61話 何処へ向かうのか
それから何度かリタ一人で戦いをさせると、かなり慣れてきたのか、動きが良くなってくる。最初は緊張していたと思うくらいぎこちなかったのだが、今は軽やかに攻撃を躱して、その隙に攻撃を与える。カウンター攻撃を得意とする戦い方を身に付けていた。ステータスを見ると、剣技に1が付いていたので、それなりに戦いというのを理解したのだと思われる。
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名前:リタ
レベル:3
力:6
器用:2
体力:5
魔力:10
信頼度:56
スキルポイント:30
【装備】
・ライトソード(剣)
・スラントスローブ(色々と軽減してくれる優れたローブ)
・旅人の服(服)※カシミヤ
・スニーカー(靴)
【スキル】
・剣技:1
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俺達は幾ら戦ってもここではそう簡単にレベルが上がらないと言う事が分かっているので、先ずはリタのレベル稼ぎというか、経験を積ませることが大事だと言う事を頭に入れておかなければならない。リタが戦えるようになれば、戦闘の幅も広がるし、これからは楽になるだろう。
リタが一人で戦っていると、カベルネが俺に話しかけてくる。先程のカベルネとは異なっており、今はまともなカベルネだ。俺の可愛いカベルネに戻ってくれているので少し安心する。先程のカベルネは一体なんだったのだろうか……。
「タイチさん、私も料理を覚えたいのですが……スキルに料理って言うのがありますか? あと、タイチさんの読んでいる書物も読めるようになりたいのですけど……」
「料理は出来ると思うけど……本に関しては何とも言えないよ?」
「私もタイチさんが読んでいる言葉を理解したいんです!!」
そんな可愛い目で見つめられたら……おじさん、頑張って探してしまうに決まっているじゃないか! 俺はステータス画面を開き、カベルネのスキル欄を検索していくと、確かに料理というスキルがあり、俺はそれを選択する。そして、異世界文字と異世界言語を習得させてみる。ついでに俺のステータスも確認して射撃と剣技を少しだけ上げておくことにした。そうすればこれから先が楽になるかもしれないから。
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名前:鈴木太一
レベル:29
力:45
器用:51
体力:60
魔力:55
スキルポイント:1
【装備】
・バトルソード(剣)
・レザーアーマー(鎧)
・鎖帷子(鎧)
・旅人の服(服)※カシミヤ製
・スニーカー(靴)
【マジックアイテム】
・魔法の袋(神器)※神が与えた魔法の袋。無限に物を詰め込む事が出来る。
【スキル】
・アイテムクリエイト(生物以外を生み出す事の出来る世界で一つのスキル)
・異世界言語
・異世界文字
・射撃:4
・気配察知:4
・剣技:4
・魔法感知
・回復魔法:レティオ(小)
・浄化魔法:ウラア
・飲料魔法:ウォータ
・灯り魔法:ライト
・着火魔法:テンカ
・格闘:2
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名前:カベルネ
レベル:23
力:33
器用:32
体力:40
魔力:60+50
信頼度:99
スキルポイント:114
【装備】
・ミスリルロッド(杖)
・フラワーローブ(ミスリルの糸を使用したローブ)
・旅人の服(服)※カシミヤ製
・スニーカー(靴)
【マジックアイテム】
・祈りのネックレス(眠り魔法等に対する効果が軽減される)
・魔法の袋(太一が持っている袋の劣化版。家二軒分くらいの量が入る)
【スキル】
・異世界言語
・異世界文字
・火魔法:ファイア(小)
・水魔法:ウォーター(小)
・回復魔法:レティオ(小)レベレティオ(中)
・魔法感知
・射撃:2
・料理:3
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異世界文字と、言語はかなりのスキルポイントが必要となるらしく、カベルネのスキルは一気に減った。
「カベルネ、取り敢えず今付けてみたけど……どう?」
俺は本を召喚してカベルネに渡す。すると、カベルネは嬉しそうな表情をして俺に抱き着いた。これは役得である。
「読めます! 読めますよ! 言葉が分かります! 流石タイチさんです! 素敵過ぎですよ!」
そこまで喜ばれるのは嬉しいがまさか抱き着かれると思わなかった。本当に役得です。幸せ全開です!! ですが、もう少しだけ胸が欲しいかと思う今日この頃……言ったら殺されるかもしれないから言わないけれどね……。
リタが息を切らせながら戻ってくる。
「や、殺ってきましたよ……どうですか! 私もやればできるんです。多少は褒めてくれても構わないと思うんですけど……ご主人様」
確かにメルトの駄犬に比べると、全く異なるリタ。姫だというのにかなり積極的に戦いに参加してくれるし、慌てずに冷静。さらには胸がそれなりにデカイ。だが、俺からすると、カベルネの方が好みである。本当に可愛い。天使様である。まぁ、リタも王女と言うだけあって、可愛いのだが……。
「良く殺った。偉いぞ……。カベルネ、明日にはあの町を出て行こう」
「タイチさんは何処を目指しているんですか?」
「今は海の向こう側だな……」
「う、海? な、なんですかそれは……」
「え? カベルネは海を知らないの?」
「も、申し訳ありません……」
恥ずかしそうにするカベルネ。別に悪い訳では無いので謝る必要は無い。
「海はでかい水溜まりだと思ってくれれば良いよ。その向こう側に新しい大陸があると思うんだ。だからそこへ行ってどんなものがあるのか確認してみたいと思わないか? そしたら新しい何かが見つかるかもしれないし。それに雪の町などもあるかもしれないし、真夏の町などもあるかもしれない。リタの知っている世界は狭いはずだから沢山いろんなものを見てみようかと思うんだ。それで住みやすそうな町があったらそこで暮らそうかなって。まだ王都など見た事もないし」
「で、デカい水溜まり……ですか……リタさんは知ってますか?」
「書物で読んだことは有りますが……見た事はありません。その水はショッパイと言われておりますが、本当かどうか眉唾物です」
リタの話を聞いてカベルネは目を輝かせる。海に行けば二人の水着姿が見られるかもしれない。俺はそんな小さな希望を抱きながら町へと戻っていくのだった。
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名前:リタ
レベル:7
力:10
器用:5
体力:10
魔力:15
信頼度:60
スキルポイント:70
【装備】
・ライトソード(剣)
・スラントスローブ(色々と軽減してくれる優れたローブ)
・旅人の服(服)※カシミヤ
・スニーカー(靴)
【スキル】
・剣技:1
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