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5話

「助けてくれてありがとう。俺はガイゼルだ。

こっちの男がファイルでこっちがライカだ」



自己紹介してくれた。久しぶりの人とのの関わりで、感極まるが落ち着かせる。



「俺はリンです。別の国の出身なんですが、旅の途中で、迷ってしまいって困っていたところなんですよ」



今考えた設定だが、どうにか上手くいってくれ。



「そうだったのか。少し行ったところに俺らが拠点にしてる街がある。一緒に乗っていくか?」



この人優しいのか、疑うことを知らないのか、随分俺のことを信用してくれているみたいだ。ついきになって聞いてしまった。



「俺が言うのもなんですが、どうしてそんなに信用してくれるんですか?」



「あぁ、それはだなライカのスキルだよ」



「そうなの。私はね、【スキル】判断の目をもっているの。これは相手が善か悪か、犯罪者なのかそうでないかを確認できるのよ」



そんなスキルもあるんだな。結構便利そうだな。



「立ち話していても仕方ないだろう。リン、お前は馬持ってねえのか?」



「すみません。途中で逃げていっちゃって……」



「それは災難だな。なら、俺のやつに乗りな。あと、冒険者に敬語はいらないぜ」



2人乗りか。どうせなら女の子と一緒に乗りたいが、文句は言わない。


馬が走る速度は、結構速くて20分くらいで街に着いた。門のところで並んでいると、警備兵みたいなのがこっちに来た。



「こんにちは。ガイゼルさん、こちらの方は?」



と、俺の方をみてくる。



「こいつは、リン。森で迷って大変だったらしい。魔物から助けてくれた礼もかねて一緒につれてきたんだよ」



「リンさんですね。わかりました、身分証がない場合は冒険者ギルドで発行してください」



「了解しました」



なにも問題なく街にはいることができた。



ガイゼルさんたちとギルドまでいき、冒険者についての説明をうけ、冒険者登録をした。どうやら、冒険者カードが身分証になるらしい。



受付嬢の説明によると、冒険者は、鉄級スチール銅級ブロンズ銀級シルバー金級ゴールド白金級プラチナ、アダマンタイト級に別れるらしい。はじめは鉄級スチールから始まり、強さによって上にいっていく感じだ。


ちなみにガイゼルたち3人は、ガイゼルが金級ゴールドでライカとファイルが銀級シルバーらしい。けっこう名前が知れているみたいだ。

と身分証も手に入れたので、街を探索しようと思ったが金がないことに気付いた。



「すまないが、金がないんだが……」



「貸してやってもいいんだが……、買い取り所もあるし、なんか売ったらどうだ?素材とか持って無いのか?」



「これくらいなら」



上等狼グレートウルフの魔石を出す。



「グレートウルフの魔石か。これは高いぞ」



とりあえず、買い取り所に行き魔石を売る。銀貨が30枚だった。

別の国の出身だといったら、お金の相場についても教えてくれた。

聞いている感じ、日本で言うと銅貨1枚1000円、銀貨1枚10000円、金貨1枚100000円、白金貸1枚1000000円くらいだった。

いまの手持ちは30万だ。何が買えるかはわからないけど、金はあるだけいいだろう。


あと買い取り所では魔物の皮や、牙、角なども換金できると聞き、ちょっとショックをうけた。今度からは倒した相手はアイテムボックスにいれておこう。


一通りそろったので、ガイゼルたちと別れて、ギルドを出た。



とりあえず日も暮れそうなので、ガイゼルたちがおすすめしていた宿を探す。見た目は質素ながらも綺麗でとても良さげだ。なかにはいると、



「いらっしゃいませ」



と40代くらいの細身でおっとりした店主が出迎えてくれた。

1泊銀貨一枚で、3食でるらしい。相場はわからないがお勧めしてくれるくらいだし、お得なのだろう。

夜飯になったら呼んでくれるらしいのでとりあえず指定された部屋にはいってみる。


ベットと小さい机のみの、小さめな部屋だがとても心地よい。

座ってると疲れるので、ベットの上に寝転んでいたら、いつの間にか寝てしまっていた。店主の呼びかけで目を覚まし、階段を下り食堂に向かう。


鼻腔をくすぐるような、素材その物の香りでなく、久しぶりの香辛料の匂いが漂っている。

席に着くと口の中に涎がたまっていく。

メニューは、ご飯と、鶏肉?のソテー、野菜のスープだった。ご飯は日本の米よりも細長い見た目をしている。



「いただきます」



まずはスープからだ。薄味ではあるが、野菜の優しくも深い味わいが、口の中を満たしてくれる。具も食べやすい大きさで、口に入れた瞬間にホロホロと溶け出してしまう。


次に、肉のソテーだ。なんの肉かわからないが、見た目は手羽元のような感じだ。こちらはスープと違い、味が濃くガツンと舌に衝撃を与える。食べれば食べるほどに、白米をかけこみたくなる。


ご飯は、普通だった。少し細長いだけのただの白米だ。


それにしても飯のレベルが高くビックリした。

日本のトップレベルのレストランとかと同じかそれ以上だと思う。まぁ、俺は高いご飯屋は行ったとき無いけどね。


一通りご飯を食べ終わったので、もう一度ベッドに折れ込む。


とりあえず明日は、図書館みたいなところを探し、常識というものを学ぼう。




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