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真霊園  作者: あおまる
1章   start
3/5

悪霊

グリーン商店街に入ったのは、本来の時間より二時間遅くなった。

そのためどの店も完全に閉まっている。


「子供が六人も消えたんだろ?大事件じゃん、警察何やってんだよ!」


と深夜の商店街にニゲラの愚痴が響き渡る


「ニゲラさん、静かにしてください、バレたらめんどくさいですよ」


ニゲラの愚痴を雪が止めるこの流れがかれこれ5回は繰り返された

それにしても


「この商店街こんなに長かったか?」


率直な疑問を声に出した

十二時五分に中に入ってもう二十分経っているなのに

あまり大きくないこの商店街から出れないのは、おかしい


「睡蓮!真上!」


「ーーツ」


雪の声と同時に体を逸らし、落下物から避ける


「何が降ってきた....」


落下物をニゲラが確認する

何が降ってきたのかと遅れて睡蓮も確認しに行く


「肉?」


降ってきたのは、赤くベトベトした塊、おそらく肉だろう

それも人の、

人肉を落としてきた張本人は、商店街の屋根部分にしがみついている


「肉好きぃ?私は大好きだよぉおおおおおおおおお!」


「ニゲラ!上方注意!多分こいつが犯人だ!」


「おーけーあいしー」


ニゲラが返事に合わせ空へ跳ぶ

その間に俺は、妖術の準備をする


「ニゲラ落とせ!」


「風斬」


跳んだ先の悪霊を見据え、風の刃が5本、悪霊に突き刺さる


「痛いぃぃいいいいいいい!」


刃に刺された悪霊が血を流しながら、落ちてくる、


「クリスタルソード」


睡蓮が手に一本の氷の剣を握る

その刃を落ちてきた悪霊の首に突きつけ、容赦なく切り落とす


「前より強くなった?」


「まぁね」


降りてきたニゲラに褒められ、適当に答える

だがこれで一応は一件落着、


「上の人に連絡入れとかないと、電話かけてく.....」


手に電撃が走り、スマホを落とす、


「どうした!睡蓮!」


「だめ...だ..ニゲラ..逃げ...」


そこで俺の意識は途切れた


ーーーーーーーーーーーー午後一時、グーリン商店街


「やるじゃないか、特に彼らの代は優秀な『祓霊師』ばかりだ、君もそうは思わないかい?」


「優秀、だが所詮は相手にならない、『祓霊王』もしくは、1ランクの人間以外は、話にならない、」


睡蓮とニゲラが戦った後の商店街で、2人の人間が会話を交わす。

1人は完全に体を黒いマントで覆っており、もう1人も、赤いフードで体を覆っている


「そろそろ帰ろうか、みんなと話さなくてはいけない、1ヶ月後の全面戦争についてね

おそらくあちら側も、全勢力を持って我々を倒しにくるだろう、悪霊、悪鬼との話し合いの準備も忘れずにね」


その黒いマントの男の話を最後に2人は姿を消した





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