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26.読みあい



 奴隷市場でパリンクロンと別れたあと、僕とマリアは新居まで帰ってきた。


 帰ってきて、まず行ったのは家にある浴槽の確認だ。

 この家の浴槽は魔石をふんだんに使ったもので、屋外から伸びる『魔石線ライン』から熱を供給しているらしい。ただ、熱を使えば、もちろんお金はあとで請求される。


 僕の魔力を通して、浴槽に溜めた水をお湯に変えていく。

 マリアは奴隷市場でいくらか小奇麗にされているものの、一般人と比べればまだ汚い。なので、彼女に浴槽に浸かることを促す。


「えっと……。お湯があるから、お風呂に入ってくれないかな? 適当に綺麗になってくれればいいから」

「お風呂、ですか……?」


 マリアは不思議そうに浴槽を見る。


「お風呂を知らないの?」

「はい」

「水浴びだよ。お風呂は水が温かくて、それで身体を綺麗にするんだよ」

「……はぁ。なるほど、わかりました」


 一言ずつ答えを返し、のそのそと浴槽に入るための準備を始めた。


 マリアは最低限の発言しかしない。興味を持たれてはいるが、警戒もされているといったところだろう。

 そのため、僕は彼女がどういう人間なのか計りかねている。僕にわかっているのは狩りと料理が得意な子という『表示』上――つまり、数値の情報だけだ。


 僕はマリアを浴場に残し、キッチンに向かう。そして、買い溜めた食料を『持ち物』から出す。今回はパンと野菜を取り出して、簡単なサンドイッチとサラダを作ることにする。


 しかし、食事が完成してもマリアが風呂からあがってこない。僕は浴場と居間の間にあるドア越に声をかける。


「マリア、まだ?」

「あ。いえ、終わってます。けど、水滴が身体に……」

「ああ、その辺にある布で拭いて。服も適当なやつを着てくれたらいいから」

「わかりました」


 生活に最低限必要なものは最初から常備してあったので、それをマリアに使うよう薦める。


 ドア越しに物を漁る音が聞こえる。

 ほどなくして、マリアは浴場から出てきた。


 新しいベージュ色の服を着たマリアは、何も言わず僕に近づいてくる。風呂上りの女の子というだけで気恥ずかしいものがあったが、動揺を悟られないように無表情を装う。


 肩口で切り揃えられた黒髪は乱れたままで、水を拭い切れていない。僕は手近な布でマリアの頭を拭き、食事を並べたテーブルにつくように促す。


「そこに座って。遅いけど夕食だ」

「はあ」


 マリアは気の抜けたような返事をする。

 食事があることが不思議なようで、おぼつかない足取りでテーブルにつく。

 僕もマリアの向かいの席についた。


 僕は無言で食事を取り始めるが、マリアは不思議そうなままサンドイッチを手に持って固まっているだけだった。


「どうかした?」

「いえ、話に聞いていたのと違うので……」

「ふうん。何て聞いていたの」


 奴隷に聞かされていた話というものが気になり、その内容を僕は聞く。


「女として生まれてきたことを後悔し、一日と経たずに舌を噛み切ることになると言われました」

「…………」


 聞いてすぐに後悔した。

 やはり、奴隷関連の話には関わらないほうがいいと再確認する。


「犯したり、弄んだり、壊したりするんですよね?」

「僕はしない。ひとまずは安心して」

「ひとまず、ですか?」

「明日にでも売りに出すかもしれない。そうなったら、その覚悟は必要になるかもしれないから、そのままにしておいて欲しいってこと。今日、僕が君を引き取ったのはミス。……一時の迷いなんだ」


 この後の対応について、ずっと僕は迷っている。


 お世辞にもマリアは迷宮に向いている才能とは思えない。その場しのぎの感情で買い付けたに過ぎないのだから、場合によっては売り直すことで資金の回収も考えなければならない。


 ――冷静に考えればそうなる。


 しかし、口とは裏腹に、どうせ自分にはそんなことできないだろうという思いもある。

 そんなことできないような弱い精神だったから、マリアという奴隷がここにいるのだから。


「ん……。なら、なぜ私を買ったのですか?」

「……逆に聞く。なんで君は僕をずっと見ていたんだ?」


 僕は疑問に疑問で返す。

 理由を言いたくないというのもあるが、そもそもマリアが僕を見つめていなければ何も起こらなかった可能性は非常に高い。八つ当たりに近い感情で、僕はマリアを睨んだ。


「……黒髪黒目だったので」


 マリアはサンドイッチを頬張りながら答える。


 単純な答えだった。

 確かに黒髪黒目はこの世界では珍しい。そんなことが理由だったのは、少しばかり肩透かしだ。


「それだけ? 君もだろう?」

「私も……だからです。この髪と目のせいで私の一族は根絶やしにされました。この髪と目のせいで私には高額がついています。だから、この髪と目を持つあなたは……とても、気になったんです」


 そう言ってマリアは長い黒髪を手で梳く。


 そこに嘘はない気がした。

 自分の内情を交えて、マリアは本音を語っている。


 その裏表のない言葉を聞き、僕は先ほどのマリアの疑問に答えてあげようと思った。


「そう……。それは気の毒だったね。ちなみに、僕が君を買った理由は本当に偶然だよ。君と僕には妙な縁があった。そのせいで人一倍心が痛むハメになったから自己満足で買った。それだけ。……本当にそれだけだ・・・・・・・・


 ここにいる二人・・に言い聞かせるように、同じ言葉を二度繰り返す。


 本当は今日一日で起こった背景や所持しているスキルなどが関係しているが、話が長くなるのでそこまで話そうとは思わない。


「……わかりました。けれど、それなら他の奴隷には心が痛まなかったのですか?」

「痛む。だから、それ以上は言わないでくれ。考えたくない」

「そうですか……。ただ、あなたはいいかもしれませんが、今度は私が他の奴隷に申し訳なくて心が痛みますけどね」


 会話を重ねていくことでマリアの遠慮がなくなっていく。それにともなって、彼女の性格も露になっていく。

 その歯に絹を着せぬ物言いに、僕は少しだけ苛立つ。


「随分と生意気な奴隷だな……。機嫌を損ねると僕の気が変わるとは思わないのか」

「見る目には自信がありますから。大丈夫です」


 マリアは言葉通り、自信満々な様子で食事を摂り続ける。僕の偏った知識の中の話ではあるが、およそ奴隷のとる態度とは思えない。


 つい先ほどまでは観察に徹していて、とても物静かだった。この数十秒の間で、彼女は僕という人間を見抜いてしまったとでもいうのだろうか。


「大丈夫って、なんで――」

「あなたは自分より弱い人を見ると、哀れみながらも安心してしまう人だからです」


 ずばりと。

 マリアは僕の疑問を先読みし、寸分の狂いなく答えた。

 僕は唖然として、言葉を失うしかない。


 マリアは答え続ける。


「弱い人を助けることで満足感と達成感を得るような……総じて言うと、あなたは私に手荒なことができない優しすぎる(・・・・・)人です」


 マリアの目が真っ直ぐと僕の目を捉えていた。


 その目は、もう奴隷市場の壇上に居たときのような色のない目ではない。何もかもを見通すような、先ほどのパリンクロンの目に近いものに変貌している。


「…………っ!」


 マリアの僕に対する人物評に、息を呑む。

 いや、息が詰まると表現したほうがいいかもしれない。


 僕自身でも把握できていないことを、マリアは確信をもって評する。僕のことを僕より先んじて理解している彼女に恐怖を抱いてしまう。


 その恐怖から、癖のように僕はマリアを注視した。



【ステータス】

 名前:マリア HP31/41  MP35/35 クラス:奴隷

 レベル3

 筋力0.89 体力2.02 技量1.23 速さ0.73 賢さ1.07 魔力1.91 素質1.52

 状態:混乱0.42 無気力0.89

 先天スキル:炯眼・・1.44

 後天スキル:狩り0.67 料理1.07



 決して、高いステータスとは言えない。

 だが、一つだけ他にはない強みがある。


 要するに、マリアの他には見たことのないスキル――『炯眼』というものが彼女の核なのだ。


 おそらく、このスキルでマリアは、あの広い会場内から僕を選んだ。そして、いまも、そのスキルで僕という人間を丸裸にし、自分に有利な状況を作り出そうとしている。


 僕は舐められないように強気で接する。


「手は出さないが、売りには出すかもしれないぞ……?」

「好きにすればいいです。そうなれば他の奴隷に対する私の心の痛みが和らぎます」


 毅然としてマリアは受け応える。

 命も何もかも全てを握られ、それでも毅然としているマリアの姿に、僕は尊敬に近い念を抱いてしまいそうだった。

 それと同時に反省する。


 何が奴隷なら、主導権をとるのは容易いだ……。

 全然そんなことはない……。


 マリアが特殊だというのもあるが、元々例外を手に入れようとしていたのだ。

 そんな言い訳はきかない。


「はぁ……。奴隷というのはこんなに面倒なものなのか……。本当に一時の迷いだ。後悔しかないよ」


 敗北感からか、表に出さないよう気をつけていた表情を顔に出してしまう。


 弱々しい表情と言葉を漏らした僕を見たマリアは、何か迷ったように言葉を返す。


「そ、それはまあ……。私としては都会人たちに一族を皆殺しされた恨みがありますから……」

「それならそれらしく、怯えて震えてくれでもしたら僕は楽なんだけど……」

「……あなた、本当に弱者が好きなんですね。侮蔑に値します」

「大人しくて言うことを聞いてくれる子がよかったって話だよ。……はあ、降参だよ、降参。もう勝手にしてくれ。それを食べたら、そこのベッドで寝ていいから。あとのことは明日考えるから、起こさないで」


 そう言って、僕は食べ終えた食器も洗わずに近くのソファーへ寝転がる。

 主導権を握るのを諦め、とりあえずは休むことを優先した。


「――っ! ……く、首輪の登録をしないんですか!? このままだと違う人に盗られるかもしれませんよ!」


 そこでマリアは何か焦ったように声をあげた。

 僕はマリアが何に焦っているのかわからなかった。顔をあげてみると、彼女は登録が白紙になっている首輪を指差していた。


 僕は奴隷市場で得た情報を思い出す。

 この首輪に血を使った契約を成せば、正式な主人と奴隷という関係になる。これによって、奴隷の逃亡を防ぎ、時には苦痛を与えるための術式が機能するようになるらしい。


「ああ。そういえば、そんなものもあったね。じっとしてて」


 僕は立てかけていた『アレイス家の宝剣』を手にとる。


「ひっ――」


 そこでマリアは短く悲鳴をあげた。

 先ほどまでの無表情とは打って変わり、状況相応の歪んだ顔になる。


「ああ、ごめん……。刃物が怖いのか。心配しなくていいよ。手元が狂うことはないから、じっとしてて。――魔法《ディメンション・決戦演算(グラディエイト)》」


 そのマリアの予想外の反応に驚きながら、僕は魔法を展開する。


 そして、『アレイス家の宝剣』を僕は振り下ろす。振り下ろされた剣は一ミリも狂いなく、首輪だけを切り裂く。


 専用の施設に行けば外すことはできるらしいが、僕ならばこの方法で十分だ。契約済みの首輪なら問題だが、契約していない首輪ならこのように無理やり壊してもいいと聞いている。


「きゃっ!」


 マリアは悲鳴をあげながらも、振り下ろされた剣を言われたとおり微動だにせず受け入れた。


「逃げたければ逃げればいい」


 僕は剣をソファーに立てかけ、また寝転がる。


 これでもしマリアが逃げるようなら、それは仕方がない。今日は金貨四枚で心の安定を買ったと思えばいい。むしろ、逃げてくれたほうが後のことを考えなくてすむからありがたい。


 ただ、マリアは驚いた様子で壊れた首輪を拾い、呟く。


「……お人好しにも程がありますよ」

「お人好しじゃない。今日も一杯見捨てたし、君の言うとおり弱者しか信用できない臆病者だ」

「さっきまでのは冗談です」


 もう僕は目を瞑っている。

 念のために剣を握ってはいるものの、完全に就寝体勢だ。

 それでも、マリアは話し続ける。


「逃げてもいい……ですか。けど、私を助けてくれる人なんて、この国には居ません。帰る場所もありません。だから、私は奴隷なんです。逃げる先なんて、どこにもないんです。中途半端な優しさでは、何も変わりません……」

「知ってるけど、知ったことじゃない……。僕はもう寝る」


 奴隷として連れてこられた者は、買ってくれた主を頼らなければ生きていけない。

 それをマリアは僕に話した。


 そして、ふと僕は思う。

 助けてくれる人も逃げる先もない。


 ――それは僕も同じだ・・・・・・・・


 帰る場所はあっても、それはこの世にない。

 僕も奴隷みたいなものだなと思い、自嘲してしまう。


 迷宮をクリアするための奴隷。

 それならば、僕の主は誰なのだろう。

 迷宮か、それとも『システム』か。

 わからない。

 わかってはいけない。


「お休みなさい……。私のご主人様……」


 目を閉じて生まれた暗闇の先で、マリアの声が聞こえた。

 ここにきて、マリアは僕を主人と呼んでいる。

 上手い皮肉だと思い、言葉を返す。


「……嫌味だ」


 後ろではベッドに入る音がした。


 ようやく眠りにつけると僕は安心する。


 長い一日が終わった。

 本当にそう思う。


 いつも通り僕は、眠るまでの間、これからの計画を練ろうとした。けれど、想像以上に疲れていたのか、すぐに僕は暗闇の底に落ちていく。

 生温い眠りの底の底へと。



 ――その意識が途絶える間際、マリアの声が聞こえたような気がした。



◆◆◆◆◆



 昨日は深夜まで行動していたが、いつもの癖で僕は早朝に起床する。


 早朝に行動を開始しないことでリズムが崩れるほうが嫌なので、僕は睡眠時間を諦めた。そのまま、顔を洗って今日の準備を行う。


 冷やし直した頭で、マリアの処遇について考える。


 やはり当初の予定通り、迷宮探索のお供として役立ていくことに決める。もちろん、マリアが荒事についていけない可能性は高い。だが、あの『炯眼』というスキルは未知数であるし、マリアを使って迷宮で試したいこともある。


 遅れて目を覚ましたマリアに、その旨を伝える。


「――ということだ」

「無理です。死にます。余裕で死ねます」

「嫌なら逃げろ。けど、ここに住むならそれなりに金を稼いでくれ。それはわかるだろ」


 僕はマリアに家賃を請求する。

 マリアは首輪のなくなった自分の首筋を撫でて、その正当性を理解したようだ。


「家事手伝いをします」

「必要ない。自分でできる」

「私にできることは少ないです。それは遠まわしに身体を使って金を稼げと言っているのですか?」

「言ってない。僕は誰かさんいわく、優しすぎる人らしいからね」

「けれど、迷宮なんて絶対無理です。あれは専門家たちが命を賭けて挑むところでしょう?」

「いいから、やってみて。駄目そうなら、他の方法を考えるから。いま僕は迷宮の手伝いしか望んでいないんだよ」

「はあ……。お人好しのボンボンかと思いきや、まさか迷宮探索者とは。私の命も残り僅かかもしれませんね……」


 マリアは何かを諦めたように項垂れる。

 しかし、そこに悲壮感は見られない。そもそも、奴隷として命なんて諦めていたのかも知れない。死ぬことに対して、さほど抵抗がないように見えた。


「いや、マリアは死なせないよ。怪我もさせない」


 そのマリアの様子に腹を立てる。

 腕のないディアや血を零す例の奴隷を思い出したからだ。


「は、はあ……」


 そんな僕の意気込みをマリアは不思議そうに見つめる。


 そんなことは不可能だと思っているのだろう。

 迷宮では毎日のように挑戦者が死んでいるのは周知の事実だ。その迷宮に挑めば、虚弱な自分など当然のように死んでいくと確信している目だ。


 しかし、そんなことは僕がさせない。

 勝算もなくマリアを連れて行こうとしているわけではない。


 その勝算とは――僕の索敵能力と積載量から来る探索のメリットだけの話ではない。何よりもパーティーシステムの恩恵が大きいと思っている。


 いままで僕は、何の疑問もなくディアとパーティーを組み、その経験値は半々で得てきた。

 けれど、それは異常なのだ。


 他のパーティーたちでは、そんな現象は起きない。基本的には倒したものの総取りになる。経験者たちの話を聞く限り、援護に徹している魔法使いのレベルは上がりにくいという話をよく聞く。

 なのに、僕がパーティーシステムで仲間にした場合は、完全な半々となってしまう。


 要するに、僕はパーティーのレベル上げ作業に優遇されている。その結果が、例えばディアのレベルだったりする。

 おそらく、僕と一緒に迷宮探索するだけで、マリアのレベルも上がるはずなのだ。


「マリア、君が迷宮でやっていく算段はついているよ。だから、ついてきてほしい」

「……わかりました」


 マリアは僕の確信した口調に押されて頷く。


「まず、準備のために買い物へ行こう」

「はい、ご主人様」


 僕はマリアを連れて家から出ようとして、マリアが漏らした僕の呼び方に足を止める。


「ご主人様って……。呼び方は気にしなくていい。名前はキリスト・ユーラシアだから、好きに呼んでくれていい」

「私はあなたの奴隷です。ご主人様で当たり前じゃないですか」


 マリアは薄く笑いながら当然だと言い張る。


「何言ってるんだ。君はもう奴隷じゃない。証拠に首輪がない」

「いや、実は私、あなたの奴隷をやっていたほうが人生楽できそうだと思っている次第です」

「だとしても、ご主人様と呼ぶのだけはやめてくれ。恥ずかしい」

「いやいや、ご主人様と呼ぶのは奴隷として最低限の礼節。それを守らなくては――」

「なんだ、ただの嫌がらせか」


 饒舌に奴隷としての礼節を語り始めたあたりで、マリアが僕をからかっていると判断する。


「ふふっ。いえいえ、違いますよ。本当に敬意ゆえです」


 しかし、それをマリアは否定し、くすくすと笑う。


 マリアの真意は読めない。けれど、以前のような空虚な目でなくなっているのは確かなので、これ以上の言及はやめておく。


 その僕の背中に向かって、マリアは小さい声で続ける。


「――私はあなたの奴隷ですよ。それは心の在りかたとして、そうなのでしょう」

「…………」


 僕は奴隷という文化に疎い。

 そのマリアの言葉を頭ごなしに否定するには情報が足りなかったし、本気か冗談かの区別もつかない。だから、それに対して僕は特に何も言わなかった。


 その後、奴隷についての話はしなくなり、迷宮探索のための話をしながら僕たちは商店街に足を進めていった。



【パーティーにマリアが参加します】

 パーティーリーダーは相川渦波です



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あたりになります。

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