第三話 修行
「(この体の性能を見るのに試してみるつもりが思いのほか夢中になってしまったな)」
森林に転生されて以来コウジはあえて人を探さずに森林内部へと足を運ぶことにした。
それというのもこの世界にはモンスターと呼ばれる魔物や魔族という存在や仇名す同族もまたいるからだ。
「(知識だけだとしても与えられているなら自衛の力は必要だ)」
この世界イシュタリアでは誰しもが全属性を扱える可能性がある、勿論風属性なら風属性と一つの魔法を極めた方が成長率はいいし、全属性を極めるとなると多くの時間が必要とはなるが…。
「(俺の場合は加護があるしな)」
森林の奧、塒にしている洞窟の中でひとりごちる。
「(体感として一か月くらいか、ゴブリンやらスライムやら雑魚から置くに進むにつれてドラゴンまであられる、なんやかんやここやばいとこみたいだな)」
そう思いながら自身のステータスをまた見直す
レベル300
コウジ=スズムラ
35歳
男
コウジ=スズムラ
35歳
男
HP7000
MP4500
力1200
体力3000
知力600
かしこさ3000
魅力2000
すばやさ4000
器用さ9000
幸運100000
スキル
鍛冶レベル45
鑑定レベル60
我流拳術レベル99
料理レベル300
自動回復レベル200
状態異常無効
魔術レベル99
アイテムバックレベル99
紅の王術レベル30
我流剣術レベル200
我流鍛冶術レベル300
我流調合術レベル400
加護
創造神の加護(経験値1000倍)
紅の王の加護(????)
鍛冶神の加護(鍛冶成功率上昇)
生産神の加護(生産成功率上昇)
魔術神の加護(魔力向上率上昇、オリジナル魔術取得向上)
武神の加護(肉体強化率向上)
称号
ゴブリンキラー(ゴブリン特攻ダメージ1.5倍)
スライムキラー(スライム特攻ダメージ1.5倍)
ドラゴンキラー(ドラゴン特攻ダメージ1・5倍)
意志ある魔物の友
千人斬り
一万斬り
十万斬り
万能の鍛冶師
万能の生産師
我流極めし者
剣極めし者
拳極めし者
再生極めし者
装備
お手製の武骨な大剣(攻撃力3000)
お手製の黒い闇竜の衣(防御力4000・闇属性半減)
お手製の黒い闇竜のズボン(防御力3000・闇属性吸収)
お手製の黒い闇竜のブーツ(防御力400・闇属性付与)
「どう考えても初期装備じゃねえし、鍛冶魔法ってのも取得したのもなんか結構チートだよなあ」
コウジは洞窟の壁を触ると同時に銀色の塊を形作る。
「(本来なら鍛冶の道具ってのが必要なわけなんだが、俺の鍛冶魔法はイメージで作れてしまう、脅威だな、ある意味錬金術に近い、便利だがいいが、こいつは予測だが、創造魔法ってのもこの世界にはあるらしい、鍛冶魔法は恐らく創造魔法の一端だ、この鍛冶魔法を極めていけばあるいはって所か)」
なかなか自分の置かれた便利な状況に首をかしげもするが、そういう世界にきちまったんだと思えば、悪くはない。恐らくコウジ自身の望みも果たされる可能性は大いにあるだろう。
「(それと紅の王術ってのは俺にしか扱えない代物らしいが、未だに使い方が判明していない、とりあえず今んとこ纏えるものってのはわかる、ある程度扱えてレベルも上がってはきているけども、ちょっとこれはもう少し研究が必要か、いまんとこ肉体強化くらいしかつかえねえし、体が軽くなるくらいか)」
塒となる洞窟を見ながらふむと頷く。
「(生活用品も自作してそれなりに過ごしてきたが、そろそろ文明の香りも恋しくなってきたし、向かうか、人がいそうな所に、その前にステータスの鑑定をしとくか)」
なんだかんださぼっていた自身のステータスに眼を向ける
鍛冶レベル45
(文字通り鍛冶ができる、道具も使ってもできるがコウジ=スズムラは
特異魔法鍛冶魔法でも鍛冶を行う事が出来る)
鑑定レベル60
(文字通り鑑定したものの詳細を知る事ができる)
我流拳術レベル99
(生まれ持った拳術の才能を独学で開花させたもの)
料理レベル300
(文字通り調理できる才能100を越えれば名人級)
自動回復レベル200
(HP・MPを常時回復する現在30%瞬時に回復できる)
状態異常無効
(あらゆる状態を無効化する)
魔術レベル99
(人間に備わる魔力を扱う技法・レベルが上がる度に威力が増す)
アイテムバックレベル99
(収納空間レベルがあがる度に拡張率UP)
紅の王術レベル30
(???の王が扱う原始の術)
我流剣術レベル200
(生まれもった剣の才能を独学で開花したもの)
我流鍛冶術レベル300
(鍛冶の才能を独学で開花したもの)
我流調合術レベル400
(調合の才能を独学で開花したもの)
「(なんか雑だな、表示が、とりあえず加護は最初から効力はわかってたし、隠ぺいするとして、冒険者ギルドとかあるようならレベルやスキルも見せるの考えた方がよさそうだ)」
コウジは肩を竦める。
「(紅の王術はそのうちだろうな、俺の理解が構築されるまでではないと恐らく真には理解されない、少なくともこの術は理解したら俺の巨大な力になりえると予感している)」
コウジはふむと頷く
「さて、おっさんはそろそろ山を下りますか」
森林の奧寝床にしていた洞窟を背にコウジは歩を進める。
コウジは気づいていないが、この森林の名前はマルデューク原生林。
本来ならば入り口のみしか入れないこの世界屈指の魔境。
奧に進むにはレベル80以上の能力が必須である。
そこにレベル1で現れ成長補正のあるがまま戦い続けたコウジの実力は・・・。
最早人外と呼べるものでもある。
はてさてこれからコウジはどうなるのか。
皆さまお楽しみにお待ちください