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召喚チート能力者の異世界ライフ  作者: マルチなロビー
65/397

64話 何人たりとも俺の睡眠を邪魔する奴は許さん

 魔物を発見しリタが銃で魔物を仕留める。それを何度か繰り返し、リタはようやく本を読む事が出来るようになった。


 ★――――――★

 名前:リタ

 レベル:10

 力:15

 器用:7

 体力:12

 魔力:20

 信頼度:75

 スキルポイント:0

【装備】

 ・ライトソード(剣)

 ・スラントスローブ(色々と軽減してくれる優れたローブ)

 ・旅人の服(服)※カシミヤ

 ・スニーカー(靴)

【スキル】

 ・剣技:1

 ・異世界言語

 ・異世界文字

 ★――――――★


 この二つのスキルが揃わないと本などは読めないらしい。それが分かっただけでも良しとしておこう。休憩になるたびに二人は漫画の本を読んでいる。やはりそう言った物は面白いのだろう。リタは頬を緩ませながら楽しそうに読んでいる。だが、意味が分からない文が出てくると、俺に質問をする。カベルネもそうだ。だが、カベルネは俺に寄り掛かりながら本を読むそれは自分にとっての特権と言った表情で。それを見てリタは一瞬だけ『ムッ』とした顔をしたのを見逃さなかった。何か気に入らないことがあるのだろうか。


 カベルネは俺に、この武器は召喚できるのかとかいっぱい聞いてくる。俺は分からないため首を傾げるだけである。いずれはためす必要があるだろう。


 翌日になると再び歩き始め、次の町へとたどり着く。だが、俺達が目にしたものは悲惨な状態になった町であった。


「な、何が起きたというんだ……」


 町はボロボロになっており、生き残りの人達がいるが、怪我人ばかりである。


「か、カベルネ、怪我人をできる限り治療をするぞ! リタは情報収集を……あ、これを持っていけ! 何があるか分からない」


 そう言って俺はベレッタを手渡す。


「は、はい!」


 リタは走って町の状況を確認しに行く。俺達は片っ端から怪我人を魔法で治療していく。町の人には感謝されるが、それは当たり前の行為なので気にする必要は無い。それよりも一体何が……。


「ご主人様、どうやら魔物の襲撃があったそうです。たぶん、魔族が命令したのではないでしょうか……」


 ここに来て魔族かよ……正直存在を忘れていた。


「また魔物が襲ってくる可能性があると言う事か……」


「はい……しかも、これで五回目の襲撃だそうで、それで、ついに守備が崩壊して今回の状態になったそうです」


「魔族の場所は把握してる?」


 リタは首を横に振る。まぁ、追撃隊を組む余裕が無いと言う事か……。


「このまま放置するわけにはいかない。魔族を狩りに行くぞ」


「はい……ボッコボコにしてやりましょう……」


 最近読んだ漫画で覚えた言葉だろう……カベルネの言葉遣いが悪くなってきている気がする。


「カベルネ……言葉遣いは気を付けようね……。俺の可愛いカベルネは綺麗な言葉を使う子だったよ」


「か、可愛いだなんて……」


 顔を真っ赤にして両手で頬を押さえながら身悶えるカベルネ。可愛い……。


「仕方ない、一泊してから考えるか……」


 そう言って俺達は宿屋に行くと、町の人達を治療してくれたお礼と言って、無料で泊めてくれた……のだが、その夜、再び魔物が襲撃してきた。


 寝ているところを起こされた俺。真面目にブチ切れた。召喚して出したのは機関銃。それも三丁もだし、襲い掛かってくる魔物に対して俺は乱射する。駆逐されていく魔物。驚く町の人たち。何人たりとも俺の睡眠を邪魔する奴は許さない!! 隣でカベルネとリタもマシンガンを乱射して襲い掛かってくる魔物を駆逐していく。


 一時間も撃ち放っていくと、魔物の勢いは収まってくる。怒れる俺は10式戦車を召喚して轢き殺しながら主砲の44口径をぶちかまし、カベルネは戦車に装備されている重機関銃で近寄ってくる魔物を駆逐していく。呆気にとられるリタや町の人々たち。


 ★★★★★★


 な、なんと言う事だ……たった二人であの魔物たちを町に近づけるどころか駆逐するでは無いか……ありえない。あれが有れば我がアッサラート王国は滅ぶことは無かったのではないだろうか……父や母、兄や弟などは死ぬことなどなかったのではないだろうか……。そう思わせる武器を我主は使用している。その理由も「俺の眠りを妨げる奴は許さん」ただそれだけである。カベルネ様は完全に我主に惚れているため、主のやる事に逆らいもせず、魔物を駆逐する事だけしか考えていない。この二人がいれば世界を救う事や、戦争を無くす事が可能なのではないだろうか……。


 それから数時間して、魔物の脅威が去った様である。我主は怒りの形相で戻ってきて言い放つ。


「眠りの邪魔をする奴はカベルネ以外許さん!! もちろん、リタも許す!! リタ、俺は寝るから明日、魔物の回収をするぞ! 行こう、カベルネ」


「はい♥」


 カベルネ様は嬉しそうにタイチ様の腕に掴まり歩いて行く。何だか羨ましい。


 翌日、朝から魔物の死骸を回収と、コア拾いを町の人たちと一緒に行う。だが、我主とカベルネ様はここにはいない。何故なら、この町を治めている準男爵の家に呼ばれたからである。


 ★★★★★★


「この度は良き働き……まことに感謝する」


「別に町のためじゃなく、俺の睡眠を邪魔したからなんですがね……まぁ……良いですけど……」


「そこで貴様らに命令をする……」


「お断りします」


 何でこんな奴に俺が命令されなきゃいけないのか分からない。断ると言った瞬間、カベルネは驚くと思っていたが、全くそう言った気配を見せることは無かった。むしろ俺ならそう言うとでも思っていたようにニコニコしている。俺の彼女になったカベルネ……肝が据わったらしい……。


「え?」


 状況が理解できないのか、準男爵は驚いた顔をしている。そして再び俺は言う……。


「お断りさせていただきます。他の冒険者にお願いしたら如何でしょうか?」


「な、なんで?」


「命令なんでしょ? 俺は命令されるのは嫌いなんです。それに俺は、自由にゆっくりとした生活がしたいんで、この町をすぐに離れる予定です」


 口をあんぐりと開けて驚く準男爵。


「行こうか、カベルネ。リタが待ってるし……コアを拾って、隣の町で換金しよう。そして新しい武器を購入しようと思うんだ」


「分かりました。ですが、あの漫画に描かれていた武器は無理なんですか?」


「そのうち試してみるよ。まずはこの臭い屋敷から出て行こうぜ」


 準男爵は口をパクパクさせて何も言えず俺達を見送る事しかできなかったのであった。


 この匂いは何なのか、この時は全く考えることはしなかった。

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