57.2020年8月モーニング
藤原秋風 27才 2011年高校三年生に転生し、大学卒業、四菱商事へ入社後、司法修習を受けるために休職中
豊本千尋 20才 弁護士事務所にアシスタントとして入社。最初に任された仕事が秋風の司法修習アシスタント
「ご自宅の住所を教えてください。朝8時にお迎えにいきます」
ドライブが決まった電話の後、豊本嬢からのメールにて、自分が迎えに行くのではないのだと少し残念がる秋風であった。
8時にマンションのコンシェルジュと朝の挨拶をして車寄せで待っていると、黒いスポーツカーがやってきた。
女性っぽい可愛い車を勝手にイメージしていたが、ばりばりのスポーツカーとは少し驚いた。
「おはようございます」車止めで車から出てきた豊本嬢。
「おはよう、しかし、イメージを壊す車だね」車の周囲を見回る秋風。
「あれ。どんなイメージですか?」
「大人しめのお嬢様のイメージかと」
「それは私を理解していませんね。お互いに理解しないと。まずは、お互いの理解のために、どこかで語り合いましょう。乗ってください」
「お邪魔します」乗り込んだ秋風。
「私のお勧めの場所へ行きましょう」運転席でシートベルトをしながら言う豊本千尋。
静かに車は出発する。「あれ?この車ってハイブリットですか?ありましたっけ?」
「改造車です。兄が車好きで改造している車の一つをもらっちゃいました」
「お兄さんって何している方なのですか?」
「家の事を説明すると、まず、祖父は趣味から車のメーカーを作ってしまい、叔父に継がせ、父は後を継がずに弁護士事務所を経営、兄が祖父の意思を継いで叔父の会社で趣味と実益を兼ねて活躍しています。私は勉強が苦手なので、短大卒業してパラリーガルになろうと思い、父の弁護士事務所ではない弁護士事務所に入りました。こんな感じの家です」
「お父さんの事務所に入らなかったのですか?」
そんな話をしていると、目的地の喫茶店に着いた。
「モーニングを食べられるし、朝からにぎやかなので、ここなら気兼ねなくしゃべれます」
「なるほど」デート向きではないチェーン店の喫茶店だなと思った秋風。
ちょうど並ばずに入れた二人。
店員が席に案内する。
「ご注文決まりましたらお呼びください。追加はアプリからでも可能です。」
「あ、そうしたら、まずはモーニングセットを2つ。コーヒーを二つで。」
聞かずに頼む豊本。
「勝手に注文してしまいましたが、良かったですよね。好みは会社での選択で理解しているつもりだったのですが。」
「はい。大丈夫です。気遣いありがとう」
「続きを話すと、父の会社だと甘えてしまうので、別の事務所にしました。藤原さんの事を教えてもらってもいいですか?」
「僕のことですか?」
「はい。一番の目的は、藤原秋風さんを知りたいことなので」
「分かりましたが、一つだけ聞いていいですか?」
「一つと言わず何でも聞いて下さい。」
ちょうどモーニングが運ばれてきた。
「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」店員がいなくなるのを見計って続ける秋風。
「いつもこんな感じで男性と出かけるのですか?」
「あっ、いえ、そうですよね。あまり考えずに行動する方ですが、男性を誘ったのは初めてです」
「今までに付き合った人は?」
「いませんが、藤原さんは?」
「僕もいなかったです」
手元現金 94万ドル
日本秋風 41億円
(運用利益) 247億円
ハワイ秋風 60万ドル
ドバイ秋風 70,000万ドル
ドバイ秋風 (ビットコイン)435,051万ドル




