・異世界言語

 ・異世界文字

 ・射撃:4

 ・気配察知:4

 ・剣技:4

 ・魔法感知

 ・回復魔法:レティオ(小)

 ・浄化魔法:ウラア

 ・飲料魔法:ウォータ

 ・灯り魔法:ライト

 ・着火魔法:テンカ

 ・格闘:2

★――――――★


 ステータスの項目が増えている……。俺ってば、神様に遊ばれている気がする。だが、見たところスキルポイントが200を超えているので、取り敢えずスキルの説明文を読んでいくと、遠くを見るスキル【千里眼】というのがある。だが、これとは異なり、視力が低下しているのと、声が出ないと言うことなので、このスキルではない事が解る。状態異常全回復魔法【ディスペル】、視力回復魔法【ヴィジョカ】、声回復魔法【ヴォスペル】が見つかる。


 これを使えば二人の状態は回復するのだろうと思うのだが……。どれを覚えて良いのか分からないし、本当に治るか分からない。しかも、ディスペルはスキルは100ポイントも使用しやがる。だが、ヴィジョカとヴォスペルはともに10ポイントずつだった。


 だが、状態異常全回復以外は全て中途半端に感じたため、毒などにかかったりしたらその度に他のを覚えたりするのが面倒だからディスペルを覚えた。


 「よし、二人ともそこに座れ」


 何をされるのか分からない二人。だが、主人の命令にさからう事はしてはいけないと習っているため、二人は怯えながら座るのだった。


 「今から治療魔法をかけてやる。まずはシオンからだ。いくぞ【ディスペル】!!」


 シオンに手を翳して魔法を唱えると、シオンの体が薄らと光り始める。そして、患部だと思われる喉元が強く光、暫くしたら光が収まった。


 「し、シオン……喋れるか?」


 首を傾げるシオンは不安一杯で、声を発する事をしない。


 「ゆっくり喋っていこう……まずは自分の名前を言ってみろ」


 「……シ……オ……ン……!! 出た! こ、声が戻った……10年以上も喋れなかったのに!」


 シオンが驚き、声が出た喜びに涙を流し始める。ミリーは自分の事のように喜び抱き着き喜んでいた。やはりこの二人は親友みたいなものなのだろう。


 「次はミリーだな。その前に……いきなり日の光を浴びせさせるのは危険すぎる。まずは暗い所からゆっくり慣らさなきゃいけなかったはず……なら夜にでもやるか……。まずは食事だな」


 そう言うと、シオンとミリーはオタオタし始める。食事の準備と聞いて、自分が作らないといけないと思ったからだ。


 「シオン、ミリーはそこで座っているのが仕事だ。食事は俺が作るから二人はそれを食べる。分かったか?」


 「ちょ、ちょっと待って下さい! 食事は私どもの仕事です! ご主人様であるタイチ様がお作りになるなんて……」


 「質問をするけど二人は食事を作ったことがあるのか? 無いのなら……そうだ! なら声が出るようになったシオンは、ミリーを連れてキングストンという町の情報を仕入れに行ってくれ。護身用としてこの剣を二人とも装備するんだ。幾ら目が見えずにいるからとしても、剣を装備している相手に何かしようとは思わないだろう」


 俺は召喚した剣を二人に渡す。シオンは何処から剣を取り出したのか不思議そうにしていたが


 「き、キングストン? ですか?」


 「そうだ。そこに俺の仲間がいる。だからそこの場所を調べてくれないか」


 食事の準備を始める俺、本当に手伝わなくて良いのかオタオタする二人。


 「ほら、ご主人様の命令は絶対だぞ!」


 「わ、分かりました……み、ミリー……行こう……」


 シオンはミリーの手を繋いで二人は家から出て行く。その間に俺は竈を見つめ溜め息を吐いた。


 何を作ろうか……二人はお米など食べた事が有るのだろうか。そう思い、俺は米を炊く。そして海苔を召喚してお握りを作れるようにする。米が炊けて、次はおかずである。二人が帰ってくる間に野菜炒めを作り、2人が帰ってきたら温め直そうと思い、家の設備を整える事にする。


 窓を見ると、木の蓋を上げて、棒で押さえる仕組みの窓であったため、俺はそれを取り外して取り付け用窓を召喚してインパクトドライバーで設置する(もちろん硝子は超強化ガラスである)。そして、カーテンレールと遮光カーテンを設置。次は寝床である。二人の性格だから床で寝るとか言い出しそうだが、そんなのお構い無しに俺はベッドを召喚して、設置する。もちろん布団は最高級の羽毛を使ったもので、二人が味わったことの無い素敵な睡眠をさせてあげるのだ。


 電気に関しては明日やることにして先ずは水道の仕組みを変えなければならない。ここの建物は井戸で水を上げる仕組みとなっている。そのため、桶を落としてから水を汲み上げる仕組みとなっており、これでは効率が悪すぎる。そして危険である。


 俺は給水ポンプを外に召喚する。排水に関しては後で調べることにし、先ずは給水システムを構築することに集中させる。説明書を読みながら組み立てて行くのだが、一つ理解したことは、こいつを動かすには電気が必要ということである。天井を見上げると、若干空から光が漏れているように感じられ、脚立を召喚して屋根に登る。建物は、古い木造建物で、天井には板が張られているだけに感じる。その板の所々に隙間ができたりしていて、明かりが漏れている。先ずは屋根の防水から必要であることが判明する。


 「マジかよ……」


 これに関しては明日、三人で行うことにして、一度屋根から降りることにした。庭は意外と広く、増設する事も可能ということもわかっている。その際は、一度管理者側に増設する事を話さないといけないらしいが、キングストンの町の場所が判明したらこの家を購入することも考えておこう。


 取り敢えず組み上げ式の井戸に、手押しポンプを設置して、簡単に水が出せるようにした。夕方になると、二人が戻り、仕事が手伝えなかった事に対してひたすら頭を下げてくる。これが奴隷というものなのだろうか。


 そんな事を考えながら俺達は家の中へと戻り、食事を温め直して二人に提供する。井戸に見たことのない物が設置されていることにシオンは驚き俺に説明を求める。掃除をするのに使い方が分からないとの事と言って来たのだった。


 使い方を教えると、汲み上げ式とは異なって、手押し式に驚きを見せミリーと一緒に飛び跳ねながら喜んでいた。


 二人にオニギリと野菜炒めを出し、食べさせようとすると、床で食べようとする。同じテーブルでは食べていけないとでも教育されているのだろう。だが、俺はテーブルで食べさせると、驚いた顔をして何かを言いたそうにしていたが「命令だ!」と言うと、椅子に座り、テーブルの上で物凄い勢いでオニギリを食べ尽す。俺は自分の分まで食べられ、仕方無しに新しくオニギリを数個作ってそれで食事が終わった。


 シオンにカーテンを全部閉めるように指示すると、「カーテンとは何でしょうか?」と返ってきた。仕方無しに自分でカーテンを閉めてミリーの傍へといく。


 「ミリー、目を瞑れ。俺の許可があるまで開いちゃダメだ」


 「わ、わかりました……し、シオン……怖いから手を握ってくれる……?」


 「う、うん……大丈夫だから……ミリー、私はここにいるから……頑張って!」


 そして、ミリーにディスペルの魔法を唱えると、シオンと異なり全身が眩く光り始め、光が徐々に収まり始めるのだが、目の当たりだけ強く光り出す。そして、徐々に光が収まり消えてしまう。


 これで治ったのだと思うのだが、正直不安である。


 「ゆ、ゆっくりと目を開けるんだぞ……慌てるなよ……」


 小刻みに体を震わせながらゆっくりと、恐る恐る目を開ける。


 「う、う……そ……見える……見えるよ! シオンの顔がハッキリと見える!」


 ポロポロ涙を流しながらシオンに抱きつくミリー。そこは俺でも良くないか? そんな事を思いながら嬉しそうに喜ぶ二人を見つめるのだった。

★――――――★

名前:鈴木(すずき)太一(たいち)

種族:ヒューマン

レベル:79

力:146

器用:440

素早さ:80

体力:200

魔力:267

HP:385

MP:158

スキルポイント:131

【装備】

 ・不知火の剣(剣)

 ・漆黒のエストリア(上着)

 ・風のマント(装飾)

 ・イスラの盾(盾)

 ・冒険者の服(服)※カシミヤ製

 ・スニーカー(靴)

【マジックアイテム】

 ・魔法の袋(神器)※神が与えた魔法の袋。無限に物を詰め込む事が出来る。

【スキル】

・アイテムクリエイト(生物以外を生み出す事の出来る世界で一つのスキル)

 ・異世界言語・異世界文字・魔法感知

 ・射撃:4

 ・気配察知:4

 ・剣技:4

 ・格闘:2

 ・回復魔法:レティオ(小)

 ・浄化魔法:ウラア

 ・飲料魔法:ウォータ

 ・灯り魔法:ライト

 ・着火魔法:テンカ

 ・状態異常完全回復魔法:ディスペル

★――――――★

名前:ミリー

種族:犬族とヒューマンのハーフ

レベル:0

力:10

器用:15

素早さ:1

体力:10

魔力:1

HP:10

MP:1

忠誠度:85

スキルポイント:10

【装備】

 ・冒険者の服(服)※カシミヤ製

 ・スニーカー(靴)

【マジックアイテム】

【スキル】

 ・強固

★――――――★

名前:シオン

種族:犬族

レベル:0

力:15

器用:10

素早さ:8

体力:9

魔力:1

HP:10

MP:1

忠誠度:70

スキルポイント:10

【装備】

 ・冒険者の服(服)※カシミヤ製

 ・スニーカー(靴)

【マジックアイテム】

【スキル】

★――――――★


 二人は俺の用意したベッドを見て驚きの声を上げる。


 「こ、これはふかふかなお布団ではないですか!」


 声が出るようになってよく喋るようになったシオンが言う。


 「これがお前たちの寝る布団だよ」


 「ぜ、贅沢品……」


 二人は唖然とした顔でベッドを眺める。


 「明日は沢山手伝ってもらうから、今日はユックリと休むことにしよう」


 そう言って呆然としている二人を置いて、部屋から出ていくのだった。

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