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【黒猫の箱庭】転生少女と鮮血公女  作者: 黒猫の箱庭
転生少女と鮮血公女
8/19

第七話―本当のヒロインは誰?―

第七話です。

お 母 さ ん が 現 れ た !

なんかお母さんが無双な気がする……まぁ創造主みたいな立ち位置ですし?

ちなみにこのシリーズは基本的にオリジナルベースでクトゥルフ神話要素がクロスオーバーしている感じです。

第七話―本当のヒロインは誰?―


「それにしても、この世界ってどうなっているのかしら?」


「何が?」


「物語の展開についての設定よ!!」


「おーおー、これまた大胆な言及ですこと。」


私はこの際だから今まで気になっていたことをはっきり言って

みた。すると伯爵令息の目が半眼になって、そう答えられた。

確かに思いっきりメタフィクション的な発言であるが、そこが

如何しても気になったのである。この世界が小説の中の世界

なのか?それとも何かのゲームの中の世界なのか?ジャンルや

設定、登場人物など知りたいことは山のようにある。そして


「矢張り最後は自分が幸せにならないと納得できないの!!」


「無理なんじゃないのか?この世界、ベガーズオペラ的な世界観だし。」


「まぁあねぇ……悪人達が主役のコメディータッチの効いた話ですものね。」


自分が主役じゃなきゃ納得出来ない上に幸せになれないのなら

もっと納得出来なかったのである。だが、そんな願いも空しく

二人は残酷な事実を述べた。ここは悪人主役のコメディ世界で

あると。その反面、死人が出ても蘇生して貰えるありがたい

世界でもあると言われ、そんなの嬉しくも何ともないと思った。


「そんなぁ!今までの私の努力は如何なるって言うのよ!!」


「良くて空振り悪くて別な奴に利用されるだけじゃないか?」


「そんなの!絶対に嫌よ!!」


私は力の限り叫んだ。だって物語の主役にもなれずヒーローと

結ばれることも出来ないなんて、そんなの絶対に間違ってる!!

おかしい!おかしい!!と私が叫んでいると公爵令嬢は言った。


「この世界は元々、世間一般的に言う普通の世界とは違うの。

 だから、ごく普通の一般的な社会の規則や法律には帰属して

 いないし今更、適合させようなんて言うことも出来ないのよ。」


「そんなの、知らないわよ!!」


自分の思った通りに動かない世界なんて正直これ以上の苦痛は

ないわ。なんたってこんな世界に転生してしまったのかしら?

そんなことを考えていたら不意に誰かの笑い声が聞こえた。


「ふふふっ……あははははは!!」


「だ、誰なの?この声は!?」


「えぇわなぁ、その怒りと屈辱に塗れた声。従兄に頼んで

 この世界を父様に創って貰ったかいがあるわ。くすくすくす……」


そう言って私の目の前に姿を現した者は公爵令嬢と同じ白い髪

赤い目を持つゲームや小説に出てくる夢魔のような姿をした者

だった。私が唖然とした顔をしている中、その人物は言った。


「こんにちわ、お嬢ちゃん。うちはマイノグーラと言います。

 この世界は言わばうちの実験場みたいなもんや。そう例える

 ならば、お嬢ちゃんのような驕り高ぶった者を甚振る為のな。」


今まで出会って来た者達とは違う明らかな嘲笑と悪意に満ちた

邪悪な笑みに背筋がゾッとした。身の毛もよだつ恐ろしい怪物に

出会った気分になったが、逃れることは出来そうもなかった。


「嗚呼、そうそう。お嬢ちゃんの想像した通り、うちと出会った

 殆どの人が化け物だとか怪物だとか称するけど、そんなもん

 邪神からすれば当たり前のことだから何の意味もないんよ。

 だって、うちら邪神にとっては人間の評価なんて興味ないんや

 もの。せやったら、どんな風に言われても関係あらへんやろ?」


マイノグーラの言葉に私の心はズタズタになった。公爵令嬢は

マイノグーラの顔を見て何か言いたそうにしていたが、私には

何か?想像することが出来なかった。何故ならマイノグーラと

公爵令嬢の関係を私は全く知らないからだ。公爵令嬢は言った。


「如何して貴女は彼女に、そんな酷いことをするの?」


「嫌やわぁ、そんな人殺しを見るような顔をして。別にうちは

 お嬢ちゃんのこと殺してないやろ。なのに何故、そんな嫌そうな

 顔するん?あ!そうか、あの人の娘だから人殺しが嫌なんやな?」


公爵令嬢の顔を見て意味ありげな笑みを浮かべたマイノグーラ。

そう言えば公爵令嬢のお父さんと会った時、一度だけ名前が

上がったことを思い出した。確か、マイノグーラに似ている。と


「それもそうやろうね。なんせアスモデウスとバアルゼフォンからは

 ちゃんと許可を貰って子種を分けて貰ったからね。そんで、うちが

 ベルフェゴールの協力を得て生み出したデザイナーズベビーやもの。」


衝撃的な事実だった。何と目の前にいる公爵令嬢と伯爵令息は

マイノグーラが遺伝子を利用して生み出した人工生命体だったのだ。

この事実を二人とも親から知らされていなかったようだが私と比べ

ダメージは少ないようだ。公爵令嬢はマイノグーラに対して言った。


「だからと言って私が貴女の思惑通り動くとでも思ったんですか?」


「いいや、思ってはおらへんけど。と言うか、違うと面白いな!!と思った。」


公爵令嬢の発言に対してマイノグーラは笑いながらそう答えた。

如何やら邪神相手だと常識は全く通じないもののようだ。私は

内心、うんざりしながらことの成り行きを見守るしかなかった。

pixiv版

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25880197

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