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真霊園  作者: あおまる
1章   start
5/5

48代団員

収集がかけられ、上司の元へ向かった時には

ニゲラ以外のメンバーが揃っていた

全員が収集された理由を待つ中

上司が口を開いた


「集まってもらって悪いな、ニゲラの話がしたい」


上司が切り出したのは、ニゲラの話だ


「今現在ニゲラは、『祓霊隊』総本部の地下で監禁されている。

理由は、霊術の暴走による一般人への被害だ」


霊術の暴走とは、術者本人が強力すぎる霊術に耐えきれなくなり

肉体の制御を失うことを指す

あんな性格のニゲラも善悪の区別はついてるはず

考えられるのは


「それだけ霊術を出さなければ倒せない相手とニゲラが戦ったってことですか?」


同期のうちの一人

黄色長髪を靡かせた少年、雷轟 切丸が上司に問う


「ああ、相手はおそらく、不可死の率いる、悪霊だろう

俺が集めた理由の一つは、それだ、ランク3昇格試験中のニゲラですら倒せない相手だ

鍛錬を続けろ」


そこで言葉を切り

上司はより一層真剣な顔で告げる


「睡蓮、お前は何か知らないのか?」


問われた内容は、考えてみれば普通のものだ

俺とニゲラが一緒に行動していた。


「確かに俺はニゲラと任務に行った、でも俺が知ってることは......」


ないと言い切ろうとした。

でも俺は相手に関する情報を知っていた

だけど、言えない

確信があるわけではないが、嫌な予感がした


「ないです」


嘘をついた

刻一刻と戦いが迫っている中

敵の情報を言わなかった

忘れよう余計なことを考えるから、まだまだ弱いんだ


「そうか、ならしょうがない、解散だ

あとニゲラがいない間、百合が睡蓮と任務に行ってやれ」


「っしゃああ」


百合が叫びながら飛び跳ねまわる

それを普通と思える、同期は百合とペアにならなくて、

さぞ嬉しいことだろう


ーーーーーーーーーーーーー


本部を出て、一人で家へ向かう

さっきの嫌な考えで気分が悪いなか、百合とペアという、最悪を引いてしまった

百合が嫌いってわけではない、ただ

めんどくさい

その一言に尽きる

そして、自宅のドアを開けると、


「やぁ兄弟帰ってきて早々悪いけど、ご飯を買ってきてくれないか?」


そこには、漫画を読みながら寝っ転がる百合の姿があった


ーーーーーーーーーー『祓霊隊』本部


「今回の戦い、負けを覚悟した方がいいかもしれないな」


本部では、本部上層部の人げんたちで話し合いが行われている


「敵の情報を何一つ知らないんじゃ我々が不利すぎる、何かしら手を打って、調べるべきだ!」


「その通り、弱い隊士でも使って、調べさせろ、弱い兵などこの先役にすら立たん、

死んででも利益を出させろ!」


「どうせ目立たぬ兵だ、何人死んでも構わんだろう」


会場では、弱い隊士を犠牲にし、

敵軍の情報を得るという意見で持ちきりだ

そんな終わりきった会場のドアが開き一人の人物が現れる


「弱い兵を使って情報を得る?何人さんでも構わない?」


会場に入ってきた男は、緑色の長い髪を揺らし

大きな足音を立て、会場の中央、最高司令官の前に立つ


「何の用だ、『風神』今はお前の出る幕はない、控えよ」


それに便乗したのか上層部の人間たちが

男に罵詈雑言を浴びせる


「引っ込めクソガキ」「ここをどこだと思ってるんだ」


その中男は一言


「まずはテメェらから死ねよ、老害共」


その一言で会場が一瞬にして静まり返る


「気持ち悪りぃんだよ、何事も人にやらせようとするやつはよ」


「弱い兵が出る?必要ないだろ」


そう男は言い放ち

上層部に一言告げる


「弱い兵は下がらせろ、そいつの分は俺が殺る」


そう上層部に向かって

男、祓霊王『風神』 神風 無二

は堂々と宣言したのだった








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