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星降る夜の約束  作者: 九条
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第11話 別れ

星祭りの夜が訪れ、町全体が祝祭の雰囲気に包まれた。町の広場には色とりどりの灯りが輝き、まるで星空そのものが地上に降りてきたかのようだった。佐藤花さとう はなは心の中で星夜との最後の対話を思い出しながら、広場の中央に立っていた。


「星夜、今日は本当に大切な夜だね。」


花は星夜の声を心の中で感じながら、深呼吸をした。その時、遠くから星夜の姿が見えた。彼は穏やかな微笑みを浮かべながら、花の元へと歩み寄ってきた。


「花、星祭りの夜がついに来たね。」


「星夜、どうしても聞きたいことがあるの。なぜ、私の願いを叶えるために消えなければならないの?」


星夜は少し考え込んでから、静かに口を開いた。「それは僕の運命なんだ。星の精霊として生まれた以上、君の願いを叶えることが僕の使命。そして、その願いが叶った瞬間に、僕はその役目を終えるんだ。」


「でも、それがあまりにも辛すぎる…。」


花は涙を浮かべながら、星夜の瞳を見つめた。その瞳には深い悲しみと同時に、温かい愛が宿っていた。


「花、君の心にある願いを叶えることで、君はもっと強くなれる。そして、その力は君がこれからの人生を歩むための光となるんだ。」


「星夜、私にはまだたくさんの願いがある。その一つ一つを叶えるために、あなたの助けが必要なんだ。」


星夜は優しく花の肩を抱き寄せ、「君の中にはすでにたくさんの力が宿っている。その力を信じて、君自身の道を進んでいくことが大切なんだよ。」と語りかけた。


「でも、どうしても星夜に消えてほしくない…。あなたがいなくなるなんて、考えられない。」


花の言葉に、星夜は微笑みながら答えた。「僕は君の心の中にいつまでも残るよ。君が僕を思い続ける限り、僕は君と共にいる。」


その言葉に花は少し安堵し、「ありがとう、星夜。私、あなたの言葉を胸にこれからも頑張る。」と決意を新たにした。


---


その夜、花は広場の中央で星夜と共に星空を見上げた。流れ星が空を横切り、まるで彼女たちを祝福するかのように輝いていた。


「星夜、あの星を見て。まるで私たちの未来を照らしているみたい。」


星夜は静かに頷き、「そうだね、花。君の未来は輝かしいものだ。君が信じる限り、どんな困難も乗り越えられるよ。」と答えた。


「ありがとう、星夜。私はあなたを忘れない。そして、あなたの教えを胸に、これからも歩み続ける。」


花は涙を流しながらも、強い決意を込めて星夜に告げた。その瞬間、星夜は優しく微笑み、花の手をそっと握りしめた。


「さあ、花。君の願いを星に託して。」


花は深呼吸をして目を閉じ、心の中で強く願いを込めた。「私の願いは、町の人々が幸せになること。そして、星夜、どうか見守っていて。」


その言葉と共に、流れ星が一筋の光となって花の願いを運んでいった。星夜は静かに花の手を離し、柔らかな光に包まれていった。


「花、君ならきっとできる。僕はいつまでも君のそばにいる。」


星夜の声が遠ざかる中、花は涙を拭い、彼の姿を見送った。その姿が消える瞬間、花の心には強い光が宿った。


---


翌朝、花は目を覚まし、星夜との別れを胸に刻んだまま新たな一日を迎えた。彼女の心には、星夜の教えと愛が深く刻まれていた。


「星夜、ありがとう。私はあなたの言葉を胸に、これからも頑張る。」


花は新たな決意と希望を胸に、町の人々のために動き出した。彼女の心には星夜の光がいつまでも輝き続け、彼女を導いていくのだった。


---


その後、花は町の人々との絆を深めながら、彼らの願いを叶えるために努力を続けた。星夜との対話を通じて得た力と愛は、彼女の中で永遠に輝き続けた。星の光に導かれながら、花の冒険はこれからも続いていくのだった。

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