神杯で完敗に乾杯?4
ほとんど、料理説明です。好きで、つい長くなりました…。すいません。
「―本日これより、豊穣祭、料理大会を開催するッ!
参加者は各自用意ッ!……スタート!!!」
8時30分
司会の宣言で、料理大会が始まった。
王様挨拶より長い、大会主催者挨拶に、皆が辟易していたが…ようやく始まったか。
挨拶が終わって、皆が一斉に、ため息を吐いた。
主催者は、満足そうに頷いていたが、何をどうしたら勘違い出来るのか?
貴族の頭の中は、ゾンビ並に、腐敗しているに違いない。
話しの内容も、用意してあった肉と、私の耳が腐りそうだったよ。ふんッ!。
如何にも貴族の、着飾った、豚よりもでっぷりと太ったジジイに、皆が冷めた視線を送っていた。
豚に失礼だ。
謝れッ!豚はキレイ好きなんだぞッ!
ひとしきり罵った後で、気持ちを切り替え、用意に取り掛かる。
―まず、豆狸の生地からだ。発酵させて寝かせたいる間に、他の事を次々こなす。
次にナップルパイの生地を練る。パイ生地は、温度が命。
いくつかの層が出来るまで、生地とバターを、根気よく、何度も、冷やしながら重ねて行く。バターたっぷり溶かさず手早く、―が、旨さの秘訣だ。
そんな時に、あのクソ貴族の主催者が、ニヤニヤと歩いて来た。
「がんばってますね~ッ?美味しい料理を作ってくださいね?私の為に、ありがとうございまぁすッ!。あぁ~、もう少~し、生地と~バターを~丁寧にのした方が~良いですね~ッ?何せ私の舌は~グルメ~ですから~、ちょ~っとした味の違いが~分かるんですよ~。ふおっふおっふおっふおっふお!!」
邪魔くさい。息がくさい。相手するのも面倒臭い。
無視して続きを……と思っても、邪魔で冷蔵庫に行けない。
頭に来て、回りを見渡すと、サリエルさんがこちらへ来て、公爵を連れて行ってくれた。
あの人公爵だったんだね??
とりあえず、サリエルさんに、目礼して、生地を冷蔵庫に入れる。バター溶けてないと良いけど……ちょっとヘタってる。
「ちいっ!」思わず、舌打ちしてしまう。
念のためにもう1つ作る。ちょっとした違いが、味の決め手になるからだ。
時間をくってしまった。
不可抗力だか、頭に来る。
もう来んなッ!
その間、リンゴとパイナップルを煮て冷まし、冷蔵庫に入れておく。
同時進行で、シチューの材料を出して、肉を炒め、切り分けた野菜と、ワインと一緒に煮込み始める。旨さの秘密は、あせらずじっくり、焦がさずに煮込む事。
いなり寿司のお米炊くの忘れてた。ヤバイヤバイ。炊飯器にセットである。
油あげは、きちんと油抜きしないとねっ!
丁寧に油抜きした、お揚げに、ザラメと醤油に味醂で味付け、コトコト煮る。私は、ちょい甘めが好きだ。おばあちゃんの味がして、懐かしい…。
次々作ろうっ!
ササゲを煮て冷まし、もち米は研いで、すでに浸けてある。
栗の実は剥いて、水に浸け、アクをとる。普通一晩つけるんだよね。ササゲを煮て冷まし、もち米は研いで、すでに浸けてある。
栗の実は剥いて、水に浸け、アクをとる。普通一晩つけるんだよね。もち米と栗の二つを、時間経過を早める魔方陣に入れて、三分待てば、あら不思議ッ!もち米はキレイな色に浸かるし、栗の実はアクがとれて、キレイに出来上がりである。早い。
しかし、どうしてだろう?
自然の時間経過内で、やる方が良い仕上がりになりますが、今日は仕方ないですね。妥協で合格範囲内である。
はじめは時間内に出来ないと、諦めようとしたが、こんなに便利な物があるなら、使わない手はない。
蒸し器にセットして、二十分ほど蒸す。
本場では無く、オルジナルなので、ササゲに栗と甘納豆を入れ、贅沢三昧ッ!
出来上がりが楽しみだ~♪蒸かし過ぎないように、タイマーセットである。
寒天は天草から根気よく煮て、ザルで濾す。四角い型に入れて、冷蔵庫に入れ冷やす。
鬼豆の甘露煮を作っている間に、鬼豆の餡を作る。
鬼豆はすぐ煮える。
小豆より、気持ち軟らかく煮えるので注意である。煮えたら粗く潰して、冷ましたら出来上がりである。
甘露煮は冷ましたら冷蔵庫だっ!
シチューの煮込み具合を確かめながら、火を止めてうなずく。良い出来だ。
ナップルパイも果肉を並べ入れ、パイ生地の上に卵の黄身を塗り、オーブンへ投入だ。無論、タイマーセットである。
そこに、赤飯のタイマーが時間を告げる。
うん。マメも栗も、つやつやふっくら。上々の仕上がりである。
重箱に、南天の葉を敷いたら、赤飯をよそって仕上がりだっ!!
あとはグラタン。
マッカロイはすぐに茹でられるので、後に回す。
ホワイトソースを作る。
玉ねぎをみじん切りにして、バターたっぷりで焦がさぬように、じっくり炒める。小麦粉を入れ炒め、ゆっくり牛乳を入れ、ダマが出来ないようにして、塩コショウで味を整える。生クリームを少し入れ、かき混ぜたら完成だ。
マッカロイを茹で、ほぐしたら器に入れホワイトソースをかけて、とろけるチーズを振りかけ、オーブンへ入れて、チーズに焦げ目がついたら完成だ。
オーブンへ入れ、タイマーセットで焼けるのを待つだけだ。
焼けるまでに、肉まんの具を詰めて蒸す。またまたタイマーセットっ!タイマー大活躍である。
シチューもよそい、上に生クリームを少し、かけ回す。パセリを少々パラリとかければ完成だ。試食まで、保温用魔方陣に置く。便利だな…。
グラタンのタイマーがオーケーと言うので、オーブンを覗く。旨そうなキツネ色である。うしッ!
保温用魔方陣に投入だ。
いなり寿司のご飯が炊き上がり、お酢と砂糖を入れ、酢飯にする。おばあちゃんの手伝いで、ウチワで扇いだのが、懐かしい。
冷めたら軽く握って、詰めたら完成だッ!シンプル・イズ・ベストーーッ!!
盛り付け完璧ッ!
ナップルパイも、タイマーが鳴るなり取り出す。
うわぁ~良い香り♪食べたい誘惑を押さえつつ、熱々のままで食べたいので、保温用魔方陣だっ!
最後は肉まんっ!
タイマーが鳴るのを待ち、もっちもっちのふわふわの出来に、満足だっ!
後は飾りつけ、だけど、あと少しで時間?間に合うか!?
あとは、出すだけだし、オーケーの筈だッ!
寒天を器によそい、フルーツを飾り入れ、アンコを丸く入れ、あんみつは完成だ。脇に黒蜜を添える。
肉まんにも、二種類タレを添える。
ナップルパイは切って皿に移し、リンゴジャムを添える。
温かいものは、保温用魔方陣の上に、冷たいものは保冷魔方陣の上に、キレイに並べ終えると、あと二十秒!
間に合った!
「メグミ=アキツ、出来上がりました~♪」
両手を上げて、アピール。
あの馬鹿貴族のせいで、ギリギリだッ!クソーっ!
最後、見た目きっちりチェックしたかったのにぃッ!
「タイムアップでーす!各自手を止めてください。試食に移ります。」
ドキドキの結果は如何に!?
続く(ぇ)
また続きます。なんかすいません。いつもありがとうございますっ!




