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10.2015年4月③

藤原秋風(ふじわらあきかぜ) 21才 2011年高校三年生に転生し、大学卒業し就職へ。      

大田エディ政知 弁護士・秋風の祖母「千尋」の友人・顧問弁護士でもあり、単身ハワイに来た秋風を助ける

ホテルでの研修の間、自由時間を利用して、大田弁護士に会いに行くことにした。

お歳を召されてから介護施設に入っている事を聞き、訪問したのであった。

部屋番号は聞いていたので、案内に沿って探していく。

部屋で本を読んでいる大田弁護士がいた。

「先生、ご無沙汰しています」秋風の声で大田弁護士が顔を上げる。

中はホテルのスイートルームのような作りになっており、居住空間も十分に広くなっている。

「おお、秋風君じゃないかね。元気にしていかい?」

「おかげさまで、ありがとうございます。祖母の家も無事に賃貸も完了して、事務所として使用するように準備しています。」

「商社に勤めたんじゃなかったのかね?」不思議そうである。

「副業でハワイと日本間の輸出入を考えています。日本へは果物中心、日本からの物品を検討中です。課題は現地スタッフの確保です。」

「ハワイ農家の為には安定供給が出来るからいい事だ。ありがとう。ハワイのスタッフなら適任者がいるので話しておくよ。ハワイ大学を出ている優秀な人材だから適任だと思う。」

「ありがとうございます。大それた事ではないのですが、折角のハワイとの繋がりを大事にしたいだけなんです。」

それからしばらく近況報告をして介護施設を後にした。


秋風が何故現地駐在員を置きたいか。

それは、物流の変化により船積みから航空便へのシフトが増えるからである。資金決済を前倒しになる関係で、検閲所への持ち込み時のチェックが必要となる。先にお金を振り込んだが食べ物がいい加減なものを送られないようにチェックをしないといけない。これを怠った上司の責任転換により辞める原因の一つとなった事からも、特に慎重に進めたい秋風。

現地職員として日本語と英語を話せ、ある程度果物に理解のある人が良いと思っている。


「田中・ベアトリス・アンナです」

研修中ではあるが、半日休暇をもらいホテルのロビーにて現地スタッフの候補者と会う事に。

「初めまして、大田弁護士のご紹介ですね。ありがとうございます」

握手する2人。

「商社のスタッフと聞きましたが、合っていますか?」

「はい。こちらでの輸出入のチェックをしていただきます。基本的な指示事項は支給するパソコンでのメールのやり取りです。品目は主に生鮮になります」

「農家で育ち、畑も保有しています。食品のチェックなら大丈夫です。家の農業と兼務でも大丈夫でしょうか。」

「兼務は問題ありませんが、実際の畑作業も行うのですか?」

「いえ、経営だけですので、一緒にできるかと」

「なら問題ありません。クイーンストリートにある家は事務所として使ってください。なんなら畑の事務所も兼ねていいですよ。」


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