暇話し?
夕飯にサリエルさんを誘ったが、疲れたそうで帰って行った。
もちろん口止めはしたが、その心配は要らぬと
本人が『神にかけて』と誓った。
この世界の神様って、どんなのだろう?
元々の世界でも、無神論者だったのだ。異世界の神など、もっと解らない。
『神は神だの?名など無いのう…。この世界の神は一柱のみ。
地球は多種多様過ぎて、ワシには理解出来んかったがのう…』
「そんなもんかなぁ~?」
名前無いなんて、寂しいんじゃないか?神様って呼ぶなんて、味気ないじゃんねぇ??
一柱のみの神様って、忙しすぎて、それどころじゃないのかもね。私が勝手につけちゃろー!
華美さま?花美さま?『かみ』じゃ味気ないから『はなみちゃん』とか?
『お主……センスゼロじゃのう』
「え?素敵じゃない?」
―『ヤダよ』―
「え?ジジイなんか言った?」
『うんにゃ?なんも言わんよ?』
「気のせいか?まあ、名前は後でいいや。
今は良いの思い浮かばないから、夕飯食べて寝ようっと!」
『神に同情しちゃうんじゃよ、ワシ…。うるうる』
その日の夜は、大雨になった。雲ひとつなく、晴れてたのにね??天気雨だろうか?不思議だね。
*~*~*~*~*
私の名前は サリエル=エノク=ストレイジ
アンノン王国 王軍近衛師団 第二班 団長である。
その日はたまたま城門勤務の部下が、急病で欠勤だったため、本当にたまたま、私が勤務にあたった。
代わりの勤務者が来るまでの繋ぎに…と、自ら名乗り出た。
上官自らそんな勤務をするなと、騒ぐ周囲を
『他にスキル持ちが居ないから!』
と、押し切って、城門へと急ぐ。
たまには息抜きになるだろう。団長など、息が詰まるばかりである。
部下が騒ぐので、仕方なく椅子に座り、人々を眺める。
今日は人が多い。その中でも一際目立つ、2人組みが居た。
幌馬車から飛び降り、門番が居るところまで歩く姿に『はっ!』となる。
騎獣も見たこともない、変わったものだ。
しかし、気になるのはそれよりも、異彩なオーラを放つ、その2人だ。
―スキル《閲覧》発動―
―《閲覧》発動不発―
「え?」
スキルが発動しないなど、初めての事だ。何事か?と思いつつ観察を続ける。
1人は若い男。この男のオーラも尋常じゃない。しかし、邪気が全く無いのも珍しい。
もう1人は若い女。
色っぽい体つきをしている。
飛び出した、2つの張りのある膨らみは、山か?と言う程である。
そして腰は細く、しかし細すぎず…露になったヘソが色気を放つ。
形の良い尻はキュッと締まり、ホットパンツからはみ出しそうで、はみ出さない。デカ過ぎないのがまた良い……。
そしてスラッと伸びた足。
長い編み上げブーツに包まれて、白い足の長さを、より強調している。
そして、なんといってもその顔は『かわいいっ!抱きしめたいっ!』と言っても過言では無い。
やや幼さを残す童顔は『守りたい』と、男心をくすぐる。
瞳は金に似た、うるうると輝く琥珀色。くっきりとした二重瞼。目には強い意思の光がある。
鼻は高すぎず、低過ぎず、スッと良い形をしている。
頬は是非とも触ってみたい。柔らかそうで、子供のようなみずみずしさ。
シミひとつ無いように見えるその肌は、透き通るように白いが、不健康には見えず、健康そうである。不思議なキメ細かい肌だ。触りたい。
唇の艶やかさは、もはや犯罪級だと、言えるのでは無いだろうか?
ふっくらと、しかし、厚ぼったい事など無く、艶やかで色っぽ過ぎる!
黒い髪の毛は、背中の中程まで伸び、艶やかでしなやかで、風に吹かれ、柔らかそうに揺らめいている。やはり、触りたい。
思わず、ぼーっと見てしまうのは、魅入られたせいか?
胸が締め付けられ、甘い痛みが走る。
もしや一目惚れ!?
じっと不躾に見て居ると、弟だろうか?似た面立ちの男が、こちらに走って来た。
「こんにちは!僕来人っ!お兄さんカッコイイねっ!僕と、お友達になってくださいっ!」
―それからは嵐のような、驚きの連続だった。
代わりの兵士が来ると、すぐに宿屋に走って行った。
もう一度会えるのが、嬉しくて。
少年に戻ったように、ウキウキとした。
恵さんが来人君の実母だと、信じられない事実に打ちのめされ、息が止まって動けないでいた。
驚く速さで部屋に運び込まれ
いきなり現れた、白い長四角の物体に驚き
いきなり手を繋ぎ、胸キュンして
いきなり頭の中に響き渡る声に、頭の中を翻弄され蹂躙され
気がつくと、お茶が差し出され
愛しい人が淹れてくれたお茶は
爽やかな、胸のすく香りので
胸に燻る痛みも、幾分癒やされた気がした―




