62.2020年8月黒い東京タワー
藤原秋風 27才 2011年高校三年生に転生し、大学卒業、四菱商事へ入社後、司法修習を受けるために休職中
豊本千尋 20才 弁護士事務所にアシスタントとして入社。最初に任された仕事が秋風の司法修習アシスタント
景山智輝 秋風の高校時代の親友。奥さんの由香は京浜島工場の責任者。独立して不動産会社経営
お店をでて、駐車場へ向かう藤原秋風と豊本千尋。
「おなかいっぱいになりました」
「僕で丁度いい量だったので、千尋さんはおなかいっぱいでしょう。美味しかったですし、雰囲気の良い店で楽しかったです」
「気に入ってもらってよかった。友人も喜びます」
「友人とは?」
「実は、今日の予約を友達がしてくれた友人から、誕生日プレゼントに譲ってもらったんです」
「良かったんですか?」
「はい。今度奢るので大丈夫です」
「それでしたら、僕にも奢らせてください。楽しい時間をいただいたお礼をしないと」
「ありがとうございます。彼女もきっと喜びますね」
「これから、見たい映画があるのですが、一緒に観ていただけませんか?」
「良いですね。映画館で映画を観るのは久しぶりかもしれません」
二人乗り込んだ車は、六本木へ向かう。
映画館の売り場にて、レイトショーの映画チケットを購入。
入り口手前でポップコーンと飲み物を考慮中の二人。
「お腹はいっぱいなんだけど、ポップコーンは入りそうなのですが、どうですか?」千尋が恐る恐る聞いている。
「大丈夫ですよ、食べきれなかったら持ち帰ればいいし」
「じゃあ、ミックスと炭酸飲料を買いますね」
楽しそうに売り場に行く千尋に付いていく秋風。
席につき、楽しそうにポップコーンを食べ、大きな紙コップで炭酸飲料を飲んでいる。
映画はハリウッド映画の恋愛映画である。
選ぶ時に千尋嬢の好みに合わせた秋風。
「面白かったぁ。やはりハリウッド映画って感じでしたね。」
「テンポ良く、ジメジメ感はないですね」
「そうなんですよね。アジア系映画の恋愛系はどうも合わなくて、カラッとした恋愛映画が好きなんです」
「自分からはあまり恋愛系の映画を選択しないですが、分かる気がします」
車に乗ってしばらくドライブ。
少し丘陵の住宅地を上がって行く。
登りきったところで、停車した所は小さな公園の前。
「ここだと近所迷惑にならない場所なので、少し置かせていただきましょう」
ライトを消すと、目の前は東京の夜景が一望出来る場所であった。
「すごい。東京にもこんな場所があったんですね」
「近くに友達が住んでいて、見つけた秘密の場所なんです」
しばらく見入る秋風。
輝いていた東京タワーのライトが消えた。
「あ、東京タワーが消えた」思わず言った秋風。
「誕生日おめでとうございます」
二人が一つ歳を重ねた。
「誕生日おめでとう千尋さん」
「秋風さん、私とお付き合いしていただけませんか?」笑顔の消えた真面目な顔になる豊本千尋。
『あ、未だ付きあってはなかったのね』
心にそんな余裕があった秋風だが、ドキドキした心臓が止まらない秋風。
「もちろん、よろしくお願いします」
笑顔を取り戻す千尋の顔が近づいてくる。
口付けした二人のシルエットと黒くタワーの消えた風景が絵のように静かに浮かぶ。
個人資産 94万ドル
日本秋風預金 220億円
日本秋風資産 91億円
ハワイ秋風 60万ドル
ドバイ秋風 70,000万ドル
ドバイ秋風 (ビットコイン)435,051万ドル




