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召喚チート能力者の異世界ライフ  作者: マルチなロビー
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85話 サクサク行こうぜ

 管理者の受付の人に話を聞くと、現在、何個かのギルドが冒険者を募集しているらしい。冒険者に成るのには何の制限もなく、ギルドマスターが許可すれば、ギルドの一員になれるとの話だった。


 だが、先ほども思ったが、俺はソロでしばらく旅を続け、仲間達を探さなければならない。町の管理している建物を出ると、色々な人に話しかける事にした。あそこまでの情報がはいればこちらも考えるのが楽ちんである。ただのリアルMMOと思えば良いのだから。しかも、リセットや死んでも復活が出来ない一発勝負の……。面倒なのはそれだけで、それ以外は普通の事だ。


 話を聞いていると、個々の町は城に管理されているが、他の町は城に管理されている訳では無いそうだ。ただ、為替ハウスというのが有り、そこでガルボの交換を行ってくれると言う事。


 先ずは経験を積むことが先決であるため俺は町を出て冒険を始める事にする。ここからは本当に一人旅である。暫く歩いていると、人ではない気配を感じ、俺はスナイパーライフルを召喚する。


 スコープを覗くと人が誰かと話しており、魔族かと思って話している相手をよく見てみる。すると、魔族とは異なった奴と話しているではないか。


 「あれが獣人か? まぁ……耳も付いているからな……尻尾もあるな。本当にここはゲームの世界じゃないんだろうな……なんだか心配になってきた」


 そんな事を呟きながら召喚を解除して、再び歩き始めると、今度は先ほどと違う気配を感じてそっちへと向かう。すると、今度こそ魔物と思われる相手を発見してスナイパーライフルを召喚する。相手にばれないように迷彩柄のジャケットを頭からかぶり、様子を窺う。そしてヘッドショットをして相手を倒すと、相手は消滅するかのように消え去り何かが落ちたように見えた。


 俺は近くに寄り、何が落ちたのか確認すると、どうやらガルボとコアが落ちたらしい。どうして消滅したのか分からないのだが、それは後で調べるとし、俺はガルボとコアを回収する。


 こんなことを繰り返しながら俺は次の町へ進んで行き、宿屋に泊まることにした。新しいパスは、どんな魔物を仕留めたのかなど数匹だけ記載されるシステムになっており、息絶えたとき、誰かが拾ってそれを確認してそこらの仲間で駆除するためだと思うのだった。


 強敵だと町に迷惑がかかるからね、報告は必要だね。


 町の中を確認すると、ここも城に管理されている町らしく、ウミネコの町と一緒の建物とシンボルマークのようなものがあった。


 色々な人に町のことや地域について聞くと、この場所は城からかなり離れているらしい。監視が緩いため、ギルドの方が強く権力を持っているようだった。


 城は歩いて一ヶ月ほど離れた場所にあり、そこの近くには城に監視されていない、ギルドだけの町があるそうだ。そこが一番有力な情報などを集めることができそうなため、俺はそこへ向かって旅を始めることにした。


 幾つかの町を超えて半月ほどが経つ。俺はサキカワの町というところにやってきていた。最近は銃などを使用せずに不知火の剣だけで倒せるようになり、そこそこできる冒険者になって来ていた。防具に関しても召喚した服とこちらで販売している防具系の服を装備しており、意外と溶け込んでいるのではないかと思う。

★――――――★

名前:鈴木(すずき)太一(たいち)

レベル:68

力:137

器用:396

体力:189

魔力:250

スキルポイント:121

【装備】

 ・不知火の剣(剣)

 ・漆黒のエストリア(上着)

 ・風のマント(装飾)

 ・イスラの盾(盾)

 ・冒険者の服(服)※カシミヤ製

 ・スニーカー(靴)

【マジックアイテム】

 ・魔法の袋(神器)※神が与えた魔法の袋。無限に物を詰め込む事が出来る。

【スキル】

・アイテムクリエイト(生物以外を生み出す事の出来る世界で一つのスキル)

 ・異世界言語

 ・異世界文字

 ・射撃:4

 ・気配察知:4

 ・剣技:4

 ・魔法感知

 ・回復魔法:レティオ(小)

 ・浄化魔法:ウラア

 ・飲料魔法:ウォータ

 ・灯り魔法:ライト

 ・着火魔法:テンカ

 ・格闘:2

★――――――★


 町の管理者の館でダラダラしていると、冒険者が大声を上げて仲間を募っていた。


 「あれはなんだ?」


 受付側でうつ伏していた俺が呟くと、受付の女性は笑いながら教えてくれる。


 「大規模戦闘を行うから手伝ってくれる人はいないかって話よ。魔物の大群が現れたか、強敵でも現れたんじゃないかしら?」


 「なるほどね〜……」


 「倒したときの額は山分けだが、素材やアイテム等は倒した奴に優遇するぜ!」


 男が全員に呼びかけている。それほどの相手なのだろうか。


 「彼は戦闘ギルドのマスターよ。彼が言うということは、それなりの規模ね。レアなアイテムが入るかも知れないわよ?」


 レアのアイテムか〜……。


 「場合によっては神具系かもしれないわね」


 神具……多分、武具を差しているだろう。だが、俺は新器を一つ持っている。人が認めたものではなく、神様が認めている本物の神器である。だが、レアアイテムには興味がある。


 「俺も参加して良いッスか?」


 「ん? お前はどこのギルドだ? 見かけん顔だな……」


 「ソロでやってるんですよ。今回、初めて大規模に参加するんす」


 「そうなのか……それじゃあ頼むぜ! 俺はジョトワールだ。よろしく頼む。お前の名は?」


 「タイチッス。よろしく」


 「タイチの他にはいないか!」


 ジョトワールが声を出して仲間を探す。すると、受付の女性が呆れた声を出しながら俺に話しかけてきた。


 「あんた、よく参加する気になったわね。どんな依頼か全く分からないのに」


 「と言っても、そんな大した依頼ではないでしょ?』


 「大規模と言うから多分100人は超えている調査になるんじゃない?」


 「そんなに人が居るんですか!」


 「可能性はあるわよ」


 「そうなんですか? 困ったなぁ……」


 建前である。正直あまり気にしていないことが本当の事である。ここの大規模というのがどういったものなのかが気になるのだ。


 「タイチ、明日の朝、俺達のギルドハウスへ来てくれるか? そこで今回の説明をするのと、運んでもらう荷物を渡すから」


 「分かった、ハウスの場所はどの辺?」


 ジョトワールから場所を聞いて、俺は宿屋へ戻って行き、明日の準備を始めるのだった。

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