太陽の神殿4
続きます。
体操が厳か(?)に終わると同時に、列車が急ブレーキをかけて止まった。
「あいたたた~っ!いってえ~っ!膝ぶつけたっ!
みんな、大丈夫かっ!?何事だよっ!?」
「あ~っ!あそこ見て見て!ヘンテコな人達が、いっぱい居る~っ!!」
『ごるあーーーーッ!!』
列車の行く手に、突如として現れた巨漢達。
なんだか、筋肉モリモリ禿げ集団で、全然全く一つも関わりたくない方々である。野盗だろうか?
「うえ~っ!エンガチョしたくなる人達ばっかし…。」
「大変ですね?」
「ヘンテコ~っ!ヘンテコ~っ!」
『キターっ!!ガクブルガクブル』
「た、大変ですよ皆さんっ!神殿の皆さん、総出でお出迎えですよっ!!」
「「「神殿??」」」
「あの方達は、神殿の神官様達ですよっ!さあ、皆さん、早く、列車を降りて、ご挨拶して下さ~いっ!」
「ウソー!!あんな集団が、神殿の神官!?」
「…カルチャーショックですね?」
「大ショックだよっ!!イメージぶち壊しっ!」
「でも、すごいねー??筋肉モリモリだよ~?カッコイイねー?」
「どこがだよっ!?キャラ濃すぎだろうっ!?」
『お主等ーーっ!!喋っとらんで、速く外に出ないと、とんでもない目に、あ…う…んじゃが、すでに遅かったんじゃ~っ!』
ジジイの忠告も間に合わず、ドヤドヤと、キモい巨漢達が、一斉に列車内に押し入って来た。
『ウガー!我々一同手厚くおもてなしさせていただきまーすッ!ウーオーッス!!』
『ウーオーッス!!』
何事が始まるのか??ちょっぴりチビりそうな、気迫である。
すると、人をまるでお手玉でもするように、窓の外にポンポンポンポン、放り投げて行く。
「ぎゃーっ!」
「わーひーっ!」
「レイちゃん様ーーっ!!」
「だずげでー!!」
「お母ちゃーん!!」
列車内は、阿鼻叫喚。
巨漢達の登場により、固まっていた人達が、逃げようと右往左往するが、出入口は、筋肉神官にがっちりみっちり、塞がれている。
メチャパニックである。
「ちょ、ちょっとちょっと!!何?何してくれてんのよっ!!」
『ウガー!おもてなしーーっ!!』
『おもてなしーーっ!!』
危ない雰囲気垂れ流しの筋肉神官は、雄叫びをあげながら、尚もポンポンと人を投げて行く。
涙と鼻水を流しながら、ジジイに助けを求める捕虜軍団。
雄叫びをあげながら、にこやか(?)に、人を放り投げる、筋肉軍団。
どちらも近寄りたく無い、って、言うのが本心だ。
「うわぁ~。コレ、マジでドン引きだなぁ…。」
『ピクリ』
「どこがおもてなしだか全く分からんが、そいつ等は一応、同じ釜の飯食ったんだ…。放っておく事は、出来ないよ。止めてくんない?」
「そうですね。見過ごせません。」
「そうだよ!お友達になったんだよっ!酷いことしないでっ!!」
『やめておくんじゃよーーっ!?意見しちゃいかんっ!!―ふおうっ!?』
「ジジイ!?」
窓の外に、吹っ飛ぶ冷蔵庫の白いボディーが、残像を残す。
あのジジイが、不意をつかれたとは言え、外にぶっ飛ばされるなんて…。
あり得ない!!
何者なんだコイツらっ!?
「レイちゃーん!!…よくも、よくもレイちゃんをーーっ!!うがぁあーーっ!!!」
「ちょ、来人!?」
来人が、人が変わったかのように、激昂した。
豹変とは、こういう事を言うのだろうか?
いつも、にこやかな来人が…。
まるで某アニメの、尻尾の生えた主人公のようだ。
こいつは、ヤバイ!
肌がピリピリする。
直感が、逃げろと言う!!
「章人っ!退避っ!直感ヤバイっ!」
「了解っ!同感っ!!」
「総員、レイちゃんの後に続き、窓から外に飛び出せっっっ!!ゴー!」
「「「「「おう!!!」」」」」
「章人っ!外に出たら、サリエルさんと、捕虜軍団に精霊最大防御魔法お願いっ!私はアニマルズのメンバーと、防御展開するっ!!。」
「任せろっ!」
ちらっと、みんな死ぬかもしれない…と、思うほどの、恐怖が其処に居る!
髪の毛を全て、逆立てた来人が…。
キレた来人が…。
この世界、魔王じゃなくて、勇者で滅ぶかもしれない…。
そう思いながら、窓から飛び降りた。
神官のイメージは、ボディービルダーです。
腕なんか、ウエストか?と思う太さの人達見ると、人間鍛えると、すげーな~ッ!って、思います。




