ランプの精の悩み
自分の装備に不満があるランプの精の自白。
言葉の勘違いって怖いねな話です。
俺はベッドに寝転んだままでプリント学習。
他に赤毛の女子と8才くらいの男の子が同室だ。
羞恥心なんてベッドがあればなんでもないぜ!
俺がここに引きこもっている理由は俺の通常装備にあるんだ。
実を言えば、俺はアラビアン系の精霊として生を受けた。
あれだ。
ランプの精霊を思い浮かべればあっているさ。
……だからわかるだろ?
ナルシストでもないのに腹出し胸チラ、しかもウエストの股上浅すぎだろ!?
あんな装備は嫌だ!
今もベッドの中で砂色の上下を着込んでいる。
装備改善されない限り出ていく気はない。
精霊は決まった寿命はないらしいのでその点は気の長い話になる。
同室の赤毛の女子は会話恐怖症らしく、ジェスチャーでの対話は平気なのに声を聞くだけで全身硬直を起こす。
部屋の掃除してた時なんて付いてた職員が後ろから「そこは~」と言っただけで、硬直して掃除してた飾り棚に頭から倒れてた。
男の子の方はたまに保母さんが付いているくらいで、なんとも無さそうなんだがな。
俺的には羨ましいくらいだ。
ここにいる分には安心なのだが、他の人が出入り自由な時間は憂鬱だ。
「よう!起きてっか?」
これが来るからだ。
「また布団ひっかぶってんのか?出ろ出ろ」
「わーっ!剥ぐな!」
「ん?なんでこんな服着て……」
「俺の自由だろ!放っとけ!」
「成る程、脱がされプレイだな。了解だ」
「ドコ聞いてんだよ!」
「掘っとけばいいんだろ?任せろ!」
「字が違うぞ!俺は触られたくない!」
「手が嫌か?脱がされプレイ全部口でするのは難易度が高いな」
「何をどう聞くとそうなるんだよっ?嫌だって言ってんだろ!」
「釣れないな」
「また字が違うんだよ!こんなダチのいる世界ヤダ!」
同室がいる前で世界観暴露して誰の得に?
何故か赤毛の女子はコイツが来て騒いでも硬直しないので、耐性付いて来てるのかもしれない。
代わりにプルプル震えてるけどな。
「俺は出ていかないからな!」
布団をかぶり直してダチを追い出す。
「また来る」
「来なくていい!」
畜生~なんでBL容認の世界なんだっっ!
あの装備で出ていったら……
ダチみたいのがわんさか……
怖い((( ;゜Д゜)))ヒィ
私には毎度おなじみ夢ネタ投稿です。20180802