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星降る夜の約束  作者: 九条
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第4話 再会

再び夜が訪れ、佐藤花さとう はなはベッドに横たわりながら、星の本を手にしていた。昨夜の出来事が夢ではないことを確かめるために、心の中で星夜の姿を思い浮かべた。


「星夜…また会えるかな…。」


花は静かに目を閉じ、心の中で願いを込める。すると、ふと意識が遠のき、再び夢の世界へと引き込まれていった。


---


「花、また会えたね。」


目を開けると、昨夜と同じく広大な星空の下に立っていた。そして、その前には星夜が微笑んで立っていた。


「星夜…本当にまた会えたんだね!」


花は喜びの声を上げ、星夜の元に駆け寄った。


「うん、君が強く願ったからだよ。君の心の声が僕に届いたんだ。」


「昨日の話、本当に信じていいの?私の願いを叶えるために、心の旅をするっていうこと…。」


「もちろんだよ、花。君の願いを見つけるために、僕はここにいる。さあ、今日は君の心の中の旅を始めよう。」


星夜は優しく手を差し伸べ、花の手を取った。二人は星空の下を歩き出し、花の心の奥底へと進んでいった。


---


突然、辺りの景色が変わり、花は幼少期の記憶の中に立っていた。そこには、まだ元気だった両親と過ごした幸せな日々が映し出されていた。


「ここは…私の家族と過ごした思い出の場所…。」


花は涙を浮かべながら、懐かしい風景を見つめた。星夜がそっと寄り添い、花に語りかける。


「君の心の中には、たくさんの思い出と感情が詰まっている。それらが君の願いを見つける手がかりになるんだ。」


「でも、どうしてこんなに辛い思い出が蘇るの…?」


「過去の思い出や感情は、時に痛みを伴うものだけれど、それが君の本当の願いを見つけるための大事な部分なんだよ。」


花は星夜の言葉に頷き、再び景色を見渡した。すると、幼い頃の自分が両親と一緒に笑い合っている姿が見えた。


「お母さん、お父さん…。」


花は涙を拭いながら、幼い頃の自分に向かって歩み寄った。そこには、両親と共に過ごした幸せな日々が広がっていた。


「花、君の心の中には、まだ解決していない感情がある。それを受け入れることが、君の願いを見つけるための第一歩なんだ。」


「私、ずっと両親を失った悲しみを抱えて生きてきた。でも、それを乗り越えるためにはどうすればいいの…?」


「君がその悲しみと向き合い、受け入れることが大切だよ。悲しみは消えないけれど、それを抱えながらも前に進むことができるはずだ。」


花は星夜の言葉に力をもらい、幼い頃の自分にそっと手を伸ばした。「ありがとう、お母さん、お父さん。私はもう大丈夫。これからは自分の願いを見つけるために進んでいくよ。」


---


再び景色が変わり、花は現実の世界に戻ってきた。星夜がそばに立ち、優しく見守っていた。


「花、君の心の旅はまだ始まったばかりだ。これからも一緒に進んでいこう。」


「うん、星夜。私、もっと強くなるために頑張る。」


「その意気だよ。君の願いを見つけるために、僕はいつでも君のそばにいるから。」


花は星夜の手をしっかりと握りしめ、心の中で新たな決意を固めた。


---


その夜、花は再び目を覚ました。心の中には星夜との出会いと約束が深く刻まれていた。


「星夜、ありがとう。私、必ず自分の願いを見つけるから。」


花は新たな希望と決意を胸に、星の本を大切に抱えながら、眠りについた。これから始まる新たな冒険に向けて、彼女の心はますます強くなっていった。

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