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幸せの列車

それは不思議な列車

誰にも見えない列車

誰かに見える列車

いつかのどこかを走っている

次の駅は……


その日も駅は満員だった

男の臭い

女の臭い

学生の臭い

社会人の臭い

それらをごちゃ混ぜにしたホームの臭い

極彩色の臭いの暴力に滅多うちされてぐらぐらする頭を振りながら人の海をかきわけかきわけ電光掲示板を見る

乗りたい列車はまだこない

一つ目の列車が来る

乗りたい列車はまだこない

二つ目の列車が来る

乗りたい列車はまだこない

三つ四つと列車が過ぎても乗りたい列車はまだこない

乗りたい列車はまだこない

人が減り臭いが減りそれでも列車はまだこない

人が減り臭いが減りそれでも列車はまだこない


ようやく列車がやってきた

いつものように乗り込んでいつものように空いてる席に入り込む

そして列車が出発する

どこへいくのか誰も知らない

きっと幸せに走る列車が行く

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