9.2015年4月②
藤原秋風 21才 2011年高校三年生に転生し、大学卒業し就職へ。
中山実 四菱商事の秋風との研修同期。
鈴木幸太 四菱商事の秋風との研修同期。
山口正 四菱商事の秋風との研修同期。
神田浩介 四菱商事の秋風との研修同期。
松本洋子 四菱商事の秋風との研修同期。
田畑静香 四菱商事の秋風との研修同期。
「あいうえお順に、神田さんからお願いします」そう所長から言われ、神田氏。
座席は会議テーブルを囲んで8人が座っており、そのまま立ち上がった。
「神田浩介、出身は港大学経営学部卒、実家は山梨で、もも農家をやっています。農家で親を見ていて、農産物に強い商社に入りたいと思い、こちらに入りました」
短いかな?という感じの顔になる神田氏は座る。
「一人目として上出来だ。次は鈴木さん」
「鈴木幸太です。出身は時事大学経済学部卒、実家は普通のサラリーマンです。就職活動で先輩に憧れて入りました」
「いいね」親指を立て、イイネポーズする所長。「次は田畑さんかな」
「田畑静香です。出身は帝都大学経済学部です。親が車の輸入をしているので、商社に入りたいと思っていました」誰かが、「田畑グループか?」と言っている。
「TAVATA」というブランドで輸入外車専門ディーラーを国内で手広く扱っているグループ。
「上から読んでも下から読んでもTA BA TA、輸入車はTABATA」というコマーシャルで有名である。
「次は中山さん」
「はい、中山実です。出身は二橋大学商学部で、家は公務員、宇宙事業に興味があり、入りました」
「宇宙事業は商社がないと成り立たない事業の一つですね。研修の中でも触れると思います。次は藤原さん」
秋風が立ち上がる「藤原秋風です。出身は大日本大学経済学部卒、家は父が商社マンなので子供の頃から憧れて入りました。」座る秋風。
「一つ聞いていいかな。夏生まれなのに、何で秋風なのか聞いている?」おおという同僚の声。
「暑い夏を過ぎれば秋の涼しい風が必ず吹くように、辛くても先を進むようにとの祖父の言葉らしいです」静かになる研修室。
「ありがとう。次は松本さん」
「松本洋子です。京王大学経済学部卒、家は中小企業を経営しています。商社日本に不可欠な会社なので入りました」
「うんうん。最後は山口さんだね」
「山口正。西表大学国際地域創造学部卒、家は那覇でお土産屋をしています。商売に精通したいので入りました」
「お疲れ様。簡単な自己紹介と言う事で、今の自己紹介で気づいたことはあるかな?」
「皆がバラバラな大学、環境?」田畑静香。
「そうだね。それも重要だが、最初に神田さんが話した通りの内容で皆が自己紹介したことかな」
「あ、確かに」皆が納得した。
「商社の世界でもよくあるんだけど、最初に開発したり、規格や単位を決めたものに商品が流通して行きがちで、最初に商品開発した者が市場を制覇していきやすい為、商品開発は重要なんです」
「なるほど」全員が頷く。
市場の講義を終えて、全員がホテルへ向かう。
ホテルでは全員個室なので、つかの間の休憩を取ることが出来た。
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