表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/46

第三十八話 変わった故郷

「あーあーあーあーー、暇だぁーー! 何でこんなに暇なんですかぁぁ? こんな所に本当に反乱分子がいるんですかぁ? 暑いし退屈だしですっごくイライラするんですけど〜」


 沿岸の基地を襲撃してから、いくつか別の基地にも補給の為に攻撃を仕掛けた。その結果、物資運搬用のトラックの他に、コフィンを格納することができるトラックも手に入った。


「あーもー何でリリーはあっち乗っちゃうかなぁ〜、アーサーさんは機体に付きっ切りだし、トニーはあっち運転しないといけないし、ロシュは車酔いでダウンしてるみたいだし…………誰もいないよねぇ…………ねぇ! ウィリス! 何か面白い話ししてよ?」


「黙れっ! ただの女なら放り出してるぞっ!」


「うぅ……はぁ……もう寝ます……敵が来たら起こして下さい……」


 そう言ってアリシアは窓にもたれ掛かって眠ってしまった。

 なんて図太い女だ。いつ敵が来るかもわからない状況でこんなにも無防備になれるとは……理解できん。

 だが、戦いに関して使える女である事は確かだ。俺が何もしなくても、レジスタンス程度の相手ならこいつが全て片付けるだろう。俺が稼ぐ為に今は後ろに回しているが、予定通りに行けば帰りは楽が出来そうだ。


「ん? 水が無い……コイツか……」


 共用で置いていた水筒の中身は空だった。俺は二、三口しか飲んでいない、誰が飲み干したかは明らかだ。

 すぐに無線のスイッチを入れて前を走るトニーに連絡を入れた。


「陰のある所で休憩しよう。あと、またアリシアが水を全部飲みやがったからタンクごとくれ」


『ああ、了解。お姫様のお世話ご苦労さん』


「コイツが人の上に立っているかも知れなかったと考えると恐ろしい。コイツは国を滅ぼすぞ」


『ハハハッ! 確かに! 権力は持たせちゃダメだよなぁ〜ハハハッ!』


 それからしばらくトラックを走らせると、休憩するには丁度いい森が見つかった。上空から見つけられないように木の陰にトラックを隠し、この先どうするか話し合った。


「ほら、タンクごとだよな? もう無くなりそうだから無駄使いするなよ」


「俺に言うな……。あのバカに言え。この森にレジスタンスの拠点があれば奪えるんだがな」


「ザインのレーダーにも引っかからないね。当然っちゃ当然だけどさ」


「まだ弾薬には余裕があったな? 俺が囮になって……」


 なかなか現れない敵に業を煮やしていたのはアリシアだけでは無い。狭いトラックの運転席で鬱陶しい女が隣で騒いでいて、とっくに爆発しそうな精神状態だった。

 俺は敵をおびき寄せようと機体の姿を晒して飛ぶ事を提案しようとしたが、そこへトニーが割り込んできた。


「そんな事しなくてもいいぜ。この辺りってか、この森を越えたら俺の故郷だからよ」


「へぇ〜。君、この辺りだったんだねぇ」


「そうか。なら、さっさとお前の村に案内しろ。レジスタンスの拠点の場所を聞き出す」


 グッと拳を握り、手の平を打つ。そして、俺はまた狭いトラックの運転席へと乗り込んだ。


「手荒な真似は止めろよなっ!」


 ーーー


 私が目を覚ますといつのまにか景色は変わっていて、どこを見ても緑。同じような景色が続くのは砂漠とおなじだが、さっきまでと違う所は命を感じる所だろうか。


「トニーの故郷……。すごいですね……こんな所に住んでるなんて」


「一応、コフィンは持って行かない方がいいかもしれん」


『あそこに限ってそんなことはないと信じたいが……万が一の時に、だな』


 私達はそれから少し進んだ所でコフィンを積んだトラックを降りて、物資を積んでいる方のトラックの荷台へと移った。

 それから三十分くらい森の道を進むと、トラックは動くのをやめてエンジンも止まった。目的地に着いたのだろう。私は確認しようと荷台から顔を出そうとしたが、ウィリスが私の肩に手を置いた。


「まだ動くな。連絡を待て」


 運転席にはトニー、その横にはリリーとロシュがいる。トニーはもちろんこの二人ならば、知らない人達を刺激するような見た目はしていない。

 トラックの外は段々と人が集まってきて騒がしくなっている。反乱分子の使うトラックにトニーが乗って帰って来たのだから騒ぎになるのも当然だろうが。

 荷台の側面に耳を押し当てて外で交わされている会話を聞こうとしても、断片的にしか聞こえない。しかし、断片的でも内容は悪くないと感じられる。反乱分子は関係していないのかもしれない。


『もう隠れなくていいぜ。大丈夫だ』


 外のザワザワが収まり始めた頃にトニーからの連絡が入った。それを聞いて最初に私、次にアーサーさん、ウィリスの順で荷台から出た。

 私達はトニーと一緒に軍を辞めて共に旅をしているという事になった。本当にそうならどれだけ良いだろうか。いつか世界中のいろんな所に行きたいなぁ……。

 私達を見た周囲の人々は否定的な態度は見せなかった。しかし、近寄ろうともせずに目が合うと手を振ってくれる程度の反応しかない。まあ、初対面ならこんなものだろうから不思議な事ではない。ましてや、周囲を森に囲まれたこの場所なら余所者に対して良い反応はしないだろうしね。


「でさぁ! いい加減はぐらかすのは止めてくれよ」


「ん? 何の話?」


 最初から話を聞いていたであろうリリーの肩をチョチョっとつついて耳を近付けた。


「わぁ……顔近いよ! ……えっと、単純な話だよ、トニーの婚約者の姿が見えないって事でね」


「あー、なるほどね。確かにそれはピリピリしちゃうよね」


「それに……何か隠してるように見えるんです……皆さん……」


 ロシュは表情固く、ここの人達を警戒しているようだ。


「ふぅん…………。フフッ、ちょっとだけ調べてみない? ホントに何か隠してるのかさっ?」


「うわっ、止めた方が身の為、って! わわっ!」


「おかしな事はしない方が……い⁈ 痛いですっ!」


 私は二人の腕を掴んで強引に引っ張って、怪しいと感じた方へと足を進めた。幸いなことにこちらの事には興味が無いらしく、チラッと何か起こった時に反射的にその方を向く程度見られたが、何にも声はかけられず、小さな子供が数人距離を開けて数人付いてきているだけだ。

 三人で目に付いた怪しいと感じた建物、物は片っ端から調べた。不自然な場所に建てられた小屋、季節外れの作物、まちまちの間隔で建てられている建物、美味しそうなおやつetc……。疑問に感じた事は、その近くにいた人に質問すると綺麗に、あらかじめ作られた文を読んでいるかのようにスラスラと答えが返ってきた。それはとても良い事だ、おかげさまでこの村全体を調べるのにも一時間もかからなかった。


「どう思う?」


「やっぱりここの人達、何か隠してますよ……。何もかもが正確にハッキリしすぎているのはおかしいですよ……!」


「うん、ボクも。ここってさ……なんて言うか……その、人が暮らしてるって感じがしないんだよ。あんな汚いとこで育って見てきたのは碌でもないけど人が生きてるってとこだったし……なんか違うんだよね、ここってさ?」


 何かある、その思いが強い二人の話を聞いて私は好奇心のまま行動する事を決めた。


「ふんふん……だよね。じゃあ行こうか」


「行くって、まだ調べるの? もう十分だと思うけど?」


「あはは、それが違うんだなぁ〜。一ヶ所、かなり自信あるよ!」


 自信の根拠が無いわけではない。建物を虱潰しに調べている時、私達の後ろを付けていた子供達がその根拠になってくれた。

 私は高い所は二人に任せて、ひたすら床を叩いて底が抜けないか四つん這いになって調べていた。叩いた時の音が他と違ったりしないか、押したり引いたりスライドさせようとしたりと、床板と格闘している私を見て子供達は無表情であるか少し微笑むくらいだった。

 だが、この集落の端に建てられた物置で私が部屋の隅の床を叩いた時、「あっ」と一人の女の子が声を出した。


「で! それがこ……こ……なんだけどもう開いてるじゃん⁈ 何で⁈」


「うう……変な感じしませんか……! 少し冷えてきたような……」


「えぇ? そうかなぁ? って、なんか石光ってる」


「ちょいちょい……アリシア……!」


「んー? どしたの? こっちは石が光って大変なんだよねー」


 リリーがドアの隙間から外を覗きながら私の背中を突く。


「外見てみなよ……! 囲まれてる……!」


 それを聞いて慌てて隙間に目を当てて覗いてみると、武装した人達が見える範囲だけでも十人は集まっていた。なにやらゴチャゴチャと叫んでいて、まだまだ数は増えそうな予感がする。


「うーん……ヤバイねこれは……」


 流石にこれではみんな無事に逃げるのは無理だ。それに、トニー達がどこにいるのか分からない。彼等を置いて逃げるわけにもいかない。


「ああぁぁ……もうダメだぁ……ここで死ぬんですね、僕……」


「諦めんな! バカ!」


「そうだよ。逃げ道はあるじゃんか」


 私はそう言って床に空いた穴を指差す。


「うぇ……そこに入るんですか……」


「それしかないんだから行くの! ボクが先頭行くから付いてきて!」


「うわぁ! 歩きます! 歩きますから引っ張らないで下さい〜〜!!!」


 リリーがロシュを引っ張って穴の中に続いている石階段を下って行った。

 私はもう一度ドアの隙間から外を確認し、ドアに鍵をして二人の後を追った。


 ーーー


 アリシア達が物置にやって来る少し前。


「……村長、何だよこれ? マジでこの先にアイツがいるんだよな……?」


 トニーの言葉に村長は何も答えない。この村の人間はさっきからずっと無言だ。

 俺達は今村長の後に続いて狭い石階段を下っている。……後に続くではなく、連行されていると言った方がこの状況には合っているか。

 武装した男達に挟まれてトニー、俺、アーサーの順に歩かされている。


「……アーサー、この施設が何か分かるか……?」


 こんな事をただのエンジニアに聞くのは間違っているだろうが、こいつはかなりの変人だと聞いている。何かしらの情報が引き出せると思ったのだが……。


「うーん……悪いね、こんなの初めてだよ。ただ……ここの先からは機械の匂いがしないね」


「訳のわからん事を……」


 聞く相手が悪かった。しかし、こいつの勘の通り、俺もこの先には俺達が全く知らないものがある予感がする。それほど、この先から流れて来る空気が今までに感じた事のない異質なものだからだ。

 階段を降り続けてどれくらい過ぎたか分からないが、ようやく目的地に到着したのだろう。巨大な空洞の中心で俺達は足を止めた。ここで今までだんまりを決め込んでいた村長が口を開いた。


「ほれ、アレがお前の探していた女だ」


「……はぁ? 何言ってんだよ、バカデカイ石じゃねぇか」


 村長が指差した先にあるのはトニーが言った通り大きな石像があるだけだ。その手前にあるのは……祭壇? もしや……。


「おいおい! ボケちまったのか村長っ! ってか、お前らもなんか言えよ! 幼馴染だからっていい加減怒るぞ!」


 幼馴染と言われた男の肩を揺するが、男の表情は変わらず無表情のままだ。トニーはそのまま他の男に対しても問いただそうとしたが意味は無かった。この調子では全員に同じ事を繰り返してしまいそうだ。


「トニー、止めろ」


「くっ……だってよっ!」


「おい、村長。あの祭壇は何だ? あの石像に生贄でも捧げていたのか」


「生贄」という言葉にこの場の全員が何かしらの反応をした。この村の者は目が泳ぎ、それを見たトニーは一瞬で血の気が引いた顔に変わった。


「……ぁああぁ⁈ 何だよそれ……! おい! 何か言えよっ!! 本当か!! 本当にアイツを生贄なんかにしたのかぁぁ!!」


 最初は村長の胸ぐらを掴み、手を離した後は全員に対して怒鳴り散らして完全に普段のトニーでは無くなってしまった。


「おやおや、ここは神の御前です。何の騒ぎですか? 村長さん?」


「おおぉぉ……! 申し訳ございません司祭様! すぐに取り押さえます! お前達!」


 石像の横から突然現れた男。マントで全身を覆いシルクハット……全身が黒い。それに跪いた村長は村の男達にトニーを取り押さえるように命令した。

 しかし、今のトニーは止められない。腕を掴まれたのを振り払ってその相手の顔面へエルボーを打ち込み、羽交い締めにしようとした相手にはその両腕の肘から先を逆方向へと折ってしまった。


「トニーっ! お前だけは助けてやるつもりだったが……ええいっ! 皆殺しだ! やってしまえ!」


「っ……!」


 もう奴らはなりふり構ってはいられないようだ。

 俺は一番手近な所にの銃を構えた男に狙いを定めた。構えて引き金を引く瞬間に出来た隙に接近してボディに一発叩き込み、その瞬間に銃を奪い取る。


「狙われてるよ、ウィリス君!」


 敵は今背後に固まっている。振り返って確認して回避、では間に合わない。


「代わりに死ね」


 ボディで伸びかけの男の胸ぐらを掴み引き寄せ、そのまま後ろを振り返る。丁度良い肉壁が即席のシールドとなって銃弾から俺を守った。

 俺を狙っては意味が無いと分かるとすぐに標的は変わった。馴染みの顔であるトニーは奴らもやりにくいのだろう。奴らの視線は自然とアーサーに向けられた。


「えぇっ、僕を狙う? ……でもそんな隙見せていいのかな?」


 それに気がついてからでは遅い。俺は無防備な五つの頭を確実に撃ち抜いた。


「おお〜〜すごい、隙だらけだったとはいえ確実に当てるなんてね」


 アーサーの言葉は聞き流し、手に持っている盾を投げ捨てる。これで残っているのは村長と突然現れた男だけだ。


「おい、テメェ! 生贄はお前が命令したのか!」


 怒鳴るトニーの横では村長が腰を抜かしてへたり込んで……いたと思ったが、その体は地面に倒れた。その顔面は原型をとどめていない程酷く殴られていた。


「そうだ……と言えばキミはどうするのかね?」


「……殺すに決まってんだろが……。俺の女を訳の分かんねぇモンの生贄にしやがって……!」


「俺の女……? ああぁ、あの時の……」


 男は手袋をした手を叩いて何かを思い出したような顔をした。


「非常に良い体をしていましたよ、キミの奥さんは。素晴らしい貢献をして下さいましたよ」


「ああぁぁ!! テメェェェ!!」


 男はトニーが飛びかかってきても身構える事なく直立したままだ。一瞬、一瞬を切り取って見ても余裕の表情は崩れない。

 そして、トニーの拳が顔面に当たろうとした瞬間だった。


「それに比べ、キミは……ダメだ」


「……! はっ! ぐぅぁぁっっ……!!」


 トニーの体が何十メートルも吹っ飛ばされた。飛ばされて飛ばされて、トニーは降りてきた階段の手前まで吹っ飛ばされた。


「何をした……」


 ヤツは何もしていなかった……。ただ突っ立っていただけの男が対象に触れずに吹き飛ばすなど現実のものだとは思えん。


「さあ、次はあなたですか? それとも背の高いお方で?」


 俺達は勝つ術がない。無闇に仕掛ければどうなるか分からない。背後からはトニーの荒い呼吸が聞こえる。ただ吹っ飛ばされただけに見えたが……なぜあんなにボロボロになる……。

 今は相対して睨み合っているが、奴がその気になれば一瞬で勝負は決まるだろう。俺たちが出来る事と言えば、奴がその気にならない事、そして、何かが起こる事と神頼みするしか無い。


 ーーー


「あーっ! 階段が終わってるっ!」


 長い長い階段の終わりが見えて思わず喜びの声が出た。


「はぁ……こんなに階段降りたの初めてだよ……」


「二人とも感じないんですか……? すごく嫌な予感がする……」


「も〜、大丈夫だよ! 病は気からなんだから気持ちをしっかり持って!」


 後ろでブツブツ言っているロシュは放っておいて、私は最後の一段を降りた。私達が到着したのは大きな部屋と言うよりかは空洞みたいな所だった。


「んんっ? 誰かいる…………あっ、ウィリスとアーサーさんと……誰だっ??」


 目を細めてジーッと目を凝らすが、誰だか分からない。出会った集落の人でも無いし初めて見る顔の様だ。


「本当だ、誰だ……って! トニー! どうしたんだ⁈」


 私の隣で一緒に目を凝らしていたリリーが突然駆け出した。それを目で追うと、その先には傷だらけで仰向けで倒れるトニーがいた。上着やその下のシャツがズタズタに裂かれて、胸の中央辺りが特に酷い裂傷が見られる。


「……リリー、あとロシュもここで動かないで。私、行ってくるから……!」


 こんな事をウィリス、アーサーさんには出来ない筈だ。となれば消去法で強引かもしれないが、あの初めて見るマント姿の男がやったとしか考えられない。私は睨み合っている彼らの方へと走った。


「誰かも分からないけどトニーをやったのはあなたですねっ! 手を上げて伏せなさい、さもないと撃ちます!」


 と言ったが銃を構えた時に勢い余って引き金を引いてしまった。威嚇のつもりが有無を言わさず射殺する結果となったのはこれから気を付けなければいけないなぁ……。

 撃ち出された鉛弾は一直線に正面の男へと向かう。そして、後数センチで眉間にめり込むというところで動きが止まった。


「はぁ⁈⁈ 何それ⁈」


「ハハハハハっ!! あなたがその気ならこちらも答えましょうかね……ふっ!!」


「…っ!! 当たるっ……!」


 男が腕を振った瞬間に私との間の空間が乱れて、存在する空気が刃となって私を襲った。それは一方向への攻撃ではなく、どう躱そうが命中してしまう。そう感じた私は致命傷だけは避けたいと腕を犠牲にする事を選び、急所を守る体勢をとった。


「ぐうぅっ! …………え」


 来る、と全身に力を入れた体は痛みに耐える準備ができていた。しかし、痛みはやって来ない。

 痛くなるまで強く瞑っていた目を開くと、私のネックレスが光っていた。


「なるほど、あなたが強気でいられる理由がそれですか。ならば……!!」


 訳が分からない。頭の中でパニックになりながら敵を視界に収め続けんと、飛び上がった男を見上げた。はためくマントの中に少し見えたのは見たこともない戦闘服。この男、どこかの国の軍人なのだろうか?


「その障壁を破るだけの事っっ!!」


 今度は両手を叩きつけるように振り下ろし、さっきとは比べ物にならない乱れがこの空間に起こった。


「これ、みんなにっ!!!」


 敵はこの空間全てを切り裂こうしている。私の感じているものが正しいなら間違いなくここで全員殺される! こんな所でこんな奴に……絶対にやらせるかぁぁ!!


「なんとか出来るんだろ! この石っころ! もっと光れぇぇぇぇ!!!!」


 私はオルバナイトが食い込んで手に穴が空くくらい強く握って叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ