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僕が部活をサボった理由

作者: SUMMER

僕が部活に行かなかった理由は他でもない、あの美少女に会いたいからだ。


昨日の帰り道、いつもは同じ部活のやつと帰っているが、その日はあいつが用事があったため1人で帰った。

そんなとき道ですれ違ったあの子は僕のタイプど真ん中だった。

制服からあの子が近くの○○学園の子だということはわかった。

今日もこの道を通ることを予想した僕は顧問に「用事がある」と言って帰ってきたわけだ。

あの子が歩いていたから、僕も今日はわざわざ自転車を押しながら歩いている。

さて、準備は万端。あとはあの子が現れたらさりげなく声をかけるだけ。


と、思っていたが。


暑い。暑すぎる。

こんなに暑いのならいっそのこと南国になってくれないか。

一度も行ったことがないリゾート地に思いを馳せてみる。

学校から家までの40分間がこんなにも苦痛なのは始めてだ。

なぜ今日に限ってこんなに暑いんだ。今日くらい涼しくなるという配慮はないのか。

自転車を押しながら午後2時の日差しを浴びる。


これは部活をサボった罰だろうか。もし練習をサボらなければ、帰る頃には日がくれていてこんなにも暑くはなかっただろう。

だがそれに耐えてでも僕はあの子に会いたい。

あの子と話したい。あわよくば連絡先交換、いやお付き合いもできるかもしれない。

うきうきしながら歩いていく。しかし暑いことに変わりはない。


あの子とすれ違ったあの道まであと少し。

そして角を曲がりあの道へ…

いた!!!!!

昨日の美少女!遠くからでもわかる!○○学園の子だ!

よし、勇気を出して話しかけるぞ。

僕は決心した。


が。あれ?


そんなに可愛くない?

あの子との距離が縮まってくるにつれ、あの子の顔がはっきり見えてきた。

違う人か?いや、たしかに昨日と同じ制服だ。

迷ったが結局声はかけなかった。


せっかくここまで歩いたが無駄だった。

自転車にまたがり落ち込みながら家へ向かう。

帰宅すると母親に「今日は早かったのね」と言われ、ダメージがさらに大きくなる。

自分の部屋に入ったそのとき、いつも一緒に帰っているあいつからメールが来た。


『件名:美少女ナンパした!

おい!今日お前がいなかったから部活の後コンビニ寄らずに帰ったんだけど、帰り道でめちゃくちゃタイプの子いたから声かけたらメアド交換してくれた!

しかも今度遊びましょうって!

羨ましいだろ〜

○○学園の子なんだって!』


○○学園って。

昨日すれ違った美少女も○○学園の制服を着ていた。

今日あいつが声かけたのも○○学園の子。

今日すれ違った人も同じ高校だったのか。


やっと気づいた。

昨日あいつがいなかったから僕はコンビニに寄らずに帰ったんだ。ちょうどその時間にあの子があの道を通っていたんだ。

あいつがナンパした美少女は昨日のあの子だ。

初投稿で本当に駄作ですが、書いているのは楽しかったです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったです。今後のご活躍に期待( ´∀`)
2015/07/31 19:38 退会済み
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