第5話 心の対話
次の日も佐藤花は学校が終わると、すぐに家に帰った。昨日の夢が心に鮮明に残っており、再び星夜に会えることを願っていた。夕食を済ませ、祖母におやすみの挨拶をした後、花は早々に自室にこもった。
「星夜、今日も会えるかな…。」
花は再び『星の導き』を手に取り、ベッドに横たわった。静かに目を閉じ、心の中で星夜の姿を思い浮かべた。すると、再び意識が遠のき、夢の世界へと引き込まれていった。
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「花、また会えたね。」
目を開けると、昨夜と同じ星空の下に立っていた。星夜が微笑みながら迎えてくれた。
「星夜、また会えたんだね!今日もよろしくお願いします。」
「もちろんだよ、花。君の心の旅はまだ続いている。さあ、今日はもっと深く君の心を探っていこう。」
星夜は手を差し伸べ、花の手を取った。二人は星空の下を歩き出し、再び花の心の奥底へと進んでいった。
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今度の風景は、花が中学生の頃の思い出だった。学校の校庭で一人寂しく過ごしている花の姿が見えた。
「ここは…私が中学生の時の記憶。友達ができなくて、一人で過ごしていた時のことだ。」
花はその頃の自分を見つめながら、胸が痛むのを感じた。星夜がそっと寄り添い、花に語りかける。
「君はその頃、何を感じていたの?」
「寂しかった…。友達ができなくて、孤独だった。でも、本だけが私の友達だったんだ。」
「その孤独な時間が、君の心に何をもたらしたのかな?」
「それは…強さかもしれない。自分を見つめ直す時間がたくさんあったから。でも、やっぱり寂しかった。」
星夜は優しく頷き、「孤独は時に私たちを強くするけれど、それだけではなく、他人とのつながりを求める心も育てるんだ。君の願いの一部には、きっとそのつながりがあるんじゃないかな?」と言った。
「つながり…。そうかもしれない。でも、どうやってそれを見つければいいの?」
「君の周りには、君を支える人々がたくさんいる。その人たちとの絆を深めることが、君の願いを叶えるための鍵になるんだ。」
花は星夜の言葉に思いを巡らせた。「私、もっと周りの人たちと心を通わせる努力をしないといけないね。」
「そうだね、花。君が心を開けば、きっと周りの人たちも君を受け入れてくれるよ。」
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突然、景色が再び変わり、花は現在の自分の部屋に戻ってきた。星夜がそばに立ち、優しく見守っていた。
「花、君の心の旅はまだ終わらない。これからも一緒に進んでいこう。」
「うん、星夜。私、もっと強くなりたいし、もっと多くの人とつながりたい。」
「その意志があれば、きっと君の願いは叶うよ。僕はいつでも君のそばにいるから。」
花は星夜の手をしっかりと握りしめ、心の中で新たな決意を固めた。「ありがとう、星夜。私、頑張るね。」
星夜は微笑み、「その意気だよ、花。君の願いを見つけるために、僕はいつでも君のそばにいるよ。」と応えた。
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その夜、花は再び目を覚ました。心の中には星夜との対話と約束が深く刻まれていた。
「星夜、ありがとう。私、必ず自分の願いを見つけるから。」
花は新たな希望と決意を胸に、星の本を大切に抱えながら、眠りについた。これから始まる新たな冒険に向けて、彼女の心はますます強くなっていった。




