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真霊園  作者: あおまる
1章   start
4/5

不可死

起きた時は家にいた。時間は午前六時

さっきまでニゲラと二人で任務に行ってたはずだ

悪霊を倒して、連絡しようとしたら、


「何があったんだっけ?」


電話をしようとした時から、記憶がない


「痛っ」


手に痛みを感じ、手の甲を見てみると、何かに撃たれたような傷があった

なんの傷だ?


「ニゲラは!?」


俺が傷を負って寝てるってことは、ニゲラも怪我をしてるはずだ

俺が死ぬならまだいい、ニゲラがやられるのは、話が別だ。

ニゲラを探さないと

というかなんで家にいるのだか分からない

俺が助かったということはニゲラも助かったということなのだろうか?

どちらにせよ早く外に出ないと

そう思い、急いで玄関に向かう、

玄関の扉を開けようとした時

勢いよく扉が開かれ睡蓮の頭が、扉に打たれる


「すいれーん」


その勢いと共に部屋に一人の少女が飛び込む

赤色の髪をポニーテールにして大きなレインコートを着た少女

同期の黒坂 百合 


「なんでお前がここにいるんだ?てか、痛いんだけど」


「なぜと聞かれて、答えれるほど、私の体は安くないぞ、えっへん!」


この通り話にならない、

なんでこれで『祓霊師』になれたんだか、


「それで、なんできたんだ?」


再び同じ質問をする


「なんでって、なんでだっけ?」


答えられた瞬間、百合のフードを掴みもう一度問いただす


「なんできたんだ?」


「知らない!」


次は髪を掴み問う


「なんできたんだ!?」


「だから知らないって!」


といつものやりとりを終わらせ、外へ出る準備をする。

こんなことやってる場合じゃない、いち早くニゲラを探しに行かないといけない、


「ニゲラ探しに行ってくる、待ちたきゃ待ってろ」


「え、行かないの?本部?」


本部なんか行ってる場合じゃない

本部なんか行って...


「今日って会議?」


「うん、だから来たんだけど」


こいつはそろそろ燃やすか、雨と雪の餌にするべきかもしれない


「会議って何時からだっけ?百合?」


「七時!」


今の時刻は六時半、


「今から出ても、走ったら間に合うかなぁー?どう思う睡蓮?」


「お前帰ったら殴るからな」


そう言って百合を担ぎ部屋から飛び出した


ーーーーーーーーーーー午前七時四分


遅刻、周りからの目が辛い

ギリギリで遅刻した、会議にはランク2までの『祓霊隊』の団員が出席する

会議の内容は二つ

一つ目は、昇格した団員の表彰

二つ目は、死亡団員の発表、幸いその中にニゲラは入っていなかった、


「今回はもう一つ話がある」


会議場に一言、『祓霊隊』のランク一俺たちの上司に当たる人が言葉を発する


「この頃悪霊、悪鬼の他に『悪霊師』の活動が活発化している」


悪霊師とは、妖術を支える人間が、妖術を善でなく悪として使う人間のことを指す

なぜ妖術を与えられて、悪に走るのか俺はよくわからないけど、犯罪者と同じ、何かを満たすために、

やっているのだろう


「先日、ランクの高い、悪霊、悪鬼を従えている、『不可死』と名乗る者から

手紙が届いた、内容は『祓霊師諸君、私たちは1ヶ月後、君たちと全面戦争を行う、

場所は、地獄に最も近い場所、黒地獄島、こなかった場合は日本全国に、ランク1相当の悪霊を出現させる

君たちとの戦い楽しみにしている』

というものだった、近頃の悪霊たちの行動を見るに、現在起こっている、事件の中心人物は、不可死だ

そのため君たちにはもっと張り切って、任務に取り掛かってもらう必要がある

もちろん危険な任務も増えるだが全ては一般市民のためだ!一層気合を入れて頑張ってくれ!」


上司からの言葉が終わり、会場にざわざわした雰囲気が漂い

ぞろぞろと団員たちが退出していく

無理もない、より一層危険な任務になるという、宣告に他ならない

俺だって死ぬ覚悟を決めてなければ、あんな感じになるだろう


「48代団員は待機していてくれ」


上司から声がかかり

百合を連れて俺は上司の元へ向かった










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