携帯食を作ろう2
御覧いただきいつもありがとうございます。話し、なかなか進みません。
さあ、張り切って、調理実習開始である。
まず材料の吟味からだが……。
異世界素材の栄養価なぞ知らんがなーッ!
早速問題発生してるし(笑)
やめたい……。
けど、旦那のため、来人のために『ウマー!』な栄養食を作らネバ…ネバネバは、納豆。
―試すか??
いや、激しく理性が警鐘を鳴らすので、ダメッ!ボツッ!!
そもそも、携帯の栄養食って、地球のあのブロックタイプの黄色いヤツが、真っ先に思い浮かぶ。
他にも色んなタイプの携帯食が、日本には溢れていた。
企業のみなさん、頑張ってたんだな~。
アレより勝る物を、スキル使って作り出すって、出来るのか??
まあ、ひとつひとつしらみ潰しで試すか…。
一番苦手な作業である。
いつも薬学研究所でも、そう言うのが得意な、章人頼りだった気がする。
1㎎で致死量の毒でも、薄めて薄めて薄めて使えば、薬になる物もあるんだ。
人間には害が無くて、動物に害がある物だってある。
食べ物だって、少量の毒を含む物なんか、いくらでもある。
私は、物を如何に知らなかったのか…。知った瞬間に不安になって、一時期食べ物が怖くなった事がある…。
悩み、章人に相談した。
「食べなきゃ死にますよ?だから生きる為に、一生懸命食べるんです。幸い、偉大な先人達によって、動物実験も人体実験も成されてますし、安心して食べる事が出来るじゃないですか?
キノコやフグなんて、その良い例ですよ??
だから、全然大丈夫。
食べる時には、『いただきます』って、言うんです。
みんな、何かを食べて、それを栄養にして成長するんですから。
命をいただく。
食べるって、そう言う事でしょう?
偉大な事だと思いませんか??ふふふ♪」
私は、そう言う事を考えて、淡々と言える章人が一番偉大だと…その時実感したのだ。
そして、安心して食べる事が出来た。
うーむ。こういう事をしてると思い出すな。非常に懐かしい!
とりあえず、うまいと思うものから試すか…。
私の場合、うまい=甘い物が多い。
地球の素材は、すでに先人達が企業努力の末に、あらゆる組み合わせを試し、出来上がった味わいだ…。
進化する食べ物達に、季節限定商品があった。
私の場合、全て試して食したが、当たりハズレが多かった。
うまい物は、気に入ってまた買おうとすると、すでに店に置いて無くて、泣いた覚えがあるな…。
懐かしい。全て、懐かしい。地球へ帰りたい。
そして、コンビニに走るのだ。
人はソレを現実逃避と言う。
はい。逃げたいですね。思考がすでに逃げる体制に入ってる…。
ウマー!な携帯食。
馬肉はウマーい。
連想ゲー?
なんでもいいや。試しに、ケンタウルスで試してみっか…。
え?半人半馬?
この世界の半人 って、モンスター扱いで、見た目ほぼ獣。全然イメージとちゃうやんッ!!
どこかに、アニメのような綺麗な半人さん居ないかな…?
カッコイイイケメンケンタウルスを想像してたのにッ!!
ガッカリだよーーっ!!
憧れの人魚なんか、半魚人だったよ(泣)
狼男なんか、唯のデカイ狼が二足歩行してるだけじゃんッ!
メデューサなんか、ニシキ蛇胴体に、ヤマタノオロチバージョン(百俣以上?)かってぐらい、多頭だっただけだよ。
半人って、身長とか形が人間っぽいってだけじゃんか!
ああ、激しくむなしい…。
という訳で、モンスター食材として、ケンタウルス、狼男、人魚、メデューサを試してみるか…。
お察しの通り、ガッカリモンスター達である。
恨みは無い。たぶん、無い。無いったら無い。
クソー!ガッカリさせやがって!!
もう一度言う。
ガッカリさせやがってーーーーっ!!
うまければ許す。美味いは正義なのだ。
まずはインベントリを呼ぼう!
「カッコイイレイちゃーーん!!出番だよーーっ!!」
『レイちゃん参上ッ!やっとワシの魅力がわかったかのぅっ?』
「冷蔵庫の中身に魅力を感じるんだよ。とりあえず、ケンタウルスと狼男出して。あと豆類を。」
『ガッカリじゃよーーっ!?ワシ、激しくガッカリじゃよーーっ!!』
「あんまり騒ぐと禿げるよ?」
『―!!』
大人しくなった冷蔵庫に、大人しく食材を出してもらって、後は食品成分表が在れば…。
「ねー?食品成分表って、こっちの世界でもあるの?」
『そのような物は無いんじゃよ~。皆、魔法で何とかなるからのう?』
「魔法?解析?」
『うむ。アナライズは、大抵の物が分析・解析が出来るんじゃよ~。
しかし、お主の魔法だと、ちょっぴりデータが出過ぎるから、ワシがやるわい。』
「むっ!大丈夫だよ。私がやるッ!―アナライズ―」
『あー!馬鹿者ッ!やめいッ!!』
私が魔法制御が下手だって、言うのか!?
思わずムッとして、アナライズを使用した。
「え゛!?」
途端に、辺り一面文字だらけ。
空中に、電工掲示板でも多数展開してあるのか?―って、ぐらいドコモカシコも文字の海。
情報の嵐に、目がチカチカして、頭がガンガン痛くなった。
『ほれ、みてみい?範囲指定を忘れておる。―イレイサー―』
空中の壮大なスクリーンは、フォーマットされたのか?
文字の海は、いきなりふっつりと消えて、今は跡形もない。
後には茫然自失の私が、超スーパーウルトラミスリルセラミックスの虹色の床に、へたり込むだけだった。
混乱しながら、思った事は
『超スーパーウルトラミスリルセラミックス』って、長すぎるから、名前付け替えよう。
―という、全然無関係な事柄だった。
ウエストゴムのジャージが、最近の部屋着です~。楽過ぎで、お腹周りが、ぷよぷよしてきました……。人間、楽すると、ろくなことありません。反省~。




