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ゲリラ豪雨も落ち着き、一部で起きた土砂崩れも人的被害は出ず。
いくつかのキャンプ場では臨時休業に入ったものの、私がいるキャンプ場は閉鎖されることもなく、予定を変更することもなかったです。
職場から「帰れるんかー?」って電話があったけど、「こちら、予定変更なし!」と報告。
「有休消化も可能だからなー」と嬉しい許可もありましたが、8泊9日(翌日は丸っと休憩)延長なしでキャンプを終えることができそう…………だったんだけど、ねぇ~。
「まあ、食材も調達してあるし。なきゃないで何とでもなるし」
私の場合は小麦粉と水、塩さえあれば何とでもなる。
ここのキャンプ場には新鮮な牛乳やチーズ、バターなどの乳製品が手に入る牧場も併設している。
かなり高いけど鶏卵も手に入る。
これらの材料でつくれるのは、パスタやうどんという主食になるものから、粉もんの代表のお好み焼きやたこ焼き。
定番のクッキーやティラミスなどのケーキから、たまごボーロというデザートやオヤツ。
「未開封の油も1リットルあるし、揚げものもできるね~」
キャンプには(私の場合だけど)家で使っている調味料をそのまま丸っと全部持ち込んでいる。
家にいるつもりで料理に使おうとして「ない!」ってなるから。
さらに、その調味料がキャンプ場やその周辺で手に入らない事すらある。
一般に流通しているチューブの調味料(ワサビやねり辛子、生姜やニンニクなど)でさえ、見つからない。
運よく見つかっても、生姜やニンニクそのもの……つまり野菜そのものが販売されているのだ。
…………それを使えばいいんだけどね。
ないことに気づくのは、だいたいが調理中。
買いに走れませんって。
そのため、いまある調味料だけでつくることに。
AC電源が使えるところで重宝する小型冷蔵庫。
これがあるなら、冷蔵保存できるけどね。
『開封後は冷蔵庫に保存』とある、ケチャップやマヨネーズ。
これらはお弁当に付ける小口パックを使用。
1回で使い切れるし、常温保存も可能。
同じく、未開封なら常温保存が可能な牛乳や豆乳もある。
これらがあるから、キャンプはいま楽しいのだ。
揚げ物などの使用済みの油は焚き火の火種で使う私だけど、追い油は危険だからやらない。
ただし、油を染み込ませた薪を投げ込むことはするけど…………キケンなのでオススメしません。
ちなみに、その日に使った油は、カップ焼きそばなどの容器やブリキのバケツに入れて、その中に薪を縦に立てかけて置いておくだけ。
乾燥していればたっぷり吸い込んでくれるし、雨天など湿気が多くても燃えてくれる。
これをつかうと松ぼっくりの着火剤は要らなくなる。
ただし、キャンプ初日は、油がまだない上に薪に油が浸透するのに時間がかかるというデメリットがあるけど。
実はそれ自体は、家庭で使い古した油を持参することで問題は解決する。
油に丸めた新聞を染み込ませて、それを火種にしちゃうのだ。
夕方から焚き火をしたければ、到着と同時にセッティング。
薪1本に吸い込ませておけば、油を吸わせた新聞紙と共に使うことも可能。
ただし、ここで注意が必要。
油を吸わせる薪は1本か2本だけ。
もちろん、薪すべてに油を吸わせることはしない。
薪全部に油を染み込ませただけでなく、それを一気に焚き火台にのせて火を…………
「それでは点火~! キャンプ、ファ……嫌ぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「「「サイトで火柱あげるなぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」」
タープやテントを燃やすことになるので注意!
あ、こことは違う場所(最初にあった、川近くのキャンプ地)で、豪快なキャンプファイヤー(キャンプ用品全焼&サイト弁償)をしたのは私ではありません。
(離れた管理棟からでも3メートルは火柱が上がったのが確認できたそうですよ)
遠目から、私がやってるのをマネしたおバカグループがやらかしただけです。
対面の列の3サイトほど離れたところ(だったかな?)でキャンプしていた人たちです。
「だってあの人がぁ……」(と言いながら私を指差した)
「彼女(私のこと)は1本しかやってないだろ!」
そうなのです。
私は2本にだけ油を染み込ませているのです。
使うのは1本で、もう1本は予備です。
あとは焚き木と薪を組んでいます。
もちろん、火柱をあげてその回りを踊ることもしません。




