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10話

とりあえずギルドと宿探しをしてみる。

ギルドは2、3倍くらいの広さで、集まる人も多い。


受付嬢にどこで魔物が出るか聞き、簡単そうなクエストの依頼も同時に受けておく。


宿を探して早めにチェックインすることにした。

外見はいつも泊まっていた宿よりも立派で大きいところが多い。適当に良さげなところには入り、お金を払っておく。


宿もとれたし、屋台でもめぐろうかな。

ほとんどが食べ物だが所々、道具類やアクセサリーのようなものまで売られている。


串焼きや甘味のようなものを買って、食べながら歩く。


と、急に人が増えてきた。近くの人に聞いてみると、第一王女が顔をだすらしい、パレードのようなものだ。

大きな楽器の音とともに豪華な馬車に乗った王女が見えてきた。その瞬間に国民たちはさらに盛り上がっている。


久しぶりにここまで人の多いとこに来たので、人に酔ってしまった。隣にいたやつが叫びまくるから、耳が痛くなったように感じる。


少し人ごみから離れると、ふと索敵に違和感が生じる。魔物の気配が急に現れた。場所は路地裏でそこには一人の人間の気配がする。


急いでそちらに向かっていると、建物上に人がいるのに気づく、その人物は弓を持ち馬車を狙っている。


周りの国民ではなく、馬車を狙っているので、王族の敵なのだろう。表面は平和だが、裏ではどこの国だろうが暗殺などの暗いことが起こっているのだろう。


王族には少しだが、面識があるので助けるか。相手は馬車に集中していてこちらに気づいてないので、空中を踏みしめ、背後から剣をさす。


別の場所にも同じようなやつが多くいたため、とりあえず斬りながら、例の路地裏に行く。なぜか、魔物の数がどんどん増えている。


路地裏近くの屋根の上から見ていると、骸骨のような魔物と、ローブを被った怪しい男が立っていた。



【種族名】人間

【名前】ラス

【職業】召喚師

【レベル】78

【HP】2800/2800

【MP】1423/1423

【固有スキル】魔物強化

【職業スキル】魔物召喚



【種族名】骸骨騎士

【レベル】38

【HP】590/590

【MP】703/703

【固有スキル】斬りかかり



強さ的にはまぁまぁだが、一般人からしたらたまったものじゃにな。


屋根から降り、男の前に立った。男は驚いていたか冷静を装い、



「またお前か、なぜ邪魔をする。」



また?一回あったことがあったかな。思い出せないな。そうしていると、



「まぁ、いい。この場を見られた以上お前が死ぬのは決まっているからな」



そう言った瞬間、骸骨が迫ってくる。

この程度なら、余裕で対応できる。絶剣でスラッシュを放ったら、ほとんどの骸骨を殺せた。骸骨はバラバラになり動かなくなった。



「なぜだぁ!またしても計画が失敗してしまう!貴様は絶対にゆさない。死ねぇぇっ!!」



と言い放った瞬間、骸骨の色が代わり黒くなっていく大きさも3メートル位で強くなったのが分かる。

男の方を見ると、自分の足で立てないのか地面に横たわっている。

骸骨の強化は固有スキルによるものだと思うが、なぜ使用した本人が倒れてるんだろう。【HP】を使用して魔物を強化するものだったのかな。使い勝手の悪いスキルもあるもんだな。

と、そんなことを考えてる暇は無さそうだ。

骸骨が斬りかかってきた。


力や強度は爆発的に伸びたが、技術が足りてない。相手の攻撃を簡単に避けながら攻撃を打ち込んでいく。最後の力を振り絞って斬りかかってきたが、俺には届かず、骸骨はバラバラになっていった。


とりあえず戦闘が終わったが、謎は残る。なぜか敵は俺を知っていたみたいだった。

それを探るため、横たわっている奴に従属の腕輪をはめて、質問をし情報を得た。こんなところで従属の腕輪が使えるとは思わなかった。


とりあえず一通り終わり、パレードも無事終了したようなので、宿に帰り床についた。



今日は何するかなぁ。

王都に来て2日目、もうやることが無くなっていた。屋台は見たし、闘技場での模擬戦は明後日かららしいし。


そうだ!冒険にいこう。

ということで、ギルドに向かい依頼を受ける。街とは違い、討伐系や採取系だけでなく辺境への荷物の配達なども結構ある。


今回受けたのはドードーという胴体が銅でできている鳥の討伐と、砂人サンドマンの討伐、甘味などに良く使われる、獣蜂ビーストビーの蜜の採取だ。


王都に入ってきた時と反対の門からしばらく走っていると、砂銅でできている砂地が広がっていて、そこを越えると、森がある。

森は蹂躙の森とは違い、華やかさがあり、色とりどりのはなもさいている。


砂銅の砂地を歩いていると目の前にドードーがいた。剣で斬りつけると思ったより簡単に斬れた。とりあえず死体を回収し、鞄にいれておく。

魔物の死体は不思議なもので、時間が立つと徐々に無くなっていく。これは魔物が倒されると魔力が空気中に放出されるからだ。

魔物は強いほど魔力を蓄えるので消滅するまでの時間が長くなる。


消滅する前の魔物の素材を防具や武器にするさいに、素材から魔力が漏れないよう加工するため魔物から作られた装備は消滅しないようになっている。



と、ドードーを10匹倒している最中に、砂人も現れたので、砂には水だろう。と思い水魔法を使ったら見事に倒せた。

敵がでてき次第、魔法を打つので敵はなすすべなく倒すことができた。



討伐依頼分の魔物は倒し終わったのに、出てくる敵を片っ端から、殺していく。


さっさと蜂蜜取ってこようという思いで、砂地をせっせと横断する。



すると森と砂地の境らへんで何か大きな穴を見つけた。不安になりつつ、好奇心には逆らえない。光魔法で明かりをつくり、穴のなかを確認すると、思ったより深かった。

ためしに入ってみようと思いなかに入り進んでいくと、見覚えのあるダンジョンと思わしき、タイル上の床があった。


ためしに床にのってみるが、何も起こることはなかった。

もうすでにダンジョンマスターがいるのだろう。ダンジョンを進んでいくと、魔物が出てきた。


それは地上にもいたドードーだった。一応何が出てくるか分からないため警戒しつつ、ドードーを倒していく。どんどん倒していくと、ついにはドードーが出てこなくなった。


うちのダンジョンでは階層の魔物が、一定の数になると、数がリセットされるので出てこなくなる、何てことは無いはずだ。


まだ初めての他のダンジョンなので、何がダンジョンの常識かの判断は保留だ。


とりあえず道なりに進んだでいたが、分かれ道などなく迷路感もなかった。

これがふつうのダンジョンなのかなぁ。

少し進むと次の層への階段が見つかったのでためらうことなく次へ進んでみた。


今、初めてのダンジョン攻略が本格的に始まろうとしていた。

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