来人とレイちゃん
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勢いのみで、家出をしたレイモンド=レイちゃんは、どこに行く当てもないので、考え倦ねていた。
恵のあまりに気遣いの無い発言に、傷ついたのは本当の事だが、ノリで飛び出したのだ。
ちょっと、心配してくれれば良し。
心配しない方が、大だが…。
むしろ恵は、家出すら気が付かないであろう。
少しは、章人みたいに、気を使って欲しいものである。
ソレでこそ恵だ、とも言えるが…やはり、寂しいのだ。
生まれた時から、見守って来た。
生まれた時から心配だったのだ。
かわいい恵。
破天荒な恵。
人気者過ぎる恵。
トラブルメーカーの恵。
口の悪い恵。
色々見守って来て、やっとこさ話す事が出来たら、欲が出た…。
馬鹿な子ほど、かわいいものだ。
結局、わがままが言いたかったのだ。
『名前を呼んで欲しい。ただソレだけだったのに…。』
言えなかった。
癇癪だったのかもしれない。
家を飛び出し、フラフラしてたら、来人と会った。
「レイちゃんどうしたの~?」
と、優しい声が心地よく、名前を呼んでくれた事が本当に嬉しい。
人間体だったのなら、涙が出ていただろう。
こういう時だけは、冷蔵庫の身体で良かったと、そんな事をふと思う。
『来人と会って良かったのじゃよ~ッ!
お散歩…そうじゃ、お散歩してたんじゃよ?』
「ふーん。またママ…、恵ちゃんが何かやったんでしょう~??レイちゃんかわいそう~!大丈夫??」
『!!!来人お主ッ!なんという聡明さッ!章人そっくりの優しい良い子じゃのう?ありがとうなあ~ありがとうなあ~ッ!まっこと嬉しいわ~ッ!』
「本当に!?パパに似たなら、僕スッゴい嬉しいな~ッ!」
ニコニコと笑う来人を見て、ホワホワして、本当に可愛すぎて、嬉しくて嬉しい。涙が出そうだ。
「レイちゃん!?扉から汁が垂れてるよ~!?
中でジュースでもこぼしたの??」
『おおッ!コリャいかんなッ!!拭かないとのう?
そうじゃ。来人はジュース飲むかのう?』
「うんッ!のむのむ~ッ!訓練した後で喉かわいてたの~嬉し~い!」
かわいい来人にジュースを渡し、一生懸命飲む姿を、ボケーっと眺めた。
幸せな時間だ。
しかし、驚いた。
ジュースなど、一滴もこぼれていなかったのだ。
まさか、本当に涙が出ていたとか??
まさかな…?
しかし、以前もクシャミしたら、鼻水が出ていたような…?。
ワシの体、どうかしたのかのう…??
レイモンド=レイちゃんは知らない。
自分も、来人のお気に入りだという事を…。
来人の能力の事を、頭の中の片隅どころか、頭からスッポ抜けていた。
《眷属神化》
自分のお気に入りの物を、眷属神とする能力の事を…。
●眷属神とは、人間を越える力を持つ、神の使者をいうそうである。
(参考文献―Wikipedia様より)
*~*~*~*~*
来人と楽しい散歩をして、王宮に行った。
来人が恵との事を、宰相に相談しに来たのだ。
やはり、来人は目から鼻に抜ける。
いや、鼻水の事じゃないからね?
しばらく恵と離れて、王宮で宰相の元で、活動してみないか??
と言う、話しだった。
もちろん給料は出す。と言うので、受けてみた。
ワシが、居なくても、章人も来人も居る。
しばらく恵と離れてみるのも、自分にも良いかもしれない…。
一緒に居すぎた。
ワシ、自分の立場に、依存して、甘えてたのかもしれん。
考えてみよう。
自分の出来る事を、してみよう。
主にセクハラが目当て…では無いよ?。
ギャップ萌えの宰相の、手伝いなんという私腹…違った。
至福じゃよ?
うん。
来人はワシに、似ないで欲しいのう…。
うむうむ。
読んでいただきありがとうございました。




