023 - きにするよ! -
023 - きにするよ! -
「んっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
ニート(クソ野郎)に言われて意識したから身体が熱くなって呼吸も乱れ始めました、お薬が切れて来た証拠です。
「あ、もうすぐお薬の時間だ・・・僕はこの後管制室でやる事があるからリンちゃんはこのお部屋で休んでて、ベットも自由に使っていいから」
私の様子を見て察したのか、エルちゃんがそう言ってお部屋を出て行こうとしています。
待って!、私もお薬を飲まないと一人で処理できないよ!。
でもエルちゃんの持っているお薬は宿主専用だから私が飲む事は出来ません。
「あ・・・待って・・・」
そう言って手を伸ばす私に気付かずエルちゃんはお部屋を出て行ってしまいました・・・。
もじっ・・・
「あ・・・あぁ・・・ダメっ・・・」
もじもじっ・・・
太ももを擦り合わせ、両手で自分の身体を強く抱き締めます。
実はエルちゃんが宿主にされた事件の後、1年ほど療養のために私のお家で一緒に暮らしていました。
毎日のように身体を重ねキスをして・・・お互いの体液を摂取していたら私も宿主と同じ依存症になってしまったのです。
これは医療の本にも書いてあったし最初から分かっていた事・・・当時の私はエルちゃんへの贖罪の気持ちから自分を痛め付けていたのです、エルちゃんと同じ姿で過ごして同じ苦しみを分かち合おうと・・・。
びくっ!
「あぅっ・・・」
お薬が切れると私の身体は快楽を求めてしまうのです。
「いやらしく発情してるじゃねぇか、俺様が気持ちよくしてやろうか?」
「ひっ!」
今それどころじゃないから気付かなかったけれどまだお部屋にニート(クソ野郎)が居ましたぁ!。
「出て行ってよ」
「俺様の船なのに何で出て行かなきゃならねぇんだよ、見られて恥ずかしい事でも始めるのか?」
こいつ・・・私は言い返そうとしましたが身体が疼いて睨む事しかできません。
「俺様は人間じゃねぇから見られてもどうって事ねぇだろ、遠慮なくエロい事していいんだぜ」
「・・・ぐすっ・・・ひっく・・・えぐっ」
悔しくて涙が出て来ましたぁ・・・そうしている間にも私の身体は熱く疼いて・・・。
「・・・泣いちまったか・・・仕方ねぇな、これ以上虐めたらまたシエルの奴に怒られちまう、ちょっと待ってろ、これは貸しだからな!」
プシュー
そう言い残してニート(クソ野郎)はお部屋から出て行きました、扉が開いたままなので廊下で話し声が聞こえます。
「・・・リンの奴が泣きながらお前を呼んでるぜ」
「ちょっと待って、僕今お薬飲んだところだよ」
「その方が好都合だ、俺様が見ててやるから2人で存分に楽しみやがれ」
「僕としちゃうとリンちゃんの依存症が重くなって・・・」
そう、これはエルちゃんが私のお家から出て行った原因の一つ・・・自分のせいで私の身体がこうなったと思い距離を置かれてしまったのです。
「ほら、連れて来てやったぜ!」
どんっ・・・
「わっ!」
ニート(クソ野郎)が私の座っているベッドにエルちゃんを放り投げました、何でこいつはこんなに乱暴なの?。
私はエルちゃんを受け止めます、ちょうど抱き合うような形になったのだけど私のせいじゃないし!。
「・・・っ」
エルちゃんのお顔が間近に迫って艶やかな唇が目に入ると私の理性が吹き飛びました。
「あむっ」
ちゅぅぅ!
「むぅぅ!」
私は両手でエルちゃんの頭を押さえてキスをします、エルちゃんは抵抗しているけれどお薬を飲んで発情し始めているようで私の舌をすぐに受け入れてくれました。
ぷはっ!
呼吸が苦しくなって一度唇を離すと2人の唾液が混ざり合って糸を引いています、宿主の体液が混ざったものを飲み込んだ私の身体は更に熱く疼き始めました・・・とても気持ちいいです!。
エルちゃんの口から生臭い息が漏れ出ているのはお薬を飲んだからでしょう、その香りに私の性欲が一層掻き立てられました。
「エルちゃん、エルちゃんっ!」
ベッドに押し倒してエルちゃんのお口にもう一度キスをします。
「リンちゃん待って、やめて・・・あんっ・・・」
上に覆い被さりお股を開かせようと太ももを絡める私と抵抗するエルちゃん、身体にぴったりと貼り付いたお揃いの服に包まれた下半身がいやらしく触れ合います。
「あぁぁん!、リンちゃん嫌ぁ!」
エルちゃんが叫び声を上げましたが私の指は止まりません、私は首筋や耳元に息を吹きかけながら更に責め続けます。
・・・私はエルちゃんの気持ちいい部分を全部知っているのです。
首を振って嫌がっていたエルちゃんの表情が蕩けたようになりました、ようやく私を受け入れてくれたようです、首筋に浮かんだ汗をペロリと舐め取った私は耳元で囁きかけます。
「エルちゃん、今から凄く気持ちいい事してあげるから私にも・・・して」
眼帯で隠れて片方しか出ていないエルちゃんの右目から涙がこぼれます、もちろん勿体無いから私が綺麗に舐めてあげました。
「眼帯も邪魔だから取ろうねー」
「いっ・・・いやぁ、汚いから見ちゃ嫌だぁ!」
「汚くないよ、ほらこっち向いて」
エルちゃんはお顔の傷や潰された左目を見られるのを嫌います、この傷も本当なら私が付けられていた筈のもの・・・。
私は全然醜いなんて思いません、それなのに嫌がって泣き出したエルちゃんが可愛くてもっと虐めたくなるの・・・。
・・・
快楽を貪り合った2人の情事が終わってふと壁を見上げると視界の隅に黒いものが見えました。
慌てて振り向くと・・・目が合ってしまいました。
「ひっ・・・ニート・・・いつからそこにいたの?」
「最初からだが」
「ぜっ!、全部見てたの?」
お部屋の隅に気配もなくニート(クソ野郎)が立っていました、信じられません!、私やエルちゃんの痴態がこいつに全部見られてたなんて!。
「見てたぜ、まだ満足してねぇんだろ、俺様の事は気にしないで続けてくれ」
「気にするよ!」
さわさわ・・・
「ひゃぁ!」
誰かが私の太ももを触りました、悲鳴をあげて触った犯人を見ると・・・力尽きていた筈のエルちゃんが私の太ももを撫でています。
「エルちゃん・・・」
「・・・次はリンちゃんの番・・・気持ち良くして欲しいんでしょ(ニコッ)」
「ダメ、ニートが見てるのにっ!」
「何言ってるの?、ニートは機械でただのプログラム、人間じゃないから恥ずかしくないよ」
すりすり・・・
「ひゃぅ!・・・あぁん!」
・・・
・・・
「んっ・・・んぅ・・・」
どれくらい気絶してたのでしょう・・・私は汗で湿って乱れたベッドの上で目を覚ましました、隣にエルちゃんは居ません。
「目が覚めたか、良い乱れっぷりだったぜ」
「ひゃぁ!」
また部屋の隅にニート(クソ野郎)が気配もなく立っていて思わず叫んでしまいました!。
「・・・」
・・・私とエルちゃんのいやらしい行為を全部こいつに見られてたと思うと顔が熱くなります、相手は機械だとしても恥ずかしいし!。
「髪が汗でボサボサだぜ、シャワーでも浴びて来いよ、そいつを何日着てたか知らねぇが宇宙服を脱いだ後に身体を中和させる薬剤はここに無ぇぞ」
「・・・」
「何でって顔してるな・・・お前は隠してたつもりだろうが俺様はお見通しだぜ、その服はいつでも脱げる、絶対脱げねぇシエルと違ってな」
本当に何でこいつが知ってるの?、別に隠してたわけじゃない・・・言ってないだけだし!。
そう思っているとニートが手に持っている物に気付きました、私の腕輪!、無いと思ってたけどあいつが持ってたの?。
ピッ・・・
ピピッ・・・着用日数・・・星団標準時間で6日目になります、速やかに着用を中止し、中和剤で身体を洗浄してください・・・危険領域まであと3日・・・。
ニートが私に向けて腕輪のボタンを押すと、私が着ている宇宙服の胸についている装置が着用日数を音声で答えました。
「6日か、4日くらいなら中和剤使わなくても良いだろうが6日になると皮膚が赤く腫れるだろうな、どうする?、いい機会だからこのままそのエロい服を着続けてシエルと同じように脱げなくなっちまえよ」
フルフル・・・
ニート(クソ野郎)が酷い事を言いました、私もエルちゃんと同じ姿になろうとこの服を買ったけど、脱げなくなるのは嫌だったから・・・。
「ほら返すぜ、この腕輪の機能は俺様のシステムが学習済みだ、だからこんな事も出来る」
すっ・・・
ニートが私に手を翳したその時・・・
かちっ・・・
ぶぅぅぅぅん!
「あひぃ!」
私のお股の中に挿入していたえっちなオモチャが起動しました!。
ぶぅぅぅ・・・・
うぅぅぅん!・・・
「あぁぁぁ!、止めて!、お願い止めてぇ!」
「ははっ!、こんなやべぇもん股間に挿れて生活してたのかよ、とんでもねぇド変態の痴女だな」
私はベッドの上で股間を押さえて悶えています。
・・・私は依存症でえっちな身体になってしまったから・・・疼きを抑えるためにアレなおもちゃに手を出して・・・次第にお家で致すのだけでは満足できなくて挿したまま外出するように・・・。
かちっ・・・
「・・・」
ようやくクソ野郎がおもちゃの動きを止めてくれました。
私の腕輪は音楽を聴いたりお家の照明を点けたりする他に様々な装置の操作を記憶できる機能が付いています、だからお股の中に挿入っているアレも登録していて・・・。
「ほらよ、これもやる」
ぽかっ!
「痛っ!、何するの!」
ニートが私に向かって何かを投げました、いきなりだったから受け止められなくて頭に当たったし!。
「中和剤?・・・あるじゃない!」
ニート(クソ野郎)が無いと言っていた中和剤です、こいつ・・・。
私が睨むとまたニートがおもちゃを起動させました!、しかも5段階あるうちの一番強いやつ!。
ぶぅぅぅぅん!
「いやぁぁ!」
私はベットに仰向けになって悶えます。
「ほらほら気持ちいいだろう?」
「あんっ・・・もう許さないんだからぁ・・・あひぃ!」
受け取った腕輪を操作して振動を切ろうとしているのに止まりません!。
「残念だったな、その腕輪より俺様の操作が優先されるように変えてある」
私はベッドのシーツを握りしめて振動に耐えています、でも刺激が強過ぎて・・・
「あはぁぁん!」
気持ちよくて大声で叫んだまさにその時、お部屋のドアが開きました。
プシュー
「リンちゃん、起きてるならお食事・・・」
エルちゃんが私の姿を見て固まります。
「これは違うの!こいつが・・・あぁぁぁん!」
ぶぅぅぅぅん!
びくっ!びくっ!
「わぁぁん!」
プシュー
エルちゃんは私から目を逸らして出て行ってしまいました・・・。
「なぁ、ジュノー」
「何だよベネット」
「こいつは何だ?」
「何って、2人の痴態を生中継してやってるんじゃねぇか、感謝しやがれ」
「俺は頼んでねぇ!」
「録画してるからいい感じに編集した後でお前んところの映像ライブラリに追加しておいてやるぜ」
「いらねぇよ!、こんなやばいもん持ってたら捕まっちまうだろうが!」
俺の名前はベネット・ライアス、惑星ローゼリアの地上にある自分の拠点で療養中だ。
シエルがステーションに出掛けてしばらく経った頃、ジュノーの奴から緊急連絡が入った。
どうやら惑星ローゼリア軌道第8号ステーションにベンダル・ワームが入り込んで宙港が閉鎖になったらしい。
運悪くその現場に居合わせたシエルはジュノーが助けて無事だったようだが、ステーションの中で足止めを喰らってる。
シエルの友達だというリンってガキも一緒のようだ、宙港が解放されたら予定通り運送の仕事に行く為に一旦ここに戻ると言っている。
それが昨日の事だ・・・ニートに見ろと言われて見せられた映像はとにかく酷ぇ、だが俺も暇だったから最後まで見ちまった。
「さて・・・傷も癒えたしちょっと運動でもしておくか」
俺は上着を持って拠点の外に続く通路に向かって歩いた。
(柚亜紫翼からのお知らせ)
シエルさんとリンちゃんのえっちな絡みはR-18版の方でネットリと書いています。
18歳以上の人はそちらを読んでみて下さいね。
スペースシエルさんReboot-R 〜宇宙生物に寄生されましたぁ!〜
023 - きにするよ! -(えっち)
https://novel18.syosetu.com/n2146iu/23
読んでいただきありがとうございます!。
これは「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」に投稿している「〜隻眼の令嬢、リーゼロッテさんはひきこもりたい!〜」の元になったお話のリメイクです、なので内容や登場人物が「リーゼロッテさん」とよく似ています。
遥か昔に書いたオリジナルを元にリメイクし、新しい要素を混ぜて最初から書き直していますので宇宙版の「リーゼロッテさん」として楽しんでもらえたら嬉しいです。
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〜隻眼の令嬢、リーゼロッテさんはひきこもりたい!〜
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