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攻撃したら『1G』ドロップするスキルで金策してたら最強になってた ~金極振り配信、始めます~  作者: ゆーしゃエホーマキ
フロントライン編

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#46. ゴロゴロキラキラザブンザブン

◇評価者数が100人を超え、総合評価2,000ptを突破しました! 皆様、応援ありがとうございます!


 第二章も、お楽しみください──ッ!!!



 雪が解け、そろそろ桜の蕾が柔らかくなってくる頃。

 私はベッドに寝転がり、ゴーグル型のフルダイブ機器──フルダイバーを装着して仮想世界へ。


 けど、せっかく暖かい季節が来ると言うのに、私達はヒンヤリ冷たい洞窟を歩いていた。

 洞窟の天井や壁は不思議と青い光が星空のように煌めいていて、松明要らず。

 一列になって足元の水の絨毯にザブザブと波を作りながら狭い洞窟の奥へと進んでいく。



「ひぃぃ……っ、冬の朝に冷えきった水道水で顔を洗った時みたいな冷たさぁぁ!」

「ちょ、やめてよその表現。こっちまで寒くなってきたじゃない」

「わたしが温めてあげるよ~! エクスプロー」

「「待て待て待て!!」」



 地面に埋もれた隠しダンジョンを地表に出せる威力の爆発、こんな洞窟で使ったら確実に生き埋めになる。

 ヒメは「冗談だよ~」と爽やかな笑顔で、でも魔力が込められて光る魔杖の先端でクルクルと円を描く。

 ついに別の爆破系魔法を覚えたか? と思えば、不思議と体がポカポカしてきた。



「【ウォーマー】」

「あったかぁ……! こんなスキルあるんだ!」

「便利でしょ~、簡単に習得できるからカナメちゃんも覚えとくといいよ~♪」

「魔法使いじゃないけど便利系スキルは持っときたいなぁ」

「コユはあなた達に任せるわ」



 タンクとして防御系スキルもろもろを搭載していてスキルパレットに空きがないコユは、夜猫小隊の先頭を歩きながら言う。

 ちなみに、狭い洞窟を一列に歩く最後尾は私じゃなくて──。



「わ、私も火力優先だから……魔法系スキル覚えられるほどINT上げてないし……便利じゃなくてごめんね」



 濡れ羽色の長い髪をした女剣士──ユヅキさんはとても申し訳なさそうに眉を八の字に曲げ、最後尾をトボトボと歩いていた。

 ギルドデュエルの一件からユヅキさんとフレンド登録をしていた私は、今日のダンジョン攻略にスペシャル助っ人(ゲスト)としてユヅキさんを誘ったのだ。

 ギルド《キャラバン》があの後解散されたのもあり、本当は今回のパーティーだけじゃなくて、私達のギルドにも入ってほしいのが本音。

 誘ってみたものの、ユヅキさんには「少し考えさせてほしい」と言われてしまった。

 まぁ、《キャラバン》ではユニークウェポン頼りの無理強いPKでキャリーさせられてたんだし、ギルドに入るのが億劫になるのも無理ないよね。

 今は気長に、ユヅキさんがその気になるのを待っていようと思う。



「──いや、ユヅキはアタッカーなんだし、火力特化でいいのよ」

「ちょっとコユ、私もアタッカーなんですけどー?」

「わたしもわたしも~♪」

「……いや待って、よく考えたらこのパーティーってアタッカーが3人もいるの……? 範囲型の回復スキルくらい覚えとくべきかしら……」

「そう言うコユも大概アタッカーだよ」



 この華奢な見た目で大盾分離変形からのえげつないブレイド・ダンスするし。



『改めて見るとやっぱ偏ってるよね』

『コユ氏はタンクだけどついでにアタッカーもできるだけだから……』

『タンクがアタッカーできる時点で(震え)』

『そういえば前にカナメちゃん攻略スレ立ってたな』

『アタッカーで固まってるから余裕と思いきや全員アタッカー兼業なだけと言う罠』

『夜猫恐るべし』

『あ、そろそろボス部屋じゃない?』

『来たか』



 雑談してたらいつの間にか景色もすっかり変わり、人工的な石の壁や石柱が建っていて、その姿は洞窟と言うより遺跡……もっと言えば、神殿のような建物が待ち構えていた。

 光源はあちこちに生えている水色の結晶で、キラキラと輝いていた。洞窟内が星空みたいになってたのはこの宝石が散らばっていたからか。



「さぁみんな、セカンド・ダンジョン《皇蛇(おうじゃ)の大神殿》……攻略開始だ!」



 そう鼓舞して拳を突き上げると、「おぉー!」とみんなも同じように拳を上げた。

 今日この日、私とヒメのレベル上限を解放する。

 かつて難攻不落とされたサード・ダンジョンをこのパーティーでクリアするために──!



  ■■■



 迷宮のような白亜の神殿を、クリア済みのコユとユヅキさんの案内で迷うことなく突き進み、神殿最奥である謁見の間に辿り着く。



「すごっ、王都の謁見の間よりずっと広い……」



 思わずそんな感想が出てくるほどに圧巻された。

 大きな大理石の柱が四本横に並び、それぞれ蛇が柱に巻きついたような彫刻が施されている。

 天井は空いていて、月明かりが差し込む。

 海を模した青いステンドグラスの窓が月光を反射。

 部屋全体がまるで海の中にいるみたいに青く照らされて──。


 刹那、ステンドグラスの海から滾々と水が湧き出てくる。



「来るわよ!」



 コユの一声を合図に私達は抜刀。

 床が水で浸ると、やがて水がとぐろを巻き始め──次第に大蛇のカタチになってゆく。


 全長は何メートルになるのだろう。

 白い大蛇は水晶のような眼でこちらを睨みつけながら、シュルルと唸り声を上げた。

《神獣エクスユニル》に続く、第二の大ボス。

 その名は《皇蛇ユルグ》──。



「ゴルロロロッ!!」

「うるさっ!? なに!?」

「気を付けて! ユルグは咆哮するたびに落雷攻撃をしてくるから!」



 ユルグの咆哮と同時に飛び出したユヅキさんは、しっかり人数分降り注ぐ雷光に向けて太刀を振るった。



「──【破天魔荒・反撃】」



 斬られた雷光はまるで逆再生されるかのように空へ戻っていき、夜空に浮かぶ四つの魔法陣が砕け散る。



「……【雷斬】!」



 そうして魔法陣を破壊したユヅキさんは技を【雷斬】へ派生。

 カウンターで、四つの雷をユルグに落とす。


 ──が、相手も雷属性だ。ダメージは半減されている。



「今回ダメージソースはカナメちゃん頼りになるから、私はタンクを努めるよ」

「た、頼りになるー! 落雷は任せます!」



 相手が魔法陣を使うなら、ユヅキさんはその全てにカウンターを合わせる。

 相手の攻撃が無力化できれば私も動きやすい。



「そんじゃ、行くよヒメ!」

「りょうか~い! 【勇攻激化魔法(ブレイブレイズ)】【彗星加速(スピードスター)】!」

「【コイントス】×100、んでもって──【限界加速(オーバードライブ)】ッ!」



 ヒメからのバフも併せ、【コイントス】は節約めに。

 一度にゴルトコインを投げて下振れを引き、当たりは40とちょっとだけど【限界加速(オーバードライブ)】で効果倍増、問題ない!

 デカい蛇がなんだ。速攻で片付ける──!


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― 新着の感想 ―
やっぱり限界加速が出てきたw ^ ▽^ ((
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