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【黒猫の箱庭】転生少女と鮮血公女  作者: 黒猫の箱庭
転生少女と鮮血公女
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第八話―悪人達の楽園―

第八話です。

お母さんは立ち去ります。

最終的な勝者は娘の様です。

第八話―悪人達の楽園―


「違っても良いと言うのなら何でイデオローグさんが不幸にならないと

 いけないんですか?それって理屈上、おかしいじゃないですか!!」


「まぁまぁ、怒らなくてもえぇやないか。今まで、そこのお嬢ちゃんに

 いじめられたり苦しめられたりした人達のことを考えれば、一概には

 責められんやろ。なんたって、その子。人に刺されて死んだんやから。」


公爵令嬢は何故、私がマイノグーラにいじめられなければ

ならないのか?疑問に思っていた。マイノグーラは何故、私を

いじめるのか?理由を持っており私が死んだ理由も知っていた。


「此処は悪人達だけが住んでいる世界です。だから善人がいじめられる

 心配はありません。なのに何故そう言った差別や格差と言ったものが

 存在するんですか?貴女は一体、此処で何を実験してるんですか!?」


公爵令嬢はマイノグーラに対して思っていたことを素直に

ぶつけた。マイノグーラは自分の娘とも言える公爵令嬢に

どんな言葉を返すのか?私は固唾を飲んで見守っていた。


「そーやなぁ、ありていに言えば人間の才能は能力の大小によらず

 器の大小による。って言うし、こう言った格差は社会にも大きな

 影響を齎すから否が応にも差別と言うものが生まれるんやねぇ。」


しみじみとした感じにマイノグーラは言った。別に格差や差別

と言ったものを望んで世界を創った訳ではないらしい。ただ、

これら負の流れは何かの副産物として世に現れたようである。


「元々、うちが実験したかったのは悪に才能があるものは

 善に対しても才能がある。って言うもんやから何か善行を

 やらせてみたくなってな。そんで、まぁ念の為に悪人しか

 いないって言う世界を創って貰った訳なんやけど。しかし

 まぁ、こうも平和な世界になるとも思わなかったんよ。」


うける。と言ってマイノグーラは再び笑い出した。私はこの人

笑いのつぼが多すぎるのではないか?と思ったが公爵令嬢は

違ったようである。公爵令嬢はマイノグーラに対して言った。


「だったら何でイデオローグさんを甚振る為に

 この世界を創ったみたいなことを言ったんですか?」


「それはやな、善人や常人をいじめても何も面白くはないの。

 だったら善人や常人か困るような悪い奴らをうんと困らせたら

 面白くはないか?頭は使うし世の為、人の為になるし良いこと

 尽くめや。何も悪いことではないやないの。なぁ?坊ちゃん。」


「そこで私に話を振るの間違ってないか?」


公爵令嬢がマイノグーラに対して質問責めにするので、そこで

マイノグーラは伯爵令息に話を飛び火させることにしたようで

ある。だが伯爵令息は話に乗る気がないのか?引き気味だった。


「だってエルフリートが、うちのこと質問責めにするんやもん。

 うちかて仲間の一人や二人、欲しい。と思わへん?普通に。」


「二人も仲間になったらエルフリートが孤立するし

 大体、イデオローグが味方するとも思えない。だって敵だし。」


「世知辛いわぁ。」


伯爵令息は一応、母親と言っても良い相手であるマイノグーラに

そう言って断った。確かに伯爵令息の言うことには一理ある。

伯爵令息は普段、公爵令嬢の味方だし。私は私でマイノグーラに

いじめられそうになっていた訳だし。味方する理由はないのだ。


「逆にいじめられないよう媚び売るって言う方法もあるんやない?」


「そんなこと言ってもあんたの性格上、絶対いじめてきそうだし!

 私になんのメリットがあると言うのよ!?全くありはしないわ!!」


「あ、バレてたん?お嬢ちゃんに土下座させてみたくて……」


良心の呵責もなく笑うマイノグーラを見て私は気分が悪くなった。

人に遠慮をしないと言うのはこんなにも嫌な思いにさせられる。

と言うことを今、初めて知った。公爵令嬢はマイノグーラに言った。


「兎に角!今、この場で言えることはもうイデオローグさんに関わらないで!!」


「エルフリートがそう言うなら、まぁ……仕方ない諦めるか。」


そう言ってマイノグーラはあっさり私を解放した。この解放した

と言うのはこの世界におけるヒエラルキーと言うかパワーバランス

と言うかの帳尻を合わせてくれたか?と私は思っていたからだ。


「嗚呼、そうそう。最初に言っておくけれど。お嬢ちゃんに対する

 干渉は止めるにしても、この世界の規則については一切変更を

 せぇへんからな!!そもそも、この世界はうちが父さんに頼んで

 創って貰ったものやし規則の方もその時、父さんが決めたものや。」


「結局、自分では何もやってないんじゃん!!」


「言うな!実際、世界の原案はうちが考えたものやし。それに

 この世界の住人は全てうちが生み出したものなんや。それを

 そんじょそこらの小娘が解ったような口をきくな!解ったか!?」


「は、はい。ごめんなさい。」


解れば宜しいと言ってマイノグーラは去っていった。結局、私は

自分の力でマイノグーラを退けた訳ではないので大人しくするしか

なかった。日も大分、傾いてきたことだし今日は帰るしかないかと思った。

却説、この作品の世界の真実も明かされた訳ですが……。

次回もお楽しみに!


pixiv版↓

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25891623

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