第6話 絆
次の日も佐藤花は、学校での授業が終わると一目散に家へと向かった。再び星夜と会うために、彼女の心は期待と不安で揺れていた。
「星夜、今日はどんな旅になるのかな…。」
夕食を済ませ、祖母におやすみを告げた後、花は再び自室にこもった。『星の導き』を手に取り、ベッドに横たわると、深呼吸をして目を閉じた。
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「花、また会えたね。」
目を開けると、星空の下に立つ星夜が優しく微笑んでいた。彼の瞳は夜空の星々のように輝いていた。
「星夜、今日もよろしくお願いします。」
「もちろんだよ、花。君の心の旅は続いている。今日は、君の大切な人との絆を見つける旅をしよう。」
星夜は花の手を取って、二人は再び心の中の風景へと歩き出した。
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景色が変わり、花は中学校時代の校庭に立っていた。そこには、親友の明日香が一人でベンチに座っているのが見えた。
「明日香…。」
花はためらいながらも、明日香の元へと歩み寄った。明日香は花の姿に気づくと、優しく微笑んだ。
「花、久しぶりだね。」
「明日香…本当に久しぶりだね。」
花は涙を浮かべながら、親友の顔を見つめた。星夜がそっと寄り添い、二人の対話を見守っていた。
「花、覚えている?私たちが初めて出会った日のこと。」
「うん、覚えているよ。あの日、私は一人で本を読んでいたんだ。でも、明日香が声をかけてくれて…。」
「そう、君が一人で寂しそうにしているのを見て、どうしても放っておけなかったんだ。」
「明日香、あの時のこと、本当に感謝している。君のおかげで私は友達ができて、学校生活が楽しくなった。」
明日香は花の言葉に頷き、「私も君に出会えて本当に良かった。君との時間は、私にとって大切な宝物だよ。」と応えた。
星夜が優しく微笑みながら、「君たちの絆はとても強いんだね。その絆が君の願いを叶えるための力になるんだ。」と言った。
「絆が力に…。」
花は星夜の言葉を反芻し、明日香との思い出を胸に刻んだ。二人の間に流れる静かな空気は、星の光のように温かく輝いていた。
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突然、景色が変わり、花は高校の教室に戻ってきた。そこには、今の花と明日香が共に勉強している姿が見えた。
「ここは…今の私たちの教室…。」
明日香が笑顔で振り返り、「花、私たちの友情はこれからも続くよ。君がどんな願いを持っていても、私は君を支えるよ。」と語りかけた。
「ありがとう、明日香。君がいてくれるだけで、私は本当に心強い。」
星夜がそっと二人の間に入り、「君の願いは、君だけのものじゃない。君の周りにいる人々との絆が、その願いを実現するための力になるんだ。」と教えてくれた。
花は深く頷き、「私、もっと多くの人と心を通わせて、みんなの力を借りて願いを叶えるよ。」と決意を新たにした。
「その意志があれば、きっと君の願いは叶うよ。僕はいつでも君のそばにいるから。」星夜は優しく微笑んだ。
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再び現実の世界に戻った花は、心の中に温かい感情が満ちていることを感じた。星夜との対話を通じて、明日香との絆が彼女の力になることを確信した。
「星夜、ありがとう。私、必ず自分の願いを見つけて叶えるよ。」
その夜、花は新たな希望と決意を胸に、深い眠りについた。彼女の心は、星夜の光に導かれながら、ますます強くなっていった。
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次の日、花は学校で明日香に会うと、心からの感謝を伝えた。「明日香、いつもありがとう。君のおかげで私は強くなれる。」
明日香は驚いた顔をしながらも、「どうしたの、花?突然そんなこと言って。」と微笑んだ。
「ただ、感謝の気持ちを伝えたくて…君との友情は私にとって本当に大切なものだから。」
「花、私も君との友情が大好きだよ。これからもずっと一緒に頑張ろうね。」
花は明日香と共に笑い合いながら、星夜との約束を胸に秘め、新たな一日を迎えた。彼女の心には、星の力と友情の絆が確かに息づいていた。




