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召喚チート能力者の異世界ライフ  作者: マルチなロビー
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48話 襲撃の襲撃。期待をする目に答える俺

 空は暗くなり、私達は再び野宿をすることになるのだが、タイチさんの様子がおかしい。


 「どうしたんですか? タイチさん」


 「人の気配が……するんだけど……なんだこれ? おかしいぞ……」


 タイチさんが見つめる先は街道の先の道……何がおかしいというのだろう。


 「人の気配が消えていく……ま、まさか人同士で争いを行っているとでもいうのか?」


 「それって……賊が現れたって事じゃないの?」


 賊? それは一体何なのだろう。私は自分が知る限りの情報を集める。だが、全く理解が出来ない。


 「そりゃ、ヤバいだろ……俺達が雨で休んでいるとき、何人もの冒険者がこの先を歩いて行った。その中には護衛の馬車もあったぞ!」


 え? え? タイチさんは意味を理解できているの? 賊って何? どういう意味?


★★★★★★


 まさか盗賊がこんな場所に現れるというのかよ……。どうするか……考える必要はある。それに、メルトには銃を使わせたことが無い。せめてもの護身で持たせた方が良いというのは理解できるのだが……。


 「と、とにかく行ってみるぞ……もしかしたらまた戦争で何か起きているのかも知れないからな!」


 俺達はそのまま歩き始める事にする。すると、暫くしてから鍔迫り合い音や、剣を合わせる音などが聞こえる。だが、先は暗く、何が起きているのかさっぱり分からずこのままだとカベルネにも危険が及ぶ必要があるし、メルトのバカにも危険が及ぶ可能性がある。


 「仕方ない……あんまり目立つ事はしたくないけど……カベルネ、銃を構えろ俺が光を作る!」


 そう言って俺は照明弾を召喚して空に発射させると、空は急激に明るくなり戦いは一旦止まり、全員が空を見上げる。俺はその間にスナイパーライフルを召喚してスコープを覗き込むと、やはり盗賊と、冒険者が戦いをしていた。


 「カベルネはメルトを護衛! 俺はここから射撃をする!」


 そう言って殺さないように足を狙い次々と盗賊を倒していく。カベルネは銃を構えてメルトの前に立ち、守るかのように銃を構えて周りを警戒していた。


 「敵を一掃した。あの人たちに合流をしよう。怪我人がいるはずだ!」


 そう言って駆けて行くと、メルトが小さい声で呟いた。


 「あんた、その行為が何なのか理解してるの……本当に……」


 俺達がたどり着くと、馬車は横倒しになっていて、馬は殺されていた。冒険者は何人か倒れており、呻き声を上げている人もいる。


 「カベルネ! 悪いが新しい魔法を覚えさせる……それで怪我人を治すんだ!」


 「は、はい! 分かりました!


 「盗賊は治すんじゃないぞ! メルト、治して良い奴だけカベルネに教えてやれ」


 「偉そうに……分かったわよ!」


 俺はカベルネのステータス画面を開き、魔法のレベルを上げる。

★――――――★

名前:カベルネ

レベル:19

力:30

器用:31

体力:31

魔力:55+50

信頼度:95

スキルポイント:180

【スキル】

火魔法:ファイア(小)

回復魔法:レティオ(小)レベレティオ(中)

魔法感知

射撃:2

★――――――★

★★★★★★


 本当に頭の中に新しい魔法が浮かび上がり、使用が出来ることが分かる。凄いこれがタイチさんの力なのだ……。


 「【レベレティオ】!!」


★★★★★★


 ロッドで力が増殖されているため、通常の魔法より力が強くなっているのが分かる。見る見る傷が治っていく。カベルネは戦うよりこちらの方が合うね。


 「メルトは盗賊たちを縛り上げてくれるか。俺も怪我をしている人達を治療する」


 「分かった!」


 珍しくメルトは素直に言う事を聞く。だがそんな事を考えている暇はない。怪我人の数が多いからかなり面倒だ。


 「ば、馬車の方にも……」


 治療した冒険者が俺に言う。俺は馬車の方へ行くと、その馬車には六人の女性が積み込まれていたが、そこまで酷い怪我をしている人はいないので良かったと思う。その人たちの服装はマジでヤバい服装だった……布キレ一枚に足には鉄球が付けられ逃げられないようにされており、腕には何かの紋章と思われるモノが刻印されていた。どうやら彼女たちは奴隷らしく、こいつら冒険者は奴隷商の護衛をしていたらしい。


 「奴隷を……護衛か……」


 正直どう考えて良いのか分からない。確か、ダレルさんが奴隷の話をしていたのを思い出す。だが、この人たちを今後、どうやって町まで連れて行けば良いのか……御者は馬車に潰されており既に息絶えていた。今後、奴隷はどうなるのか……それは俺には分からないが、取り敢えず馬車を起こすのを手伝うと、俺達が助けた冒険者のお願いで、次の町まで連れて行くのを手伝う事になったのだった。正直、面倒だから断りたかったが、この盗賊たちを町に連れて行くと、どうやら報酬を貰えるらしいので仕方なく俺はこいつ等に付いて行くことにしたのだった。


 「馬の代わりに駄犬、お前が押せよ」


 「無理に決まっているでしょ!! 歩いて行くしかないじゃん!! 馬鹿でしょ! あんた」


 「はぁぁ~……マジでやる気が起きん。さて……どうするかな……」


 チラリとカベルネの顔を見ると、期待に満ちた目をしている。この子は俺に何の幻想を抱いているのだろう。仕方無く俺は単車を召喚する。カベルネは初めて見るKAWASAKI・ゼファーそれは一体何なのか……そんな目で俺が出したバイクを楽しそうに見つめていた。


 単車を馬車に括り付け、馬車が動くか確認する。すると、馬車は動き始めるので、馬車を運ぶことは可能ということだ。


 「今日はここで休んでいこう……。そして明日、町へと向かう事にしよう」


 俺の決定に誰も逆らうことは無く、テントを張って翌日に備える事になるのだった……。

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