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想いの選択

作者: 雨音ころん

石を投げられた。


だから、石を投げ返してやった。



無視された。


だから、無視し返してやった。



睨まれた。


だから、睨み返してやった。




やられたから、やり返してやった。




その思いに縛られている限り


無限に続く螺旋階段を上り続けることになるのだと


気づくことが出来るだろうか。


たとえそのことに気づくことが出来たとして


立ち止まるという選択肢を


選び、実行することが出来るだろうか。




立ち止まらなければ、抜け出せないことを



知らなければならない。



立ち止まることが、新たな変化を生み出すことに繋がるのだと



知らなければならない。




あいつが、


あのヒトが、


誰かが、


ではない。




私が、


僕が、


選択することで初めて、変化を生み出すのだと


知らなければならない。




―言われなくても大丈夫。




―だって私はすでに知っているから。




―だから私は大丈夫。




もしそう思っているのなら


その想いを共有してあげてほしい。


兄弟、家族、身内、友達、同僚、彼氏、夫、上司


誰でも構わない。


もし誰か自分の大切な人が


その階段を上ろうとしていると感じたのなら


その人の手を掴んであげてほしい。


引き止めてあげてほしい。


一緒に上る事は大切な人を傷つけることになるから


想い宿した手で、その手を掴んであげてほしい。




振りほどかれることもあるだろう。




共に上ろうと誘い導かれることもあるだろう。




でも諦めないでほしい。




あなたの想いは百伝わらないかもしれない。




でも諦めないでほしい。




一以上は伝わっていると


いつか想いが百に近づけば


一緒に立ち止まってくれるはずだから




だから、諦めないでほしい。




やり返すこととぶつかる事は違う。


思いを晴らすためにやり返すのではなく


お互いの想いを共有するためにぶつかるのだ。


結果として何が残るのか。


このまま階段を上り続けるのか。


それとも、新たな変化に自らを導くのか。


決めるのは誰でもあり、誰でもない。


人に決められるものではない。


決断は自分にしかできないのだから。




やり返すことが強さを示すことではない。




やり返さないことが逃げることではない。




たとえ自分が傷ついたとしても


同じ傷をこれ以上増やさせまいとする想いが


本当の強さなのだと。



本当の想いの強さなのだと。



誰もが心に持っている想い


やり返してやるという思いも


やり返さないという想いも


誰もが心に持っている。


どちらを心に宿すかは自分自身の選択だ。






そう、自分自身の選択だ、としても。






今、その瞬間の感情から選択するのではなく


少しだけ


枠外に目線を外してみてほしい。


少しだけ


先の未来を視る時間を作ってほしい。


あなたが抱いたその気持ち


やり返した時、きっと相手は同じ気持ちになる




その瞬間から




いつか必ず




もう一度あなたにも同じ気持ちが返ってくるのだと


少しだけ考えてほしい。




繰り返せば繰り返すほど繰り返すたび


ずっと傷つき続けるのだと


ほんの少しでもいいから、考えてほしい。






いつか訪れるであろう、選択の時。


もう訪れているかもしれない、選択の時。


あなたはどちらを選ぶのだろうか。

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回も持論なので、お気に障った方は申し訳ありません。。。

私自身がそうあらなければならないと思っています。そしてそれがきっと、いつか誰かに伝わってくれると信じています。

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