設定
星喰いの降る宇宙の設定です。
これがベースなのでこれから加筆していこうと考えています。
あらすじ
世界中の国家が争う世界大戦が勃発した。大国は小国を飲み込み肥大化していき、数える程の数の列強となる。各国のパワーバランスは均衡し、各地で一進一退の攻防を繰り広げていた。
そんな泥沼な状況を一変させたのは一つの鉱石——オルバナイト。あらゆる素材の上位互換となり、更にはある反応によって動力としての利用も可能という事実が判明した。これにより、当時問題視されていたエネルギー問題をも解決された。
そして、オルバナイトを発見し、独占したイギリス王国はこの万能鉱石を利用して人型機動兵器「コフィン」を開発する。コフィンを投入した効果は絶大であり、数週間でイギリス王国は世界の覇者となった。
後は、時間をかけてでも確実に反乱分子を制圧するだけで、イギリス王国を脅かす原因は皆無となる筈だった。バグと名付けられる謎の生命体が現れるまでは……。
バグは瞬く間に支配領域を拡大していき、世界の約半分近くが黒い巨体に覆われた。イギリス王国は様々な手を尽くし、核兵器までもを持ち出して何とかそれ以上の拡大を食い止めた。
その後の二十年間、両者互いに大きな動きは無く、局地戦が各地で頻発しているが、版図が書き換わることは無かった。
そして現代。一人の少女がこの戦いを終わらせんと軍服に袖を通した。決して戦いが好きでは無い。それでも大切な人を守りたい一心でコフィンに乗り込む。
その先に何が待っているのかも知らずに……。
世界観設定
機体
Chafing
イギリスが開発した機動兵器。全高は5m前後。
装甲が薄く1発でも被弾すると行動不能になることがあるが、ホバー移動で地形にとらわれずに高速で移動ができる事により通常兵器相手には被弾はほぼ無い。
だが、高速で移動する事による負荷によりパイロットが死亡する事が頻繁に起こった。
第2世代
対バグを想定して戦闘機形態への変形が可能になった(戦闘機形態での飛行には推進剤が必要)。これにより第1世代での不利(地対空の問題)は無くなったが、変形する際に大きく隙が生まれる為に空と陸どちらにも対応することができなかった。
変形する関係で装甲が薄くなったり、耐久性に問題がある箇所がいくつかあるなど未完成な部分も多かった。
パイロットへの負荷は軽減されて機体の中で死亡するような事は無くなったが、内臓への悪影響が大きく結果的にそれが原因での死亡は依然としてかなりの数だった。
第3世代
前世代での改善点はほぼ改善されており量産型としては完成された世代。
アタッチメントが豊富で状況に応じて、自分のスタイルに合わせた装備をすることができる。
前世代から性能は向上しているが、生産性・操縦性を重視した結果抑え気味な性能となっている。それに不満を持つパイロットもある程度いる。
パイロットへの負荷はほぼ無くなっている。約20年ずっと操縦し続けなければ身体への異常は起こらない。
第4世代
第3世代で不満を持っていたパイロットの為の世代。パイロットの安全性度外視で設計され、性能が第3世代からかなり向上している。
第3世代との性能面以外での大きな違いは、パイロットに合わせた固定武装の為汎用性が低下している。それでも力(性能)任せのゴリ押しでも何とかなってしまうほどの性能がある。
現在は実験、研究段階の世代であり、配備されているのは一部の物好きなトップエースかラビリントスに収容されているモルモット(寄生容疑)だけである。
コフィンという名前は、ChaosとTyrfingから。
カオスは原初の神でそこから他の神が生まれた。ティルフィングは持ち主の願いを叶えるが、破滅をもたらす呪いがかかった魔剣。
Chafingは上の2つを組み合わせてCoffinのもじりっぽくしたもの。
Coffinの意味は棺桶。
バグ
大穴から現れた謎の生命体。正式名称はBarren underground insectsでブゥィーツ(Buits)だが、発表の際に「この世界のバグ」と言った事と正式名称の言いにくさも相まって一般的にはバグと呼ばれる。
人がコミュニケーションを取る事は不可能であり、人との共存の可能性も無い。バグ同士でのコミュニケーションは行われている事が動きから考えられるが、どのような方法で取っているかは不明。
繁殖方法は卵生で普通の虫と変わらない方法で繁殖する。
体内からは発電、コフィンの装甲などに使われるオルバナイトが見つかっている。
バグは女王とそれ以外の通常体に分類できる。通常体はさらに、大型、中型、小型、超小型に分かれる。
オルバナイト
イギリスが植民地で見つけた謎の万能鉱石。
これだけでエネルギー、資源問題が解決する。流石に紙や食料にはならない。
南半球で多く採掘される。
発見されて数十年経つがまだまだ謎の多い鉱石。
ラビリントス
大西洋の真ん中に浮かぶ人工島。
寄生されている容疑のある者がこの島に送られる。疑われる理由は、他が全滅しているが単独で帰還した、状況的に帰還できるはずがなかった等。これは軍人だけでなく一般人も同じ。
環境は最悪で人の住むような所ではない。もう二度とここからは出られないと荒んでしまう人間が殆どなせい。
容疑が無くても配置されている人間もいる。ただの人手不足で配置される事もあるが、殆どは変わり者で周りからはよく思われていない者がこれに当てはまる。
一応、ラビリントスから出る条件はあるがほぼ不可能な条件に設定されている。
収容された時点で既に人間として扱われるような事はなくなり、実験、研究の為のモルモットとして扱われる。
寄生容疑がある人間が収容されているという事は一般人にも知られているが、ラビリントスの様な場所が存在しているという事は知られていない。人として見られないのは軍だけでは無く一般人からも同じ。
人物
アリシア・フェザー・ガーランド Alethea Feather Garland
主人公。17歳。女。趣味はスポーツ。
名家のお嬢様で士官学校に在籍している。成績はトップ。
真面目で天然。嘘を付くことが無く誤解される事がしょっちゅう。本人は誤解を与えていることに気がついていない。
子供の頃に拾ったオルバナイトを付けたネックレスを大事にしている。
アリシアにしか聞こえない声が聞こえる。これを『心の声』と呼んでこれが聞こえた時はその通りにしている。
笑う時は「あははっ」と笑う。
ライナス・ノース・ガーランド Linus North Garland
21歳。趣味は掃除。
アリシアとアリシアの姉とは幼馴染。近々アリシアの姉と結婚する事が決まっている。
どんな時でも冷静で的確な指示を出す。面白味が無いとよく言われる。
初出撃から武勲を立て続け、元々出世コースが用意されていた事もあり駆け上がる。現在では作戦の指揮をする事が増えて出撃をする事がほとんど無い。
ヴァレンティナ・マニンガム=ブラー・ウィングフィールド
Valentina Manningham-Buller Wingfield
ライバル。同級生。17歳。女。趣味は歌う事。基本的にはですわ口調。
小さい頃から何かとアリシアに対抗心を燃やしている。が、悉く負け続けている。
普段は優雅、可憐等言っているがアリシアの前だとそんな物は無くなりただの熱血になってしまう。すぐ鎮火するが。
アリシアに対抗心を持っているだけで嫌いというわけではない。むしろ好きなのかもしれない程。
アリシアに勝つ為に色々努力したおかげで成績は2番。アリシアの次。
リア・スカーレット・ホワイト Leah Scarlet White
17歳。女。趣味は料理。
小さな頃からの友達。
しっかりしていてアリシアのフォローをしている。
家が軍人の家系で仕方なく士官学校に入学した。
ジョシュア・メイ・ランドルフ Joshua May Randolph
17歳。男。趣味は昆虫採集。一人称は僕。
士官学校に入学してからの友達。
気が弱く押されるとダメ。そんな所をなんとかしようと親に無理やり士官学校に入学させられる。
虐められていた所をアリシアに助けられて以降リアとエリカを含めて4人でよく行動していた。
エリカ・ヴァッツ・スワンソン Elica Vaz Swanson
友達。17歳。女。趣味は写真。一人称は私。
普段はのんびりした性格。
小さな頃からアリシアの追っかけをしていて士官学校にまで入学してしまった。幼馴染の一人。そこそこ成績が良くてアリシアと触れ合うも多いので凄く満足している。
たまに追っかけの度が過ぎていて狂気を感じる人多数。
ウィリス・リヒター Willis Richter
収容所仲間。25歳。男。趣味はトレーニング。一人称はオレ。
収容前はパイロットとして優秀で現場での信頼は厚かった。
昇進の話もあったが粗暴な性格で上層部からは良く思われていなかった。
収容されてからは軍を信じずにただ仲間を殺したバグを殺す事だけを目的に生きている。
トニー・ヘイズ Tony Hayes
収容仲間。22歳。男。趣味は酒。一人称はオレ。
表向きは軽いノリの気まぐれなヤツ。しかし、本当は律儀な奴。
撃墜されたが機体に応急処置をして帰還する事ができる程機械に強い。15歳の時に故郷を出るまでは毎日ジャンクをいじって遊んでいた。
故郷に婚約者がいる。
ロシュ・ドゥルイト・ランカスター Roche Druitt Lancaster
収容仲間。元貴族階級。男。20歳。趣味は読書。一人称は僕。
真面目な青年。しかし、興奮すると狂暴になり暴れ回る。初出撃の時にも狂暴になってしまい寄生を疑われて収容所送りになる。それ以来コクピットに入る事すら周りが許さなくなった。
リリー・ホーキンス Lily Hawkins
収容仲間4。ぬすっと。女。14歳。趣味はスリ。
調子に乗りやすい元気っ娘。一人称はボク。
収容者同士の子供で両親は既に死亡、親代わりとして母の友人に育てられた。
生まれが収容所なので特に出ようとも考えていないが、金欲しさにパイロットをしている。