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召喚チート能力者の異世界ライフ  作者: マルチなロビー
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31話 現実はゲームじゃない。だけど知識は経験なり

 結局俺達は先へと進んでしまう。好奇心? それとも……。


 魔法を唱えてきた魔物はその後も何度か現れる。唱えられる前に俺の銃か、カベルネに渡した銃で始末される。ステータスを見ると、俺達は大分強くなった気がする。休憩しているときは、カベルネが新しい魔法に挑戦していた。生活魔法だろう……小さい声でウォータと言っているのが何度か聞こえた。ポイントを使えば簡単に覚えるのだが、カベルネはそれを拒んだ。それでは、成長しないし、いざという時に使用できないと困るからと言って。


 真面目過ぎるのもどうかと思うし、魔力が尽きたら休憩しないといけないと言う事をもう少しだけ理解してほしい。練習していても魔力は減る。その分、疲れると言う事なのだ。


 だけど、カベルネの言う言葉も理解できるため、俺は彼女の意思を尊重する事を選んだ。俺達は休憩を終わらせ、再び先へと進んでいく。すると、ようやく扉のような物の前に辿り着いた。


 「ゴールが近いな……」


 「ですね……」


 カベルネが唾を飲み込む音が聞こえてくるかの如く緊張している。


 「カベルネ、これ……覚えてる?」


 「こ、これって……前に魔族を倒したときに使用した奴ですよね?」


 「うん、こっちがイヤーマフって言って耳を音から守る奴。こっちがサングラスと言って、光から目を保護する奴」


 「また……アレをするんですか?」


 「時と場合によって」


 「まぁ……確かにあれなら一瞬ですもんね」


 「でしょ? だけど、簡単が一番難しい。それはカベルネが練習している魔法と一緒だよ。生活魔法が一番簡単だと言われているらしいけど、回復魔法を先に覚えてしまったカベルネは生活魔法を覚える事が出来ていない……」


 「直ぐに意地悪を言う……」


 頬を膨らませるカベルネは可愛い。


 「だけどこれは真面目な話。大事な時ほど簡単な事が出来ないし、判断もできない。これはみんな一緒。俺だってそうだ。だからカベルネ……今の言葉を覚えておいてね。簡単な事が一番難しいと言う事を……」


 「わ、分かりました……」


★★★★★★


 珍しく真剣な目でタイチさんが言う。最初はいつものように茶化しているのだろうと思っていたが、そうでは無かったようだ。これはタイチさんが経験したから教えてくれているのかも知れない。私はそう思い、緊張した声で返事した。


★★★★★★


 扉は鉄製の物のようだった。それを俺は開けると、突如目の前から何かが襲い掛かってくる。俺は慌てて扉を閉めると、そいつは扉にぶち当たり、扉が少し変形したように感じる。


 カベルネは目を丸くして驚きを隠せずにいたが、俺は彼女を少しだけ後ろに下がらせる。そして、手榴弾と束になったダイナマイトを召喚し、手榴弾のピンを抜いてダイナマイトと一緒に投げ入れる。そして、直ぐに扉を閉めると、再び何者かが扉にタックルを仕掛けてきて大きな音をして扉が少し歪んだ気がする。


 そして俺はカベルネに覆いかぶさり押し倒すと、手榴弾が爆発して直ぐにダイナマイトに誘発して大爆発を起こし、鉄製の扉が完全に変形するのだった。


★★★★★★


 一体何が起きたのか分からない。多分、魔物か魔族のどちらかが部屋の中におり、開けた瞬間に突撃をしてきているのだと思う。だが、タイチさんが召喚した「何か」は前回と異なった物を中に投げ入れると、突如タイチさんは私を……お、押し倒した!!


 そうしたら部屋の中で大きな音がして、タイチさんは私の上から退いて振り返り扉の方を見る。かなり心臓がドキドキしてしまう。急な出来事だったから……。


 「魔族って奴は皆バカばっかなのか?」


 いやいや、タイチさんの能力が凄いのですよ。


 扉は歪み曲がっており、タイチさんが蹴っ飛ばすが扉は開かない。タイチさんはデカイ木槌を召喚して扉に向かってフルスイングをすると、ようやく扉が開き私達は中に入って行く。


 中は悲惨な状況になっていた。魔族と思われる奴は、何かをしていたのだと思われるが、それが無いから分からない。紙は燃えており、それに何が書かれているのか読む事が出来ない状態になっているからだ。


 魔族と思われる死骸だと思う物が目の前に転がっており、タイチさんはそれに向かって蹴りを入れる。本当に死んでいるのか確認しているのだろう。だが、私は目を疑う。魔族は目を開けて起き上がろうとしてタイチさんは直ぐにジュウで脳天を攻撃するのだ。魔族が起き上がった事も驚くが、タイチさんの対応の早さも驚きだった。


 「な、なんで……生きているって……」


 「え? いや、生きているって思ってなかったよ。だけど、脳天は潰すつもりだった。何が起きるか分からないから」


 そう言って今度は先程の木槌を召喚し、さらに頭を攻撃する。や、止めてあげようよ……。そいつは多分死んでいるよ……。そう言いたいのだが、先ほど起き上がろうとしたのでそれは言えず、タイチさんのやっていることを顔を引き攣らせながら見守るだけであった……。


★★★★★★


 やはり魔族はしぶとい。そんな気がしたんだ。ゲームでも同じ。こういう奴はしぶといんだって。やはり日本のクリエイターさん達は凄いね。想像力が桁違いだよ。


★――――――★

名前:鈴木(すずき)太一(たいち)

レベル:23

力:36

器用:44

体力:50

魔力:48

スキルポイント:191

【スキル】

アイテムクリエイト(物を生み出す力)

異世界言語

異世界文字

射撃:1

気配察知:1

剣技:1

魔法感知

回復魔法:レティオ(小)

浄化魔法:ウラア

飲料魔法:ウォータ

灯り魔法:ライト

着火魔法:テンカ

格闘:2

★――――――★

名前:カベルネ

レベル:18

力:28

器用:30

体力:30

魔力:52+10

信頼度:95

スキルポイント:170

【スキル】

火魔法:ファイア(小)

回復魔法:レティオ(小)

魔法感知

射撃:1

★――――――★

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